今日は大事な日なのに、注意力が散漫で全く集中できない、という経験は誰にでもありますよね。目の前のことに集中したいのに、周囲の音が気になってしょうがない、とか、集中して話を聞きたいのに、つい目に入った物が気になって、集中できないとか。そして、実力を発揮できずに失敗してしまった、なんて苦い経験は誰でもあることではないでしょうか。
では、その日に限ってなんで注意力が散漫になってしまったのでしょうか。あなたが集中できないのには、必ず理由があります。準備に頑張ったせいで、寝不足だったり疲れが残っていたりしませんか。また、過度に緊張したり、ストレスになっていたのではないでしょうか。原因が解れば、それを解消する手立ては必ずあります。
そこで今回は、注意力が散漫になる要素とそれを解消するコツについてお伝えします。
注意力が散漫なのは何故?
気が散りやすくなる5つの要素
寝不足ではないですか
寝不足が続くと、1つのことに集中できず、また、注意力が散漫になることが知られています。なかでも、多くの情報の中から1つの情報だけを選ぶ能力が大きく低下してしまいます。そのため、寝不足な状態では、目の前の人の話に集中したいのに、周りの雑音が気になって集中できません。さらに寝不足は、作業効率を大きく落とします。普段なら何でもない作業でも、その作業に集中できずにミスを連発してしまうのです。
寝不足は注意力が散漫になる要素の1つです。そして、毎日しっかり睡眠時間をとることは、社会人としての基本的なマナーの一つです。それができておらず、仕事やプライベートでミスをするのは社会人として失格です。趣味やゲームが楽しくて、夜遅くまで遊んでいませんか。自分は、注意力が散漫だと感じているのなら、まず、生活習慣を見直してみましょう。
疲れが溜まっていませんか
現代人は疲れている、とよく言われます。疲れは主観的なもので、数値で測れるようなものではありません。そのため、疲れ具合は個人差が大きいものです。とはいえ、疲れが原因で刺激に対する反応が遅くなったり、動作が緩慢になったります。さらに注意力が散漫になるなど、日常生活にも影響がでます。
普通なら、一晩寝れば前日の疲れは取れて元気になります。しかし、疲れは主観的なものです。前の日にいつもと同じように寝たのに、朝起きた時に疲労が取れていないと感じる日もあります。そんな日は注意力が散漫になるので注意が必要です。では、疲れを残さないためにはどうすればよいのでしょうか。まずは、食事を見直してみましょう。偏った食事を続けていると、気が付かないうちに、疲れやすく、また、疲れが取れにくい体質になります。疲れにくい体を作るためには、バランスの取れた食事が肝心です。
緊張していませんか
ビジネスマンにとって適度な緊張は仕事をするうえで必要なことですが、過度な緊張はよくありません。緊張のあまり冷静な考えができなくなり、さらに注意力が散漫になってしまいます。
緊張するのは自分に自信がないのが原因です。ビジネスでは、自分の能力の少し上の目標を達成することで、スキルアップできるとされています。そのため、適度な緊張は自分に成長の糧となるのです。しかし、誰もが物事をポジティブに考えている訳ではありません。ネガティブに考えがちな人にとっては、自分の能力の少し上の目標でも、達成不可能だと感じてしまいます。そんな状態で緊張して臨めば、注意力が散漫になり、ミスを連発するのは明らかです。
緊張しない人はいません。しかし、自信をもって望めば、その緊張を自分の成長の糧にできるのです。自信をつけるには小さな成功体験を重ねることが大事です。まずは、自分でもできることからこなしていきましょう。自身を持ってトライすれば、きっとうまくいくはずです。
ストレスが溜まっていませんか
現代人は誰でもストレスを抱えています。ストレスが溜まると1つのことに集中できなくなり、注意力が散漫になります。そして、ストレスをうまく解消できる人もいますが、うまく解消できずに悩んでいる人もたくさんいます。中には、ストレスに押しつぶされそうな人もいるかもしれません。
そんな人は、注意力が散漫になり、ミスを連発してしまいます。それがさらにストレスになるという悪循環に陥っているのです。溜まったストレスを解消するのは簡単ではありません。そうなる前に、ストレスを解消するための趣味を持つことが大事です。また、友人を作って自分の不満を聞いてもらう、というのも効果的です。うまくストレスを解消して集中できる自分を取り戻しましょう。
熱が出ていませんか
昭和の時代のビジネスマンは、熱があっても気力で会社に出て来い、と上司に叱咤激励されていました。しかし、今はそんな時代ではありません。熱があったら自宅で安静にしているべきです。熱があると頭がぼーっとして、注意力が散漫になります。そんな状態で仕事をしたら、ミスして周囲に余計な仕事を増やしてしまうだけです。
責任感の強い人なら、自分が休めばその分仕事が止まり、仲間に迷惑をかけると思うかもしれません。しかし、それは独りよがりな考え方です。具合が悪いときは、仕事を仲間に任せてしっかり休みを取りましょう。休んだ分は、別の機会に取り返せばよいだけのことです。また、日ごろから自分が休んだ場合にどうすればよいか、仲間に伝えておくのことも重要です。仕事は1人ではできません。仲間と協力できるよう普段から準備しておきましょう。
いかがでしたか。注意力が散漫な要素と、それを解消するコツについてお伝えしました。
普段なら集中できるのに、この日に限ってなんで失敗したんだろう、と思っていたら、ぜひ、どんな体調だったか思い返してみてください。体は信号を出しているのに、これくらい大丈夫、と自分に言い聞かせて無理していませんか。そんな無理を重ねれば、注意力が散漫になってミスを連発してしまいます。
また、自分は頑張れると思っている人は要注意です。人はそんなに強くありません。無理を続ければ注意力が散漫になり、それが原因でミスをして、仲間の迷惑になっているかもしれません。そんな頑張りは意味がありません。そうなる前に、うまく力を抜いて賢く乗り切るコツを身につけましょう。注意力が散漫になる理由は幾つかありますが、どれも避けることができるものばかりです。頑張りが空回りして失敗する前、肩の力を抜いて賢く成功させましょう。
まとめ
注意力が散漫な理由は
・寝不足で無理していませんか
・疲れが溜まっているのに無理していませんか
・過度に緊張して失敗していませんか
・ストレスが溜まっているのに無理していませんか
・熱があるのに無理していませんか