低身長は遺伝だけではない!知っておきたい5つの原因

低身長は遺伝だけではない!知っておきたい5つの原因
低身長の原因は遺伝だけではないのですが、やっぱり自分の子が低身長だと、親は「私たちから遺伝したのかしら…」と悩んでしまいますよね。でも、落ち込む前に低身長の原因についてもう少し勉強しましょう。今では、遺伝的要素ももちろんありますが、それ以外にも様々なことが原因として考えられています。

遺伝が全てだと思い込んで子供が小さいうちから何の対処もせずにいてはせっかくの成長期を無駄に終わらせることになりますし、ただ親からの遺伝のせいだと悩み続けていては、子供の精神面にも良くありません。

まだお子さんの成長期が終わっていないなら、今からでも低身長の原因を知っておくのは無駄ではないはずです。そこで今回は、低身長の原因として考えられる遺伝以外の要素をお伝えします。



 

低身長は遺伝だけではない!
知っておきたい5つの原因

 

出生時に小さく生まれたことが原因となることがある


早産などではなく、子宮にいる週数が十分にあったのに胎児の成長が遅く、出生時に小さく生まれる子がいます。その子は2~3歳くらいまでには平均的な大きさに追いつくことがほとんどですが、それに追いつけなかった場合は「SGA性低身長」という病名が付きます。

このSGA性低身長は、遺伝的な要素ももちろんありますが、そのほかに母体の体調や胎盤の異常、そして母体には異常は無いけれど、胎児本人に異常があって身体が大きくなりにくいということもあります。このように「何が原因」とははっきり言えないのがSGA性低身長です。

もし、3歳を過ぎても平均より小さい場合は、小児内分泌科に相談し、治療の必要性について調べてもらいましょう。

 

成長ホルモンの分泌不全


親が小さいから子も小さいという単純なものでは言い切れないのが低身長の複雑なところです。低身長の原因の一つに、背を伸ばすために欠かせない「成長ホルモン」の分泌が十分に行われていないということが挙げられます。

成長ホルモンの分泌が正しく行われない原因には、下垂体付近にある腫瘍や出生後の頭部外傷、そしてこれといった原因がわからない特発性のものなどがあります。生まれつき分泌に不全がある状態だと新生児期から周囲よりも小さい体格ですが、ケガや病気によって後天的に起こる場合は、そのきっかけの直後から著しく成長が遅くなります。

早めに異常に気付いて適切な治療を受ければ、成人期には平均に近い身長まで追いつくことも可能なので、疑わしい場合はやはり病院で調べてもらいましょう。

 

愛情の欠乏による異常


低身長の原因は身体的なものばかりではなく、精神的な理由によっても起こるということをご存知でしょうか。成長期に親(いない場合は養育する第三者)の愛情を十分に受けられないと、子供が強いストレスを感じて心身の成長が阻害されてしまうのです。低身長を含め、愛情不足によって子供に起こる様々な異常をまとめて「愛情遮断症候群」と言います。

これは、虐待やネグレクトだけではなく、親との死別ややむを得ず別居しなければならなくなった時なども起こり得るものです。ですが、どんな原因であれ子供が辛い思いをしているのは確かなので、親、もしくは第三者がその子に愛情を注げるように配慮し、カウンセリングを受けるなどの対処が必要です。

 

骨や軟骨の異常


成長ホルモンがちゃんと分泌されていても、それを受け取って背を伸ばす側の骨や軟骨に異常があると、やはり身長の伸びが遅くなります。骨の異常が原因の低身長症で多いのは「軟骨異栄養症」というもので、骨の軟骨細胞が増えにくい先天的な体質により起こる病気です。

この軟骨異栄養症は先天的な低身長の原因の中では割合が低いものと言われています。治療のためには、成長ホルモンの投与と骨延長手術が一般的ですが、身長以外にも全身の様々な骨の成長が遅れてしまうので、頭蓋骨の成長不良による脳の異常や全身の関節の異常などのケアも同時に行うことになります。

 

病気ではない原因もある


以上の4つは低身長の原因の中でも、心身の病気や怪我によって起こるものを取り上げました。ですが、これら以外にも、身体の異常ではない低身長というものがあります。

それは、栄養不足や睡眠不足、極端な運動不足や過度のストレスなどの成長を妨げる環境が重なり、極めて身長が伸びにくい状態に置かれることで起こるものが大半と言われています。遺伝以外に身長を決める要因は、栄養、睡眠、運動がありますが、この全てが満たされていないことで低身長が起こってしまうのです。

また、病気ではなく、栄養や環境にも問題が無いのに低身長になる子もおり、それは「特発性低身長症」と呼ばれます。

 

いかがでしたでしょうか。低身長の原因として、遺伝以外に起こりうる病気や環境要因などについてお伝えしました。

病気によって起こる低身長は、成長ホルモンを投与する治療が行われることが多いです。しかし、この治療はある程度大きくなってからでは効果が出にくいものとされています。ですから、自分の子が低身長かもと思ったら、早めに病院に相談した方が良いでしょう。

低身長の原因を知る目安として、「成長曲線を付け平均値と比較する」というものがあります。できればこれは新生児のうちに付けた方が異常に早く気付きやすいので、気になる人はすぐに付けてみましょう。

病気による低身長は見た目だけではなく健康も脅かされる恐れがありますし、病気でなくても周囲より極端に背が低いと子供の心に傷を負うこともあり得ます。「低身長かも」と思ったら、すぐにその原因を突き止めて対処するようにしましょう。

まとめ

遺伝以外の低身長の原因は

・出生時に小さく生まれたことが原因となる「SGA性低身長」
・下垂体の異常による成長ホルモンの分泌不全
・愛情の欠乏による成長の異常
・骨や軟骨の異常
・環境要因や体質などの病気ではない原因もある