何だかカッコイイからタトゥーを入れたけど、後悔している……という人は少なくありません。これからタトゥーを入れようと考えている人も、まずはそのリスクを知るべきでしょう。
タトゥーを入れるメリットは、ファッション性、自己表現できるなどが挙げられますよね。しかし、ファッションの好みは年齢によって変わるものですし、自己表現を望む心理も環境の変化と共に薄れていきます。一生残るタトゥーなのに、それを入れたいと思った気持ちは時間と共に消えていくことが多いということです。
それどころか、タトゥーには後悔しやすいデメリットの方がたくさんあると言えるでしょう。そこで今回は、タトゥーを入れて後悔する前に知っておきたいことについてお伝えします。
入れる際の痛みが凄まじい
タトゥーの入れ方は、詳しくない人でも何となく知っているのではないでしょうか。ご存知の通り、針をお肌に刺して色を入れ、絵柄や文字を彫り込んでいくのです。
体にずっと絵柄を残すため、皮膚の深いところまで針を刺していきます。当然、痛みが生じることになりますよね。この痛みがかなり凄まじいと言われています。
一刺し、一刺しはチクッとする程度でも、それを立て続けに味わうとなるとかなりのダメージになることは間違いないでしょう。
アフターケアが大変
タトゥーを入れている最中だけではなく、その後も痛みが続きます。体調管理やケアが不十分だと、腫れたり化膿したりすることも珍しくありません。
アフターケアも意外と大変で、飲酒や激しい運動、過度の紫外線を避けるなどの注意が必要です。おまけに化膿すれば痛みが伴うわけですから、この段階ですでにタトゥーに後悔する人もよく見られます。
感染症のリスクがある
絶対に忘れてはならないリスクが、感染症についてです。タトゥーそのものには後悔しなくても、病気をもらって大後悔……というカッコ悪い結果に終わることもあるのです。
タトゥーは針を経由して身体に色を入れますが、その針の消毒が不十分だったりすると、前の客が保有していた細菌やウイルスまで身体に入ってしまい、感染症にかかることがあります。しかも、B型肝炎などの深刻な病気も多く、一生通院が必要なんてことにもなりかねません。
温泉やプールに入れなくなる可能性がある
温泉やプールで「タトゥー・刺青がある方はご遠慮下さい」という表示があるのを見かけたことはありませんか?今の日本ではまだまだタトゥーに対する理解が浅く、他の入浴客に偏見の目で見られることもよくあります。
そのせいでトラブルが発生するのを避けるため、経営側がタトゥー有りの人を排除するのが当たり前になっています。このように、タトゥーにはレジャーの幅が狭まるというリスクもあるのです。
就職に不利になる
タトゥーがあるだけで生じる偏見は、入浴施設だけではありません。就職の際にも不利になるという統計があります。
日本ではタトゥー(刺青)=暴力団や不良というイメージが強く、問題を起こしそうだとか、会社のイメージダウンにつながるという見方から、採用したくないという会社が多いのです。若気の至りでタトゥーを入れたが後悔しているという就活生は少なくありません。
いざ消すとなるとかなりの苦痛を強いられる
タトゥーのせいで後悔の連続だから、もう消してしまおう……と思っても、そう簡単には行きません。もちろん消せないことは無いですが、多額の費用がかかりますし、痛みも伴います。
今では痛みの少ないレーザーなどもありますが、皮膚の除去や、除去した部分に新たな皮膚移植手術をする方法を取ることもあります。しかも、術後もタトゥーを入れる前のようにはきれいにならないため、結局痕跡は残ってしまいます。
体型の変化によってデザインが変わってしまう
若い頃にタトゥーを入れた場合、歳をとったらデザインが変わってしまうこともあり得ます。太ればその分肌が引っ張られて絵柄も伸びてしまいますし、シワやたるみがあれば絵柄もシワシワになってしまうのです。
太ることは予防できても、お肌のハリを維持するのは難しいものです。ファッション性を求めて入れたタトゥーのせいで見た目が悪くなるは本末転倒と言えるでしょう。
このように、タトゥーを入れて後悔する理由としては、痛みよりも社会的な不利益の方が大きいとも言われています。日本では欧米のようにタトゥーに対して寛容ではありませんから、思わぬ偏見を浴びても耐える覚悟が必要なのです。
特に、若気の至りでタトゥーを入れた場合、就活はもちろん結婚するときや子供を持つときにタトゥーに後悔するケースが多いです。軽い気持ちで入れたタトゥーなのに、そのせいで家族まで偏見の目に晒されるとなると、後悔してもしきれません。
このように、デメリットやリスクが多いタトゥーですが、それでも後悔しないと言い切れる人にとっては心強いお守りになるでしょう。強い信念と意志を持って入れるタトゥーなら、後悔よりも一生の宝にもなり得ます。
タトゥーを入れようか迷ったら、一生かけて付き合う価値があるものかどうかを考えてから決断しましょう。