嫌いな人との会話なんて、なるべくしたくないものだと誰もが思っているはず。でも、どうしても話さなければいけない状況もあるものですよね。一緒にいて楽しい人、好きな人との会話は何のストレスも無くできるのに、苦手な人、嫌いな人との会話はなぜあんなにも弾まないものなのか……と悩むことは、大人になるほどに増えてきます。でも、そんな場面でも無難に話せるようになってこそ、一人前だと言えるでしょう。
嫌いな人との会話をちゃんとこなすためには、演技力、平常心、そして憐みの心が必要です。また、相手のどこが嫌いなのかを分析しておくことも重要です。
そこで今回は、嫌いな人との会話を無理なく切り抜けるテクニックについてお伝えします。
相手のどんなところが嫌いなのかを考え、憐れんでみよう
まず、相手のどんなところが嫌いなのかを思い出してみて下さい。例えば嫌味が多いとか、自慢ばかりとか、こちらの話を聞いてくれないということもあるでしょう。
どこが嫌いかハッキリ自覚したら、なぜ相手がそんな言動に走るのかを分析します。例えば、嫌味が多い人はきっとあなたにコンプレックスがあり、自慢が多い人は口で言わなければ自信が持てないかわいそうな人だと考えられます。そして話を聞いてくれない人は、情報収集力が乏しいかわいそうな人なのです。
このように、相手を嫌いな人と考えるのではなく「かわいそうな人」と思えばそれほど腹が立たなくなります。「かわいそうな人なんだから、ちゃんと相手してあげなきゃ」という憐みの精神を持てば、ストレスは少なくなるはずです。
イラッとしても心を鎮める努力をしよう
憐みの心を持っても、嫌いな人との会話は平常心ではできないという人もいるはず。心無い言葉を言われてスルーできる人はそう多くないでしょう。
そんな時に平常心を保てるようになることが、嫌いな人との会話を何事も無く終わらせる秘訣です。イラっとしたからとそれを態度に出して言い返しては、相手と同じ土俵に上がったことになります。
それよりも、一段上の立場に立って心を落ち着けた方が大人らしいです。例えば、相手の話を聞かずに今後の楽しいことを考えるとか、今日起こったラッキーなことを思い出すなどして、相手への苛立ちから意識を逸らしてみましょう。嫌なことを聞かされてまで相手の話に集中してあげる義理はありません。
顔に出さない演技力を発揮しよう
嫌いな人との会話では、どうしても嫌悪感が顔に出てしまうという人。これは相手に不快感を与え、避けられるはずの揉め事を起こしてしまうだけです。
ここで必要なのは、嫌悪感を顔に出さない演技力です。無理やり作り笑顔を作るでも良いですし、無表情を決め込むという方法もあります。
どうしても表情筋をコントロールしきれないという人は、風邪予防のフリをして事前にマスクを着用しましょう。マスクをしていると目しか露出しないので、表情が相手に読み取られにくくなります。
込み入った話をしないようにしよう
嫌いな人、苦手な人との会話で気を付けたいのは、込み入った話をなるべくしないということ。あなたからはもちろん、相手に尋ねられても自分の本音を話してはいけません。
自分の心の内が見える話題になると、相手に嫌な返答をされたときのダメージが大きくなりますし、「弱みを握られた」と思いやすく後に引きずりやすいです。
ですから、嫌いな人との会話は天気やTV番組などのなるべく当たり障りのない話題を心がけましょう。家族、子育て、そして恋愛などの話は誰にとっても地雷が多いためNGです。
嫌な会話を忘れるスキルを身に付けよう
嫌いな人に嫌なことを言われてしまった後、あなたはどうしていますか？他の人に愚痴るという人もきっといるでしょう。でも、嫌な経験を他人に拡散するのはおすすめできません。
嫌な経験を他人の耳に入れるとその時はスッキリしますが、自分の記憶にも深く残ることになり、後々思い出してつらくなるばかりです。そればかりか、嫌いな人との会話がより一層苦手になり、次回会ったときに無難に話せなくなるというリスクもあります。
それよりも、すぐに忘れて傷を残さない方が自分のためになります。ですから、嫌な会話は引きずらず、たまたま相手の機嫌が悪かっただけと割り切って忘れるようにしましょう。
以上、嫌いな人や苦手な人との会話を避けて通れないとき、無難にこなすための秘訣についてお伝えしました。
人が人を嫌いになる理由は様々ですが、会話において嫌いになる理由は「傷付くことを言われる」とか、「嫌な態度を取られる」などが多いです。相手とある程度親しければ「そんなこと言わないで」と言えますが、仲が良くない相手ならそれも難しいですよね。
そんな時は、相手と精神的な距離を置くことが大切です。嫌味を真に受けない、憐れみの心を持つ、そして敢えてまともに話を聞かないなど、会話の場面ではマナー違反とも言える手段ばかりですが、自分を守るためには仕方がない場合もあるはずです。
嫌いな人だからと言い合いをしたり話すのを避けたりしては自分を下げるばかりです。それよりも、ちょっと上から見下ろして、ストレスなく会話できるようになりましょう。
まとめ
嫌いな人との会話を無難にこなすためには
・相手のどんなところが嫌いなのかを考え、憐れみの目を持とう
・嫌悪を顔に出さない演技力を発揮しよう
・イラッとしても心を鎮める努力をしよう
・弱みを握られるような込み入った話をしないようにしよう
・嫌な会話を忘れるスキルを身に付けよう