SNSの普及などの背景もあり、会社での人付き合いにもう疲れた、誰とも話したくない……とクタクタになっている人は少なくありません。業務で疲れるならまだしも、余計な人付き合いで疲れたなんて、ただの時間の無駄に思えてしまいますよね。
確かに会社の人付き合いは大切ですが、そのせいで精神的に参ってしまうようでは本末転倒と言えるでしょう。そうなる前に、適度に距離を置くこともまたストレス無く働くためには必要なことなのです。
でも、既に人間関係の泥沼にはまってしまっていて、どうやって距離を置けばよいかわからないという人が大半ではないでしょうか。そこで今回は、人付き合いに疲れた人に試してほしい対処法についてお伝えします。
職場での人付き合いに疲れたら
試して欲しい5つの対処法
ランチタイムは外出する習慣を付けよう
職場での人付き合いで、疲れてしまいがちなのがやはりランチタイム。いつも決まった人とランチをとる習慣が定着してしまうと、なかなか抜けられなくてストレスになってしまうこともありますよね。でも、いきなり違う席に座るのは周囲の目が気になってできないという人がほとんどでしょう。
ここから抜け出すためには、郵便局や銀行に行くなど言って、ランチタイムに外出する用事を作ること。そして、一緒にランチをとらない実績を作って、徐々に離脱していくのです。用事が無ければ、外の公園で気持ちよく一人ランチを食べたりして過ごすのも良いですね。
このようにして、今まで所属していたグループからフェイドアウトすると、違和感なく抜けやすいです。
誘われなくなることを恐れないようにしよう
ランチと並んで人々がストレスに感じるのが、飲み会などのお誘いではないでしょうか。最初のうちは楽しく参加できたのに、今では義務感で断れずに加わっているだけ……という人もいるでしょう。人付き合いに疲れたのなら、飲み会を断る勇気は必須です。
本当は参加したくないのに断れない人は、次の機会に誘われなくなる=仲間外れにされるのが怖いという気持ちを抱えているはずです。でも、そんな怖さを抱えていた人でも、一度断るとせいせいしたという意見がよく聞かれます。
そもそも、一度断ったくらいで縁が切れる人はそれほど親しい人とは言えません。それに、人付き合いに疲れたと言い続けながら、不毛な飲み会に参加するよりも、自分が心から楽しめるものに時間を費やす方が何倍も有意義です。
付き合いを断る口実を作ろう
でも、ただ「行きたくない」とせっかくのお誘いを断るのは後味が悪いですよね。そんな時に罪悪感無くお断りできる口実をいくつか用意すると、誘ってくれた相手に引け目を感じずに済みます。
例えば、ペットを飼っているからそのお世話のためになるべく早く帰りたいとか、習い事を始めたのですぐに帰らなければいけないなど、理由はなんでも構いません。これは嘘でも良いのですが、自分が罪悪感を覚えないための言い訳なので、できれば本当にペットを飼ったり習い事をした方が良いでしょう。
相手が、「じゃあ、今回は仕方ないね」と思えるような理由にしておけば、自分が本当に参加したいときに「次の飲み会、いつ?」と聞きやすいです。
SNSを見ない、すぐに反応しない習慣を付けよう
SNSによる人間関係のしがらみは、このご時世ならではの悩みと言えます。特に、職場での人間関係をSNSにまで持ち込んでしまうと、それは疲れてしまう一方ですよね。義理で繋がった相手にも、「いいね!しなきゃ変に思われるかな」「コメント来たから返さなきゃ」と常に神経を使っていては、それは人付き合いに疲れたと言いたくなって当然です。
でも、SNSは電話と違い、すぐに反応できない状況でもおかしくないものです。また、案外相手はすぐに反応が無くても気にしていないことが多いのも事実です。
こんな強迫観念を持っていては、心が壊れてしまいます。それを防ぐために、SNSやメールには「必ず1時間以上置いてから返事する」などルールを決めて、心の余裕を持つ訓練をしましょう。
SNSを退会しよう
SNSに参加している以上、何をやっても気になってしまうというくらいに追われている人は、いっそのこと退会してしまうという方法もあります。今では、人付き合いに疲れたことを理由にして大手のSNSを退会する人が少なくありません。ですから、あなたもそれを実行したって、周囲はそれほど変には思わないはずです。
ポイントは、余計な宣言をせず、「そっと」退会することです。元々親しく絡んでいない相手なら、すぐには退会したことは気付かれないはずですので、これでしばらくは心のお休み時間を確保できるでしょう。そしてしばらくしたら新しいアカウントを取り、ごく親しい人にだけ知らせましょう。
職場の人に後で退会の理由を聞かれたら、「ストーカーがついちゃって」とか、「知られたくない人に知られてしまった」など、適当な理由を挙げて、新しいアカウントは簡単に教えないようにしましょう。
いかがでしたか。職場の人付き合いに疲れた時に試したい方法を5つお伝えしました。
人付き合いに疲れたと感じる時、それは、周囲に変な人や疲れる人がいるというよりも、自分自身が周囲に気遣い過ぎてヘトヘトになってしまう状態の方が多いです。つまり、人付き合いに疲れたのは誰のせいでもなく、自分自身のせいだということです。
それを解消するためには、周囲を変えることはできませんから、自分が変わるしかないのです。変わると言ってもいきなり付き合いが悪くなるのではなく、徐々に距離を置いて心を休ませてあげるのが、自分にも周囲にもダメージが少なく済むのでおすすめです。
人付き合いに疲れたと思ったら、すぐに一人になれるようにしておかなければ、いずれ心が壊れてしまいます。人間関係に疲れやすい人は、適度に距離を置く手段を常に確保しておいて下さい。
まとめ
職場での人付き合いに疲れたときの対処法は
・ランチタイムは外出する習慣を付けよう
・誘われなくなることを恐れず、罪悪感無く付き合いを断る口実を作ろう
・SNSを見ない、すぐに反応しないようにするか、いっそのことSNSを退会しよう