わきが手術のリスクとは?受ける前に知っておきたい失敗例

わきが手術のリスクとは?受ける前に知っておきたい失敗例
わきがに悩む人は最終的には手術を考えますよね。では、手術以外のわきが対策にはどのようなものがあるのでしょう。1番身近なものに、制汗剤などのデオドラント製品があります。また、ミョウバン水がいいとか、汗はすぐに拭き取るとか、色んな情報が溢れているので、悩んでいる方はきっと、今までにたくさんの製品を試した事でしょう。

そして、それらが思うように効かず、じゃあどうしたら・・・となった時に、最後の手段でわきがの手術を考えますよね。そしてきっと、わきがの手術をすれば完全に克服できて、この長年の悩みから解放されるのだと思うのではないでしょうか。

確かに、手術で、わきがのあの独特なニオイが劇的に改善される事がありますが、残念ながら失敗することもあります。この失敗で後悔する人たちも、実はたくさんいるのです。そこで今回は、わきがの手術のリスクと、わきがの手術の種類によってよくある失敗のケースをお伝えします。



 

わきが手術のリスクとは?
受ける前に知っておきたい失敗例

 

わきがの手術方法


わきがの手術は、原因となるアポクリン腺をはじめとするエクリン腺、皮脂腺を除去することでにニオイの元はもちろん、影響を与える要因にまでアプローチできるのが大きな特徴です。「効果が続く」という点からもとても有効的で、軽い症状から重い症状まで幅広く対応できる手術です。

手術にはいくつか種類があり、医師自身の目で部位を見ながら行う「直視下手術法」と、部位を見ずに機械を使って行う「非直視下手術法」に大きく分けられます。

 

直視下手術法


直視下手術法の「剪除法(せんじょほう)」は、最も多くの病院で行われ、効果の出方が比較的安定している手術です。剪除法(せんじょほう)とは、ワキの下を3~5cmほど切開し、皮膚を裏返すと粒状に並んだアポクリン腺が現れます。そのひとつひとつを目で確認しながら取り除いていく方法です。

アポクリン腺を確実に除去できるというメリットがあり、片側15分から20分程度で終わります。デメリットとしては、他の手術に比べて傷跡の長さが長いので、縫合技術の高い医師を選ぶ方が良いでしょう。入院の必要はありませんが、傷口が落ち着くまでガーゼで固定などが必要です。また、ワキ毛が減少するという特徴があります。費用は30~50万円といったところでしょうか。症状の程度や保険が適用できる場合で変動があります。

 

非直視下手術法


これは術後の傷跡を考慮している方法で、3種類あります。

1つ目は「皮下組織吸引法」です。イメージとしては、美容クリニックで行っている脂肪吸引です。ワキの下に1cmほどの穴を開け、そこから細い管を通してアポクリン腺やエクリン腺、皮脂腺などをかき出しながら吸い取っていきます。

小さな穴を開けるだけなので傷口は目立たなく、剪除法より広い範囲にアプローチできるというメリットがあります。しかし、アポクリン腺は直視下手術よりも残ることがあり、また根の部分(腺根)が残っていると再発するデメリットがあります。費用は相場として、15万円~となっています。

2つ目は「超音波吸引(治療)法」です。皮下組織吸引法をベースにして改良された手術で、細い管でかき取る変わりに超音波を発生させて、その熱でアポクリン腺をはじめとする汗腺を破壊しながら吸引していきます。

皮下組織吸引法より効果が高いのがメリットですが、全てのアポクリン腺を取り除くことは難しいといわれています。また、火傷や皮膚壊死など合併症のリスクがないと言えないのがデメリットです。費用は18~30万円となっています。

3つ目は、「皮下組織削除法」です。カミソリの刃と皮膚を押さえるローラーを組み合わせた専用器具を使う方法です。ワキの下を1cmほど切開し、皮膚の表面をローラーで転がしながらカミソリ部分で皮下組織ごと削り、アポクリン腺やエクリン腺を除去していきます。

