自分はコミュ障だから誰とも関われない、人間関係を築くことは難しい……と諦めている人は多いですよね。でも、その諦めこそがコミュ障から脱出するチャンスを奪っているということをご存知でしょうか。
いわゆる「コミュニケーション障害」ではなく、悪口や自虐で言われる「コミュ障」は、実際は脳や精神に問題が無い人に対して言われる言葉です。つまり、その定義は実に曖昧なもののため、本人がその気になれば克服はそれほど難しいことではないと考えられます。
でも、一度苦手意識を抱えてしまうと、新たにコミュニケーションを取るための行動がしにくくなるのもまた事実です。だからこそ「自分はコミュ障だから……」と諦めに入ってしまうのでしょう。
コミュ障から脱出するためには諦めないこと、そして地道な行動をとることです。そこで今回は、コミュ障脱出のための人付き合いのコツについてお伝えします。
今すぐコミュ障を脱出するには?
人付き合い5つの極意
一人が好きな自分を否定しないようにしよう
まず大前提として、一人が好きな自分を否定してはいけません。コミュ障かどうかはさて置いて、たくさんの人と遊ぶよりも一人で気ままに時間を過ごす方が楽しい人は意外に少なくありません。
それは個人の性格で、人間的に問題があるわけではないのですから、その「一人が好き」という部分そのものを否定するのはやめましょう。コミュ障を治すためには性格そのものを変えるのではなく、根本の性格はそのままに人付き合いのスキルを身に付けるだけで良いのです。
「一人が好きな性格のせいで誰ともうまく付き合えない」と思い込んでしまうと、自己否定の闇に飲み込まれて前向きに行動できなくなってしまいます。
友達をたくさん作る必要はない
コミュ障を自認するあなたは、何人くらい友達がいればコミュ障ではないと思いますか?10人、100人と言う人もいるかもしれません。
友達が多く、付き合いが多い人のコミュ力が高いのは確かですが、だからと言って友達をたくさん作らねばコミュ障から脱出できないというわけではありません。友達は1人か2人もいれば十分で、それ以外の浅い付き合いを上手にできれば、生きるうえでは問題は無いのです。
つまり、コミュ障を脱出する目的で数多くの人と深く仲良くなろうとはしないことが大切です。無理に仲を深めようとして拒まれて傷を負うことの方が、コミュ障を治す妨げになってしまうからです。
相手にどう思われるか気にしないようにしよう
誰かに言われたのではなく、自分で自分をコミュ障だと思い込んでいる人は、恐らく相手の気持ちに敏感な人ではないでしょうか。ちょっとした交流の中の些細な態度の変化にも気付いてしまい、「嫌われたかも」「変に思われたかも」と悲観的に捉え、人と接することに不安やストレスを感じるようになってしまうのですよね。
ですが、コミュニケーションに問題が無い人ほど周囲のことを気にしていませんし、何かを思っても忘れやすい傾向にあります。つまり、気にしているのはあなただけで、相手は何も感じていないことの方が圧倒的に多いはずです。
コミュ障を脱出するためにあなたが身に付けるべきは「鈍感力」。つまり、余計なことを気にしないようにするという自己暗示なのです。
断ることや断られることを重く受け止めないようにしよう
コミュ障と呼ばれる人は、相手の誘いを断りにくい、そして断られるのが怖くて相手を誘えない……という悩みを抱えることが多いですよね。これは、誘ったらどう思われるか、断られたらどう思われるかを気にしすぎるせいで起こる心理です。
でも、一般の人は「誘われて興味が湧けば行く」「都合が合わなければ行かない」という考えが基準であり、相手に断られても「都合が合わないのだろう」とか「興味が無いのだろう」と思うだけで重く受け止めることはありません。断ることで相手への好意や悪意まで考える人は少ないものと思いましょう。
コミュ障、つまり人への恐怖感を払拭するためには、何かを断られても自分に悪意があるわけではないと割り切ることが大切です。
無理に相手に合わるのはやめよう
先ほどの「断れない」という部分にも通じる話ですが、コミュ障の人は相手に合わせられないのではなく、過剰に合わせようとして無理が生じて、心がパンクしている状態だと言った方が良いでしょう。ここは自分のしたいよう動けるように意識改革をしましょう。
自分の気持ちのままに動けるようになれば言いたいことも言えますし、それで相手にどんな態度を取られても気にならなくなります。そして、一人の時間が欲しくて部屋にこもっても自己嫌悪に陥らずに済みます。
コミュ障脱出のための標語として「無理に相手に合わせず、自分最優先」という言葉を常に心に置いておくと、誰とでも軽やかに付き合えるようになるはずです。
いかがでしたでしょうか。コミュ障の人におすすめしたい人付き合いのポイントについてご説明しました。
コミュ障を脱出するためには、まずは人付き合いが苦手な自分を否定しないこと。そして、生まれつき人付き合いが得意な人を真似しないことが大切です。
たくさんの人と気兼ねなく付き合える人は比較的心が鈍感で、楽しいことだけを記憶できる性格を持ちますが、人付き合いが苦手な人は、心が繊細で嫌なことばかり覚えてしまう傾向があります。
でも、これは生まれ持った性格ですから、別人のようになることは難しいことです。そんな人でもストレスなくコミュニケーションを取るためには、「無理をしないこと」です。生まれ持った性格を尊重しながら、相手に不快感を与えない程度の無理のない接触を心がけるようにしましょう。
まとめ
コミュ障を脱出して上手に人付き合いするためには
・一人が好きな自分を否定しないようにしよう
・友達をたくさん作らなくても問題はない
・相手にどう思われるか気にしないようにしよう
・断ることや断られることの意味を深読みしないようにしよう
・無理に相手に合わせるのはやめよう