人と話すのが苦手になった、とくに大勢の人達の中に入るとうまく会話ができなくて悩む人は少なくないですよね。家族と話したり、友達と一対一で会話をする時には緊張することなくのびのびと会話ができるのに、大勢になった瞬間に苦手意識が生まれるにはわけがあるのです。
それは、人間の脳がもともと複数の事を同時に処理することが苦手だからです。一般的には3人までなら対応できるものの、4人以上の人がいる中で会話をする状況になるとうまくいかずに人と話すのが苦手になったと感じてしまうのです。
しかし、人と話すのが苦手になったと感じたからと言って、複数人の中で会話をする状況は日常生活の中でたくさんあります。そこで、大勢の人と話す時に便利な対処法を5つお伝えします。
相槌を打つ
大勢の人の中にいて一言も会話の中で発言ができないと落ち込みますよね。自分の存在が無意味に感じて、人と話すのが苦手になったのかもしれないと思うのも無理ありません。しかし、たくさんの人がいれば、会話の中で発言できる人は限られるのは当然のことです。
一言も会話に参加できないという人は、まず相槌を打つことから始めてみましょう。「そうだよね」とか「へえ!」など簡単な相槌でOKです。少しでも声を発することで会話に参加できたと感じることができます。
オウム返し
人と話すのが苦手になった人の中には、相槌を打つことすら難しいと感じる人もいます。適当に「わかる」などと相槌を打っていると、周囲から「適当」だと思われることもありますから相槌は意外と難しいのです。
そんな相槌を打つのも難しいと感じている人はオウム返しをしましょう。「昨日のサッカーの試合興奮したよね」と誰かが発言したら「興奮した~」と同じ言葉を繰り返します。オウム返しなら的外れなことを言うリスクは低いので安心して発言できます。
反射的にリアクション
一対一で会話をしている時には相手と自分しか登場人物はいませんから、自分が何を発言しようか時間をかけて考えていても、相手は待ってくれます。しかし、大勢の人がいると会話は速いテンポで進んでいきますから、それについていけずに人と話すのが苦手になったと感じることもあります。
このようなテンポについていけない人は、まずよく考えることをあきらめましょう。熟考することは大切ですが、大勢の会話では自分が発言するタイミングを失ってしまいますから、反射的なリアクションを優先する方がおすすめです。「マジで!」とか「え~!」など大きなリアクションを取ることで会話に参加するのです。
個別の話題もOK
大勢の中にいるとみんなが参加できるネタの会話にしなくてはいけないと気配りができる人は、かえって人と話すのが苦手になったと感じてしまうことがあります。それは、誰もが楽しめる会話のネタを探しすぎるがあまりにつまらない話をしてまうためなのです。
色んな人がいれば、共通で盛り上がれる会話のネタは限られて、天気やニュースの話題くらいしかないものです。そうであれば、つまらない話をするよりもその中にいる誰か一人に対して質問を投げかける方が盛り上がれることもあります。
「〇〇ちゃん、この間飲み会の帰りにお腹空いたって言ってたけど、我慢できた?」など、個別の話題であっても、みんなが理解できるように背景の話も含めれば、それをきっかけに「ラーメン食べちゃった~」「なんで飲むとラーメン食べたくなるんだろうね」などと会話が盛り上がるのです。
プライベートの話
自分のプライベートの話題はあまり人には話したくないという人は、大勢の人と話すのが苦手になったと感じやすいケースが多くあります。しかし、プライベートの話をした方が大勢の会話は盛り上がります。
恋愛や合コンの話題になった時に自分のことはあまり話したくないと無言を貫いていると、そこにいてもいなくても同じ存在だと周囲に思われてしまいますし、「人の話ばかり聞いてずるい」と悪く思われることもあります。
ある程度のラインまでは自分の話もしようと覚悟を決めてみんなが盛り上がれるようなネタを用意しておくのがポイントです。特に片思いの恋愛ネタは周りが盛り上がりやすいですが、大勢に話すことで噂になるリスクもありますから、家族のネタや好きなアイドルのネタなどがちょうどよいです。
さて、以前はそんなことなかったのに、人と話すのが苦手になったと感じるのは、年齢を重ねるほどに多くなります。子供の時は会話が成立していなくても楽しめますが、高校、大学に進学すると複数の友人グループを形成し、社会人になると複数の人と仕事をすることは避けられません。
一対一ではなく、大勢の人との会話に参加しなくてはいけない時になって初めて、人と話すのが苦手になったと感じ、自分はコミュ障だと落ち込む人もいます。しかし、人間は本来複数の情報を同時に処理するのが難しいと感じる生き物ですから心配ありません。
今回お伝えしたような方法なら、簡単に実践できますよね。人と話すのが苦手になったと感じた人は、自分ができることから始めましょう。
まとめ
人と話すのが苦手な人の簡単対処法とは
・まずは相槌を打つことで会話に参加する
・オウム返しで共感を表現して輪に入る
・考えるよりも反射的にリアクションを取る
・全員ではなく誰か一人の人に質問を投げる
・自分のプライベートもある程度さらけ出す