「いい加減にこの人見知り、克服したい!」という悩みを抱える人は少なくないはず。でも、生まれつきの性格によるものが大きいことですから、簡単には治らないと考えるのが自然ですよね。
そう、確かに人見知りを克服するのは簡単なことではありません。それは年をとればとるほど、人見知りを自覚してからの時間が長ければ長いほど難しいものです。
でも、簡単ではないにしろ、人見知り克服法は無いわけではありません。それにはやはり時間がかかりますし、意識改革も必要になります。それでも、人見知りのせいで生活に支障が出ている人は、何とかして治したいですよね。
そこで今回は、人見知り克服のための考え方や、試して頂きたい方法についてお伝えします。
人見知りさん必見!
克服するための5つのステップ
嫌われることを恐れないようにしよう
人見知りさんに多いのが、「嫌われるのが怖くてうまく話せない」ということ。でも、こんな恐怖心は捨てなければ人見知りを克服するのは難しいことです。
このように、他人の評価が気になるタイプの人見知りを克服するためには、嫌われないテクニックを身に付けるのではなく、嫌われる覚悟を持つことです。人間同士の好き嫌いはどうやっても変えられないものですから、いくら頑張っても嫌われるときは嫌われます。ですから、嫌われたっていいじゃない!と言い切れるくらいの勇気を持って下さい。
片思い中の相手など特別な感情を抱いている場合は別として、その日初めて会った人に嫌われたって何も困ることはありませんよね。小学生ならともかく、大人なら相性が悪い人間に嫌がらせしたり、悪口を言ったりなんてまずしませんから、無理に好かれようと思わなくて良いのです。
全ての人に好意を持とう
それでも、できるだけ嫌われたくない……という人におすすめの方法は、「出会う全ての人に(恋愛的な意味ではない)好意を持つこと」です。嫌われるのが怖いのは、自分が他人を嫌いになりやすい性格の裏返しだからです。
また、誰にでも好意的に接する人は誰からも好かれ、高評価を得やすいもの。つまり、「私はあなたが好きですよ」という態度を示すことで、相手も心を開き、あなたのことが好きになるということです。
いきなり人懐っこく接するのは難しいかもしれませんが、最初は相手の良いところを見つける習慣をつけ、そこを褒めるところから始めるのが人見知り克服の近道です。
会話の決まり文句を持とう
以前に会話で失敗したなど、過去の苦痛がトラウマになって人見知りを発症してしまったという人もいますよね。そんな人は、どんな会話でも使える「決まり文句」を用意しておきましょう。
よく、営業マンや販売員が「そうなんですね」「なるほどですね」などと節々で言いますが、この言葉は、相手の発した言葉に共感を覚えていることがアピールでき、会話をスムーズに進めるのに便利だからよく使われるのです。
この言葉だけではなく、「そうだよね」「わかる!」など、相手がどんな会話を振ってきても共感していることを伝えられるような便利な言葉をいくつか用意しておけば、会話に詰まることが少なくなり、人見知り克服に近づくことができます。
他人の失敗を観察しよう
会話で失敗することが怖い人見知りを克服するためには、他人が会話でどんな失敗を犯しているかを観察することが有効です。これは、他人の粗探しをするのではなく、自分以外の人は失敗しても平気でいることを見て、自分自身の気持ちを安心させることが目的です。誰でも、自分以外にも失敗している人がいると思うと気が楽になりますよね。
人との接し方には答えが無いものですから、誰もが最初から完璧にできるわけではなく、筋違いのことを言ったり失言したりしているはずです。それでも平気でいられるのは、よほど重大な失敗でない限り、周囲は他人の失敗を気にしていないからです。
失敗が怖いという人は、他人がどんな失敗をして周囲はどんなふうに流しているかを確認し、自分の失敗を気にしたり、恐れずに済むようにしておきましょう。
完璧主義を捨てよう
他人は失敗していても、自分の失敗は許されない!という完璧主義は、人見知り克服の大きな妨げになります。ですから、自分は完璧であるべきだという考えや、変なプライドは捨ててしまいましょう。
月並みな言葉ですが、人間は誰でも失敗して当たり前ですから、完璧なものは機械にでも任せておけば良いのです。ストレートに言うと、周囲は他の人が完璧であることを求めていませんし、逆に、失敗するくらいが接しやすいと思うものです。
人見知りは自信の無さから発生すると思われがちですが、そのもっと奥には、「自分は失敗してはいけない、嫌われてはいけない完全な存在であるべきだ」という考え方が隠れています。でも、そんな考えは自分を苦しめるだけですから、一度肩の力を抜いてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか。人見知りを克服するための、嫌われる勇気や誰もを好きになる努力、完璧主義を捨てる必要性などについてお伝えしました。一言で言うと簡単ですが、これらを全て実行することは、今まで人見知りに苦しんできた人にはきっと難しいことでしょう。
でも、人の目が気にならなくなれば相手がどんな人でも思うように話せるようになりますし、変に緊張することも無くなります。そして、たくさんの人を好意的に見られるようになれば相手のことを「怖い」と感じることが無くなるので、どんな態度を取って良いかわからなくて混乱することも少なくなります。
人見知りを克服するためには、上手に人と接することができた、上手に話せたという経験を少しずつ積むことが大切です。今回のお話を参考に、他人と接することに慣れる練習を重ねていきましょう。
まとめ
人見知りを克服するための考え方は
・嫌われることを恐れないようにしよう
・全ての人に好かれたいなら、全ての人に好意を持とう
・会話の決まり文句を持とう
・他人の失敗を観察し、自分の失敗を受け入れられるようになろう
・失敗してはいけないという完璧主義を捨てよう