自分はコミュ障だからと思い込み、生き辛い人生を送っている人は少なくありませんよね。でも、一度きりの自分の人生ですから、コミュ障でもそうでない人も、楽しく生きる権利はあるはずです。
コミュ障というと定義は様々ありますが、ここで問題なのは、本人が「コミュ障」という言葉に縛られて自分の人生を重苦しいものにしてしまっているということです。しかし、コミュ障というのはそんなに悪いことなのでしょうか。
誰かに迷惑をかけることはあっても、それはお互い様です。意思の疎通ができないことはコミュ障でない人同士でもよくあることです。
ここで必要なのは、コミュ障を無理に治そうとするのではなく、自分が楽に過ごせる生き方を見出すことです。そこで今回は、コミュ障のせいで生き辛さを感じている人が楽になる考え方のあれこれについてお伝えします。
「コミュ障」はただの悪口である
まず、最初に覚えておいて頂きたいのは、「コミュ障」という言葉は、「ブス」だとか「バカ」と同程度の悪口でしかないということです。つまり、現代において使われるコミュ障という言葉は、誰か、もしくは自分自身を蔑む目的でしか使われないのです。
コミュ障の定義は今やあいまいで、自分の意思が伝わらない相手や、トラブルを起こした人を非難する際に使われる場面が多いですよね。つまり、どんな人をコミュ障に分類するかは、個人の認識によって異なるということです。
ですから、自分をコミュ障と思っているあなたは、実は他の人から見るとコミュ障ではないかもしれません。なので、コミュ障という悪口を使って自分を卑下するのはやめましょう。
「コミュ障=ダメ人間」という現代の風潮がおかしいと思おう
コミュ障が悪口だということは先ほどお話ししましたが、それと同じく、「コミュ障=ダメ人間」と見なす風潮もあなたを苦しめているはずです。現代はコミュニケーション上手な人を持ち上げ、それができない人の評価を過剰に下げる流れにありますが、それはその人の本質を見落とす考えでしかありません。
コミュ障という言葉が無かった時代は、人付き合いが苦手な人は「変わり者」と言われることはあっても、ダメな人間扱いはされていませんでした。寧ろ、不器用な男性は格好良いとか、人見知りする女性はかわいいなどと言われることの方が多かったはずです。
このように、コミュ障の人の株が下がっているのは一時的なもので、あなた自身が人間として劣っていることには繋がりません。あなたが悪いのではなく、それを認めない現代の風潮がおかしいと割り切って、自信を持ちましょう。
人が苦手でも、誰でも一つくらい良いところはある
とは言え、人付き合いが苦手だと色々と困ることがあったでしょう。思ったことを伝えられなかったり、誤解されたり……と、トラブルに巻き込まれた人もいるかもしれません。
人付き合いが苦手というのは、短所と言えばその通りです。でも、それは算数が苦手とか車に酔いやすいのと同じ程度の短所です。たまたまあなたが生まれ持った短所が「人付き合いが苦手」というだけであって、それをカバーできる長所が必ず一つはあるはずです。
ですから、自分の長所を見直し、「私は人付き合いが苦手だけど○○は誰にも負けない」と、自信を持って言えるようになりましょう。
誰かと無理に接点を持つ必要はない
コミュ障をコンプレックスに感じるようになると、それを克服しようと無理に人と接点を持とうとする人もいます。そして失敗して余計に傷付く……という悪循環に陥る人も少なくありません。
でも、むやみに誰とでもコミュニケーションを取っても、コミュ障を克服することは難しいものです。寧ろ、自分の性格に合ったペースで少しずつ人付き合いをしていった方が克服に繋がりやすいはずです。
コミュ障に悩む人は、まずは付き合いやすい人とだけ付き合って、自分のペースを掴むようにしましょう。無理して誰にでも近づいていくのは逆効果です。
自分らしく生きることを優先しよう
誰かと上手にコミュニケーションを取れるのは素晴らしいことですが、親しい人は少なくても自分らしく生きる方がずっと素晴らしいと断言できます。コミュ障を気にしすぎて無理な人付き合いを続けると、心は荒み、あなたの良いところが台無しになる恐れもあります。
あなたを含め、人は苦手なことを見て見ぬふりし続けると、必ずどこかで無理が生じるものです。今、コミュ障のせいで人生がつらいなら、いっそ自分らしさを最優先にして、疲れる人付き合いを排除して生きるのも良いでしょう。
あなたの人生はあなたのためにあるのですから、あなたが楽にできることだけをして生きるようにしても、誰にも文句を言う権利はありません。
以上、コミュ障のせいで悩み続け、自分の人生がつらいという人に向けたメッセージを5つお伝えしました。
コミュ障のせいで生きるのがつらいという人は、自分に合ったライフスタイルや考え方ができていないだけだと考えられます。運動が苦手な人が読書や音楽鑑賞を楽しむように、家にいるのが苦手な人がアウトドアに勤しむように、コミュ障だとしてもそれに合った人生を送ればそれで万事解決だと考えてみてはいかがでしょうか。
誰かと親しくし、心を通わせることはもちろん素敵なことですが、それを苦手とする人が苦しむ理由にはなりません。ですからどうか、周りの人や世間の風潮なんて気にせず、自分にとって楽な道を選びましょう。
まとめ
コミュ障で生き辛さを感じる人が楽になる考え方は
・「コミュ障」はただの悪口だから、過剰に気にする必要はない
・「コミュ障=ダメ人間」という現代の風潮がおかしいと思おう
・人が苦手でも、誰でも一つくらい良いところはある
・苦手なら誰かと無理に接点を持つ必要はない
・誰かとうまくコミュニケーションを取るよりも、自分らしく生きることを優先しよう