自己を肯定することが幸福度に比例するということは意外と知られていません。幸せになりたいと思っている人はたくさんいますが、幸せになるためには自分に何が足りないかばかりに目を向けてしまい、今の自分を肯定することを忘れてしまうのです。
しかし、人は今現在の自己を肯定するだけでも十分幸福感を得ることができます。要するに幸福感というのは人それぞれ尺度があって、その尺度はいくら以上という数値で定義されているわけではないので、物事の考え方によって変動するということなのです。
とはいっても、いきなり自己肯定をするためにはどうすればよいのかわかりませんよね。そこで、幸福感を増やすために必要な自己肯定感を感じるヒントをお伝えします。
自己肯定感と幸福度は比例する!
毎日を楽しく生きるヒント
当たり前の事の肯定
自己を肯定するには、自分が人に誇れるような立派な人間になったり、仕事や勉強で高い成績を取るなどして目に見える成果を上げなければいけないと考えがちですが、実はそんな事を達成しなくてもよいのです。
朝起きてごはんを食べて会社に行くという当たり前の事だけでも「風邪をひかず、寝坊もせずに、今日もちゃんと会社に行けた」ということで自己を肯定してあげます。また、晴れの日が続いたら毎日晴れてくれる天気にも感謝をします。こうして当たり前の事を当たり前ではない、肯定すべきことだと考える癖をつけましょう。
自分を甘やかす
幸福になるためには努力をし続けなければいけないと考えますよね。もちろん、自分の目標を達成するために努力をすることは大切ですし、努力の末に夢を叶えることができれば幸福感を感じることができます。
しかし、自己肯定感の観点から考えると、自分の甘やかしてあげることも大切です。甘やかしっぱなしではいけません。頑張ったら頑張った自分を肯定してあげて甘やかすのです。週末に自分へのご褒美でスイーツや好物の食事をとることも大切なことです。
他人と比較しない
仕事の場で「自分は〇〇さんには遠く及ばない」とか「新人の△△さんに成績を抜かされてしまった」などと誰かと自分を比較して「自分はダメだ」と思ってしまうことってありますよね。しかし、自己肯定感を得るためには誰かと比較することはいけません。
例え誰かと比較して自分が劣っているとしても、自分自身が成長できたかどうかに目を向けることによって自己を肯定することは十分可能です。自分自身の成績が上がっていれば他の人がどうかは関係ありませんし、仮に自分の成績が上がらなくても努力したことは無駄にならないのです。
定性的な評価をする
人は目に見える結果に満足感を得やすいものです。つい、テストで満点を取ったとか、成績で1位を取ったという数値的な結果が良いと自己を肯定できると思い込んでしまいますが、例え数値的な結果が思ったようなものではなくても、自己を肯定しましょう。
その結果を生み出すまでに努力したことや取り組んだ自分を認めてあげるのです。このように考えることで、やる気が出てきますから前向きに次のチャレンジにもつながっていきます。
何でもポジティブに考える
自己否定をしがちな人に多い特徴に、人の意見をネガティブに受け取ってしまうというのがあります。例えば「その服かわいいね」と言われても「30代のくせにかわいい服なんて着ている」とネガティブな意味に受け取ってしまうのです。
自己肯定をするためには、周囲の人の意見や話をポジティブに受け取るように意識をする必要があります。中には本当に嫌味を言われている時もあるかもしませんが、自分がポジティブに受け取ってしまえば嫌な気分にはなりません。ポジティブになったもん勝ちなのです。
勇気を持って人と関わる
自己肯定をするには人とのコミュニケーションも欠かせません。自己否定をしがちな人は、周囲の人にも否定されると思い込んで人とのつながりをどんどん絶ってしまいますが、人との関わりを持たないとどんどん孤立して自分を否定してしまいます。
勇気をもって積極的に人と関わる機会を持つことによって自分の存在意地を感じ、徐々に自己肯定をすることができるようになるのです。
如何でしたでしょうか。自己肯定感と幸福度は比例します。同じ自分でも、自己を否定してしまうと「自分はダメだ」「誰からも必要とされていない」とどんどん負のスパイラルに入ってしまうのに対して、自己を肯定すると「自分はよくやっている」「誰かに必要とされている」と思うことで充実感や幸福感を増やしていくことができるようになります。
自己肯定というと、ナルシストだとか、自分にうぬぼれているのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし、うぬぼれと自己肯定は違います。自分が努力した分だけ自分をしっかりと認めてあげるということが自己肯定です。
頑張っても頑張っても報われないと幸せを感じることはできませんよね。自分が頑張ったならば、その頑張った分は認め、褒めてあげることで、幸福感を感じ、さらに次も頑張ろうとプラスに考えることができるのです。
まとめ
自己を肯定して幸福を感じるヒントとは
・当たり前の事は当たり前ではないと考える
・自分を甘やかしてよい時は思いっきり甘やかす
・他の人と自分を比較して考えることをやめる
・数値的な結果より定性的な内容に目を向ける
・周囲の意見をポジティブな意味で受け取る
・勇気をもって積極的に人と関わる機会を持つ