緊張すると汗が出る多汗症の悩みを解決する心理テクニック

緊張すると汗が出る多汗症の悩みを解決する心理テクニック
人が多いところに行ったとき、自分に注目が集まっているときにじっとりと汗をかいてしまう多汗症。この病気に悩む人は、きっと少なくありませんよね。多汗症は暑さのせいでかく汗とは異なり、緊張や焦りなどの精神的要因によって起こるケースが多いと言われています

そして、緊張しやすかったり、周囲を気にしてしまう性格の人は、自分の汗が周囲にどう思われているかが気になってしまい、ますます多汗症を悪化させるという悪循環に陥りがちです。「汗をかきたくない」と思えば思うほど汗が噴き出してしまうなんて、本当に皮肉ですよね。

ですが、ご安心ください。精神的な理由で汗をかくということは、心のケアによって汗を少なくさせられるということ。ここで、多汗症の人に是非読んでいただきたい、お悩み解消テクニックについてお伝えします



 

緊張すると汗が出る
多汗症の悩みを解決する心理テクニック

 

汗をかくことを否定するのはやめよう


多汗症の人は、その汗のせいで嫌な思いをした記憶が積み重ねられ、「汗」というもの自体を憎み、否定してしまうようになりがちです。そのせいで、たった一滴の汗をかくことも気になってしまうようになるのです。

ですが、汗というものは人の身体に無くてはならない、大切な生理現象の一つです。上がり過ぎた体温を下げるという重要な役割があるため、汗をかけない人は、最悪の場合は死んでしまいます。

それを頭に置いて、「汗は誰でもかくものなのだ」と気楽に構えることが、汗のせいで汗をかくという悪循環を止めるきっかけとなるのです。

 

多汗症の汗は臭わない


汗=臭い、だから多汗症の人は不潔に思われてしまうのでは……と気にしている人も、たくさんいるでしょう。ですが、それは間違いです。

多汗症によってかく汗は、2種類ある汗腺のうち、ニオイが無いさらさらした汗を分泌する「エクリン腺」から出るため、元々臭いものではないのです。更に、常にたくさんの汗をかき続けているため、ニオイの元となる雑菌が繁殖する隙を与えません。

つまり、多汗症で服がべちょべちょになっても、周囲には迷惑なニオイを発していないということ。そう思えば、たくさん汗をかいても周りの目(鼻)が気にならなくなりますよね。

 

周囲の人は、他人の汗を気にしていない


たくさん汗をかくことで、周囲に奇異な目で見られているかも……と思うと、緊張して更に汗が噴き出てきますよね。でも、あなたが思っているほど、周囲の人は他人の汗を気にしてはいないものです

あなたは自分が多汗症だから自分の汗が気になるのであって、多汗症でない人々は、他人の汗を意識することはあまりありません。例えプレゼン中に緊張で汗をかく人を見かけても、「あの人汗かきなのね」と思う程度で、気に留めることは無いのです。

ですから、汗をかいているせいで他人の注目を集めているのではと思うのはやめて、汗をかく自分が自然体の姿だと開き直りましょう。そうすれば、二次的な緊張でかく汗を減らすことができますよ。

 

リラックスできる小道具を用意しよう


緊張性の汗は、精神が興奮状態になり、交感神経が活発になることで大量に分泌されます。つまり、交感神経の働きを抑えれば、発汗を抑えることができるのです。

交感神経を抑えるためには、相反する自律神経、副交感神経を活発にする必要があります。副交感神経はリラックスしている間に働きますから、何かリラックスできるアイテムを持ち歩き、いつでも緊張をほぐせるようにしておきましょう

例えば、好きな音楽を聴く、良い香りを嗅ぐ、美しい風景やかわいい動物の写真を見るなど、人それぞれ心が落ち着くアイテムや行動があるはずです。このように、あなた自身が精神をリラックスさせられるものを常に持ち歩き、緊張したりそわそわした時にすぐに取り出して活用できるようにしておくことをおすすめします。

 

よく効く薬を持ち歩こう


多汗症が重症になると、「あの場面で汗をかいたらどうしよう」という不安だけで、噴き出るような汗をかくようになります。そして、いざ現場で汗をかき始めると、それが気になって更にたくさんの汗をかき、その嫌な経験が更に次回への不安を呼び起こすという悪循環が生じます。

「汗をかいたらどうしよう」と思うのは、汗をかき始めたら止める術が無いからですよね。逆に言うと、汗を止める強力アイテムや、いざという時に汗をかかずに済む薬などがあったら、そんな不安を解消できるということ。

現在では多汗症の治療が進んでいるため、自律神経に作用して発汗を抑える飲み薬や、汗腺を化学物質で埋めて汗をかかなくする強力な制汗剤が開発されています。これらを持ち歩けば、「いざという時はこれらの薬で何とかなる」という自信と安心を得られるので、結果的に薬を使わなくても汗の量が抑えられるようになります。

 

 

いかがでしたでしょうか。緊張によって汗をかいてしまう多汗症の、心理面からの対処法についてご説明しました。

日本人の場合は、7人に1人が多汗症で悩んでいるというデータがあります。そう考えると、多汗症はそれほど珍しくない病気のように思えませんか?つまり、多汗症を気にしているのは、その病気を持つ本人だけで、多汗症でない人々は、「汗をたくさんかく人なんて、珍しくも何ともない」と思っているのです。

多汗症は、その汗を気にしてしまうとどんどん汗をかきやすくなり、悪化してしまう心の病気です。ですから、悪化を食い止めるためには、周囲を気にしないようにしたり、リラックスするなどの心理面からのアプローチが重要となるのです。

 

まとめ

緊張による多汗症の悩みを解決するためには

・汗をかくことを否定するのはやめよう
・多汗症の汗は臭わないので気にしないようにしよう
・周囲の人の目を気にするのはやめよう
・いつでもリラックスできる小道具を用意しよう
・お守り代わりによく効く薬を持ち歩こう