多汗症を薬で治すのは身体に悪影響を及ぼすかもしれない9つの理由

多汗症を薬で治すのは身体に悪影響を及ぼすかもしれない9つの理由

多汗症にもレベルがあります。常に汗をかいてしまい日常にも支障が出てしまう場合もあれば、緊張時などちょっとした環境の変化が生じた時のみ大量の汗をかいてしまうなど状態は様々です。

汗をかくことが恥ずかしく、気になってしまうので薬で治そうと安易に考え実行すると、思わぬ悪影響が出てくる場合があります。多汗症を薬で治そうとした場合の副作用をご紹介いたします。



 

多汗症を薬で治すのは
身体に悪影響を及ぼすかもしれない9つの理由

 

汗が止まって喉が渇く

多汗症の薬として一般的に認知されているのは、プロバンサインという薬でしょう。アセチルコリンという神経伝達物質に作用して、発汗を止めることができる薬です。

実際に発汗を抑えることに効果が見られますが、副作用があります。それが喉の渇きです。しゃべりにくい程度の口の渇きだけでは収まらず、食事を飲み込むことが困難になるほどの渇きが出ることもあります。

 

喉だけではなく鼻、目にも渇きは及ぶ

もっとも顕著に感じるのが喉の渇きですが、鼻、目にも渇きは及びます。乾くことによって鼻の奥につんとした痛みを感じることや、目を開けていられない程の痛みが出ることもあります。

目薬などを使用しても改善が難しいこともあって、汗をかくことを止めることによって出始める副作用のほうが支障をきたす場合もあります。

 

頭痛、便秘、排尿障害、眠気

喉、目、鼻の渇きに加えて出る症状が頭痛、便秘、排尿障害、眠気です。風邪薬などにもみられる症状ではありますので、服用した場合は運転を控える必要があります。ただし風邪薬と同じと考えるのは間違いです。

風邪薬はもっとも深刻な風邪の諸症状が改善したら服用をやめることになるため、副作用はそこまでですが、発汗を抑える目的で服用するということは、上記の副作用がずっと続くことになります。どう考えても体調に悪影響がでる副作用の症状であることは説明しなくても分かることかと思います。

 

個人輸入業者と処方

一般的に多汗症の治療薬として認知されているプロバンサインは、入手に基本的には処方箋が必要です。問題は病院で診察を受ければ必ず処方される薬ではない点です。

取扱がないなどの理由もありますが、本来、発汗を止める目的の薬ではなく、発汗を止めることも可能な薬であることが正しい理由です。ただしっかりと汗を止めることができるため、そのために診察しても手に入らなければ、個人輸入業者に頼る方もいることでしょう。

プロバンサインは処方箋が不要な個人輸入という手法で販売している場合がある薬です。汗を止めたいという理由で、見ず知らずの資格を持たない一個人から本来は処方箋が必要な薬を買うこと自体が、すでに十分危険といえるのではないでしょうか。

 

本来の目的とは違う使用法

前項でも紹介したように、汗も止められる薬がプロバンサインです。消化管などの異常収縮を抑え、生理的な分泌液を抑える薬であって汗を抑えるための薬ではありません。

多汗症のために保険適用で処方されることもある薬ではありますが、汗だけではなく体の健康のために必要な分泌まで抑えてしまう、本来の目的とは違う使用法をしていることは知って服用すべき薬です。

 

適度な発汗は健康に必須

汗をかきすぎ、日常生活や仕事に支障をきたすことは確かに大問題ですが、汗を全くかかないことも問題です。体温調整ができないため熱中症になりやすく、冷え性になることもあります。

また免疫が低下し病気になりやすくなり、太りやすく痩せにくくなる要因にもなります。体臭や口臭の要因にもなります。汗をかくことのデメリットより汗をかけないデメリットの方がより体調には深刻なダメージになることを覚えておきましょう。

 

そもそもの多汗症の原因

多汗症はそもそも交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる症状です。ホルモンも影響してきます。そのため診察を受けると精神安定剤を処方される場合もある症状です。

多汗症の方はその多くがマイナス思考が強いと言われています。体質的な自律神経とホルモンのバランスの乱れより、精神面での緊張や不安感がバランスを乱すことで多汗症につながる場合が多いことを理解しましょう。

 

多汗症は薬で根治できません

病院で汗を止める直接的な投薬だけではなく、精神安定剤や自律神経の正常機能を促す間接的な投薬がなされるには理由があります。多汗症は薬で根治できないからです。

自律神経とホルモンバランスを正常化し、適度な発汗を保つことが必須だからです。汗を止める作用のある薬はプロバンサイン以外にも存在しますが、汗を止めるだけでは根治につながらず、逆に健康を損なう場合が多いからです。

 

本当の治療を目指して

適度な汗は必須と理解し、自律神経とホルモンの正常化を目指すことが本当の治療です。多汗症を気にしすぎて不安感を増し、結果的にバランスを乱すのであれば、汗を止める直接的な作用を持つ薬を一時的に服用することは治療として有用です。

本当の根治を目指すための一時的な対処として利用しながら、食事、運動、精神面からの治療を心がけましょう。ただ汗を止めて安心しているのでは多汗症は治らず、ひどくなる可能性すらあります。汗をかくより汗をかかないことの方が不健全であると理解が必要です。

 

いかがでしたか?

多汗症を直す薬は今のところありません。一時的に汗を止め、その間に正常な発汗ができるよう目指すことこそが重要で、汗をかかないことに安心し、服用を続けることは多汗症よりも深刻な影響を及ぼすことになりかねません。できるだけ薬に頼らず、食事、運動、精神面からできる薬を使わない治療に力を入れることが、結果的に多汗症の改善につながります。

 

まとめ

多汗症を薬で治すのは身体に悪影響を及ぼすかもしれない9つの理由

汗が止まって喉が渇く
喉だけではなく鼻、目にも渇きは及ぶ
頭痛、便秘、排尿障害、眠気
個人輸入業者と処方
本来の目的とは違う使用法
適度な発汗は健康に必須
そもそもの多汗症の原因
多汗症は薬で根治できません
本当の治療を目指して