人と話すのが苦手で会社での人付き合いに悩んでいるという方もいらっしゃいますよね。上司や同僚とうまくコミュニケーションが取れず、いつも孤独を感じ相談するのも臆病になってしまう・・「会社に行きたくない」とまでなれば、これまでの頑張りがもったいないというもの。人と話すのが苦手という意識は、どこかで「変わりたい」と願う心の奥からのサインでもあります。
ちょっとだけ勇気を出して自分から話しかけると、人との関わりも面白く感じるものです。会社での人付き合いは煩わしく感じるかもしれませんが、上司や同僚の新たな一面を知ることにもなり、日々の業務も前向きに捉えることができるでしょう。
そこで今回は、会社での人付き合いを上手に乗り切るコツをお伝えします。
挨拶は自分から
人と話すのが苦手と言えども、会社の人には仕事で毎日顔を合わせるため、全く会話をしないという日はほぼないですよね。苦手意識が強いと顔もうつむきがちで声も小さくなります。そこで、出社して最初の挨拶をとにかく笑顔で自分から言ってみましょう。
顔を上げて声はやや大きく
「おはようございます!」
普段、人から先に挨拶されて返事をしている人にはハードルが高いかもしれませんが、挨拶は人間関係の入り口です。どんな場面でもどんな人にも自分から挨拶することが重要です。少し頑張って明るい声で発しましょう。それは機嫌の良さのアピールにもなります。
気持のよい挨拶を交わせば、職場のムードも職場の人があなたを見る目も変わってきます。
聞き上手になろう
人と話すのが苦手で会社の人との付き合いをやっかいだなと感じていても、仕事ではコミュニケーションが必要です。話し上手も大事ですが、聴き方というのも大切です。
人の話をただぼんやりと聞いている風では人は話をちゃんと聞いていないと誤解します。興味を持って聞いていることを表すためにも、要所要所で相槌を打ったり頷いたりすれば、相手は安心して話を続けられます。
時には質問を交えると話も深まるでしょう。相手の話に耳を傾け、話すのが苦手であればなおさら聞き上手になって、相手との距離を縮めてみましょう。
ネガティブなフレーズは控える
人と話すのが苦手で、会社の人とうまく付き合えないのは悩ましいものです。苦手意識をもっていると考え方もネガティブになり、普段の言葉の使い方も疎かになりがちです。
知らず知らずに愚痴をこぼしてはいませんか?「疲れた」「しんどい」「これ不味い」「したくない」このようなフレーズは聞いている人も楽しくありません。
職場の人と上手に付き合いたいならば、言葉のチェンジをするとよいです。
例えば「疲れるほど頑張った」「初めての味」「これを終えたらビールだ」などポジティブに変えると、職場の人も共感したり親近感を持ってくれるでしょう。
会社での人付き合いは、言葉の使い方ひとつで距離感が変わってきます。
雑談力を高めよう
人と話すのが苦手だと会社での人付き合いも消極的になりがちですよね。会社で仕事ばかりではお互い気疲れもあり、中々心の交流が出来ない場合もあります。堅苦しい雰囲気の中ではなおさら、話すことの苦手意識が強くなるものです。しかし仕事を離れてほっとしたい場面もあるはずです。そんな時こそ、無難な話題を投げかけてみましょう。
天気の事やTVドラマ、あるいは家族のことなど。「おすすめのランチはどこがありますか」などと振るのもよいです。何気ない会話で場が温まれば、人付き合いも良好なものへと変化してきます。話すことに安心感を感じることが大切です。人と話すことが苦手な人ほど雑談力を上げていきましょう。
完璧を求めない
人と話すのが苦手なのに、話さないと!と思えば思うほど、緊張して無言になってしまった・・会社での人付き合いをスムーズにしたいと思いながらもそんな経験をした方もいらっしゃることでしょう。新人の頃は初々しく映っていても、年数が経つと職場の人ともやりづらいものです。
人と話すのが苦手な人は上手に話さなきゃと完璧を求める傾向があります。人に悪い評価をされたらどうしようと不安にもなります。
しかし、完璧とまでハードルを上げる必要はありません。相手に不愉快な印象を与えないように、傾聴の姿勢をいつも心がけ、柔らかな表情で相手に接することで会社での人付き合いも上手くいくでしょう。
人と話すのが苦手でも会社の人との間に溝が出来ないよう笑顔を忘れないことも大切です。
以上、人と話すのが苦手な人が会社での人付き合いを上手に乗り切る方法についてお伝えしました。まずは話すのが苦手な自分も受け入れてあげましょう。「話すのは上手ではないけれど、人の話をちゃんと聞ける、いつも笑顔だ、実はユーモアのセンスがある」など自分の良いところを見つける作業もしてみるとよいです。意外と周囲の人もそのように感じているかもしれません。
人と話すのが苦手でもコツを知り身に付けていくと自然に会話も弾みます。そのためには日頃から話すことに慣れておきましょう。家族や友人たちと積極的に雑談をするのも役に立ちます。会社での人付き合いは相手を否定せず受け入れてこそ成り立ちます。上手に乗り切って、元気に仕事を進めましょう。