もう大丈夫!あがり症でも緊張しない話し方とは

もう大丈夫!あがり症でも緊張しない話し方とは
人前に立つような大切な場面で、あがり症でも緊張しない話し方があったらよいですよね。

スピーチ、面接、発表会などの大事な局面にくると、心臓がバクバク、嫌な汗が出てあらかじめ考えていたことも飛んでしまった…多くの方がこういった経験をお持ちでしょう。

「あがる」というのは日常生活で誰にでも起こる現象で、「ここぞ!」という状況を前に防衛本能が働き、臨戦態勢に入っている状態です。

しかし、あがり症は人によって程度に差があり、中には仕事や交友関係に影響が出る場合もあり、話し方を工夫するなどでどうにかならないかと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回はあがり症の方でも、話し方を意識することで緊張をやわらげる効果的な方法をお伝えします。

 

もう大丈夫!
あがり症でも緊張しない話し方とは

 

あがり症の人が陥りやすい考え方

あがり症の人はそうではない人に比べてあがってしまった事による失敗経験が多く、大事な場面で「あがってしまったらどうしよう」「また失敗してしまう」とそればかりを考えてしまいがちです。

すると悪い方向にばかり考えて、余計に緊張してしまうという悪循環に陥ります。いわばマイナスのイメージトレーニングを無意識に繰り返している状態です。まずはここを回避するために、意識を別の所に向ける必要があります

 

プラスのイメージトレーニングで脳をだます

あがり症の人が緊張しない話し方をする為に、効果的な事前準備としてイメージトレーニングがあります。

イメージトレーニングはあがり症の方にだけではなく、一流のビジネスマン、スポーツ選手なども取り入れている手法で、非常に効果的であることが実証されています。

「ただイメージするだけで何の意味があるの?」と思われるかもしれませんが、人間の脳には「実際に起こっていない事であっても、リアルなイメージであれば現実に起きたものととらえてしまう」という特徴があります

今まで経験してきたあがり症による失敗のイメージが、より緊張を強くしているのですから、逆にイメージの中で成功経験を積む事で、「大丈夫、今回も成功する!」と緊張しない話し方ができたり、自然な振る舞いができるという事です。

想像力に自信がないという方は、イラストや絵にしてみるのも効果的です。楽しそうに話す自分の姿はもちろん、聴いている人たちも楽し気で興味津々!「へぇー!」「わかりやすい!」など聴き手からのリアクションもイメージすると良いでしょう。

そして最後に「大成功だった!」と強く感じましょう。この部分をリアルにイメージすればするほど、その成功体験が脳にしっかりと刷り込まれます。

あがり症の方は、事前にこのイメージトレーニングをしっかりと行う事が、本番に行う話し方の効果をより引き出す事になります。

 

いざという時のお守り「カンペ」で心を落ち着かせて

あがり症の方が緊張しない話し方をするためには、絶対に伝えたいこと、忘れたくない事など話の要点を紙にまとめ、ポケットに忍ばせておきましょう。そうすれば万が一話が飛んでしまっても、その紙を見れば思い出す事が出来ます。

最初からカンニングをあてにするのは良くありませんが、あがり症であってもその紙があるというだけで「もし何かあっても大丈夫」と心を落ち着かせ、自信を持った話し方が出来ます

ただし、作文の様に文章全てを紙に書き、読み上げるというのは、説得力を欠きますのでおすすめではありません。

 

一言一句すべて覚えようとしない

要点や箇条書きのメモだけでは不安で、ドラマの台本の様に一言一句すべて丸暗記しようとする方もいらっしゃいます。しかし、あがり症の方にとっては逆に「台本を間違えてしまう」という余計な不安を増やしてしまいます。

覚えるのは大事な要点の部分と大まかな流れくらいにしておき、あとはより具体的なイメージを掴むためにも、声に出してのリハーサルをしっかり行う事をおすすめします。

アウトプットを行う事で全体の流れや、話の要点を押さえながらの話し方を体で覚える事が出来ますし、何より大切なのは台本通り話す事ではなく、“伝える事”です。

 

自分が思うよりも“スロー”を意識して

あがり症の人の話し方の特徴として、「早口になりがち」というものがあります。慌てて早口になる事でどもってしまったり、嚙んでしまってさらに緊張してしまう…という悪循環が起こります。

あがり症の人は、話し方も身振り手振りも、スローテンポを心掛けましょう。自分で少し遅すぎるかなと思うくらいでも、見ている側からは不自然に感じません。

逆に、ゆっくり話す事で緊張がほぐれますし、呼吸もしやすくなり、話にリズムも生まれます。聴き手から見れば、あがり症の話し方ではなく、自信を持った話し方に見える事でしょう。

 

リアクションの良い人を見つける

あがり症の人を緊張させる要素の中には、聴き手の反応もあるでしょう。しかし話を聞いている人の中には、頷きや相槌をうちながら、笑ったり、わからなそうにしたりと、反応良く話を聞いている人が必ずいます

その人だけに話しかけるつもりの話し方をしてみましょう。反応が良いので楽しくなり、自然と緊張がほぐれてきます。その人の反応によって、わからなそうな部分は繰り返し説明するなどすれば、場の空気を読む事にもつながり、説得力も増します。

 

いかがでしたか。あがり症の人が緊張しない為の効果的な話し方をお伝えしました。人前で緊張するという事は、誰にでも起こる当然の事です。

あがり症でも話し方を工夫する事で、うまく緊張をほぐしてやり過ごす事ができますが、人によっては、その緊張のせいで日常生活に支障をきたすほどの不安や恐怖に襲われるものもあります。

それを自分の性格のせいだと捉えて苦しんでいる方も多くいらっしゃいますが、それは「社会不安障害」といわれる治療可能な病気です。

放置して悪化させると、パニック障害やうつ病につながることも考えられます。あがり症と病気の境目がはっきりと区分されていない為、違いが分かりにくいのですが、日常生活に支障が出ている場合は、医療機関の受診をおすすめします。

まとめ

あがり症でも緊張しない話し方

・負のスパイラルを断つ為にも、プラスのイメージトレーニングで脳を上書き
・「カンペ」のお守りで心を落ち着かせて
・覚えるのは要点だけ。台本丸暗記よりも声に出してのリハーサルを
・言葉も動きもスローテンポを心掛けて
・反応の良い人を見つけて、その人の為に話してみよう
・日常生活に支障が出るほどの緊張は病気です。一人で悩まないで


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