傷口が小さいながらも高い効果を期待できるのがメリットです。しかし術後はワキを1週間程固定する必要があり、回復するまで時間がかかります。

また、この手術はドクターの高い技術が求められます。器具の操作を誤って、皮膚に穴があいてしまうなどのトラブルもあるのがデメリットです。費用は20~40万円となっています。

 

わきがの手術の失敗例


その①「臭いが残っている」
わきがの手術をしたのに臭いが残っているという場合に考えられる原因は、「アポクリン腺の取り残し」です。本来なら重度のわきがだったのに、軽度~中度向けの手術を受けてしまうと、アポクリン腺が完全に除去されずにワキガが再発してしまうケースがあります。

アポクリン腺はなかなか頑固な組織で、強い再生能力を持っています。ただし、除去したアポクリン腺が復活して増えることはありません。しっかりと取り除けばワキガが再発することはないので、高い技術を持った医師が剪除法で行えば、高い確率でワキガは完治できると考えていいでしょう。

また、皮下組織吸引法を選ぶ場合は、アポクリン腺の取り残しの可能性もあることから、完治ではなく症状の改善と認識した上で受ける事をオススメします。

その②「スソワキガの症状が出る、臭いが強くなる」
脇の下のわきがの手術をしたら、それ以外の体臭が強まったという事例もあるようです。中でもスソワキガの症状が悪化するケースが多く見られます。

これは、手術によって脇の下のアポクリン腺が大幅に減ったことで、体内の代謝バランスが変わり、乳輪や陰部などのアポクリン腺が活発になりスソワキガが強まったと考えられるものです。この症状は手術前には予想ができないので、カウンセリングの時に、医師に詳しく聞いておく事をオススメします。

その③「傷跡が消えずに残る」
脇の下を切開する剪除法では、切った部分の皮膚を裏返してアポクリン腺を除去するため、手術の部位にはかなりの負担が掛かります。そのために、手術後に肌組織の定着がうまくいかなかったり、傷口の縫合がきれいにできなかったりすると、手術の跡が傷跡になって残ってしまうケースがあります。

傷跡が目立つかどうかは、手術の種類にもよりますが、医師の腕に左右される可能性もあるという事も、考えておくポイントになります。技術のレベルが高い医師なら、なるべく目立たないように肌のシワに沿って切開して、縫合技術も優れているため、傷跡がさほど気にならないことが多いそうです。

剪除法でも皮下組織吸引法でも、皮膚下の組織を切開するので、手術後の処置の方法が悪かったり、患部の圧迫固定が悪かったりすると、皮膚が硬く突っ張ってしまったり、お肌がデコボコになってしまったりなどのトラブルが起こることもあります。そのため、クリニックや医師は慎重に選び、効果より見た目を優先したい場合は吸引法を選択するという手もあります。

 

いかがでしたか。わきがの手術には種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあり、、失敗も隣りあわせだという事も、認識する必要があります。わきがの手術が成功して、わきがから解放されるためには、執刀する医師の高い技術力と、どれだけ多くのわきがの手術をこなしてきたかという、経験の多さは必要不可欠。

それに加えてスタッフの対応や過去の事例、手術を受けた人たちの口コミなど、いろんな情報を調べておきたいものです。後で後悔しないためにも、しっかりと病院選びには時間をかけてくださいね。

病院が決まったら、今度はカウンセリングも妥協しないで、不安なことはどんどん聞いてください。不安の芽は全部潰してしまいましょう。そして手術を受けると決めたら、成功を信じて万全の態勢で臨んでください。

まとめ

わきがの手術を受けるには

1.わきがの手術の種類をしっかりと理解する。
2.それぞれのメリットとデメリットをしっかりと理解して、自分に合った方法をじっくりと考える。
3.病院と医師選びは慎重にする。
4.カウンセリングに時間を掛け、疑問や不安を解消できるように納得いくまで話し合う。