みんなで会話していると一人は必ずいる、話し方が下手な人。そんな人の下手な話を聞いていると、「もっと話し方を工夫すれば良いのに……」と思ってしまいますよね。でも、実際に自分が話し手に回ると、他人のことは言えないくらい話し方が下手だということも少なくないはず。聞くだけなら気楽なものですが、自分が話さなければいけないとなるとなかなか思い通りにはいかないものです。
ところで、話し方が下手な人には一定の共通点があることをご存知でしょうか。この共通点を取り除くだけで「話上手ね!」と言われることは無いにしろ、他の人に「話し方が下手な人ね!」と思われることは避けられます。
そんな共通点とは、一体どんな部分に表れるのでしょうか。そこで今回は、話し方が下手な人に見られる共通のパターンについてお伝えします。
話し方が下手な人の5つの共通点!
避けたいパターンはコレ
他の人の話を聞いていない
話し方が下手な人に多いのが、周囲の話を全く聞かずに自分の頭の中のことだけを言うというパターンです。今日話そうと思っていた内容を話し切るのに必死なのはわかりますが、周囲に意識を払わずに演説のように話し続けるようでは、会話下手だと思われても仕方がありません。
自分が話し手とは言え、他の人の発言を聞かなくて良いわけではありません。「会話」とは、他の人ありきで話すことですから、それを無視しては成立しないのです。
途中で思わぬ横槍が入ったらそれに絡めるように話をまとめるのがベストですが、難しければ無視せず適度に相槌を打って「あなたの話を聞いていますよ」というアピールをするように心がけましょう。
話の主軸がよくズレる
周囲を無視するのはいけませんが、他者の口出しに流され過ぎて話題の主軸がズレてしまうのも良くないことです。話したいことを忘れ、いつも「あれっ、何の話をしていたんだっけ」と我に返ることが多い人は、周囲に話し方が下手な人認定されている可能性が高いです。
他愛ない雑談なら横道に逸れることも楽しみの一つですが、はっきり話したいネタがあるのにいつまでも核心に近付けずにいるのは、聞く人を疲れさせるだけですよね。まして、時間が限られているなら聞く人のストレスは相当なものでしょう。
これを改善するためには、話が逸れると思ったらすぐに軌道修正する習慣を付けることです。そして、いつも話を逸らす聞き手がいる時、その人の発言に注意することも大切です。
話が間延びしている
せっかく面白いネタでも、ダラダラとしたメリハリの無い話し方ではその魅力も台無しです。例えば、「あー」とか「うーん」とか、口癖が多く入っていたり、声が単調で聞く人が飽きてしまったりなどがあります。
では、聞く人が飽きないようにするにはどうすれば良いでしょうか。漫談師のように起承転結をはっきりさせることができればベストですが、それはかなり訓練が必要です。
話し方が下手な人でもできることといえば、声のトーン、話すスピードの緩急をしっかり付けて、聞く人を退屈させないようにすること。話上手な人のトークを聞いてコツを掴みましょう。
練りすぎて何を言いたいのかわからなくなっている
面白く話そうとするあまり、話を練りすぎて聞く人に届かないことってありませんか?これは頭が良いけれどトークスキルが追いついていない人によくあるパターンで、残念ながら周囲には「話し方が下手な人」と認定されていることが多いです。
こんな人は、相手に楽しんでもらいたいという前に「面白い人」「頭が良い人」と思われたいという欲が見え隠れしているせいで聞く人が白けてしまうパターンが多々あります。こんな欲を出すのは話上手になれるまで控えた方が良いでしょう。
まずは、どう話せば相手が楽しんでくれるかだけを考えて会話を組み立てるようにしてみて下さい。
オチを言うタイミングが不適切
話が最高潮に盛り上がる瞬間といえば、オチを言うタイミングですよね。このタイミングが悪いと、せっかくの面白話が活かしきれず、聞く人には「せっかく面白い話なのに話し方が下手なせいで勿体ない」と思われることでしょう。
オチを言うべきタイミングは、最後がベストなこともあれば、冒頭で明かしてしまった方が良いこともあります。これを見極められないとどんな稀有な経験談も色あせてしまいます。
どのタイミングでオチを言うべきかはケースバイケースですが、結果が大きな話はオチを最後に、結果の小ささの割にそこまでの過程が印象深い場合は最初にオチを言ってしまった方が良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。話し方が下手な人にありがちな5つのパターンと、その解消法についてお伝えしました。
世間にはどんなつまらない話でも爆笑を取れる天才もいれば、残念ながらどんな楽しい話も退屈話にしてしまう話下手さんもいます。でも、逆に考えれば、ネタ自体は面白いのですから、話し方を変えるだけで相手を楽しませられるということですよね。
今回挙げたような話し方が下手な人の共通点を直し、せっかくの話題の面白みが消えてしまわないように気を付ければ良いだけなのですから、楽しい話題を一から探してくるよりも簡単なはずです。自分が話下手だという自覚があるなら、早めに悪いところを直して上手な話し方を身につけられるようにしましょう。
まとめ
話し方が下手な人に見られる共通点は
・話すことに必死になり、他の人の話を聞いていない
・話の主軸がよくズレる
・テンポの悪さや話し方の癖のせいで話が間延びしている
・話を練りすぎて何を言いたいのかわからなくなっている
・オチを言うタイミングが不適切