自己肯定力を高めるための5つの「口ぐせ」とは

自己肯定力を高めるための5つの「口ぐせ」とは
自己肯定力とは「自己を肯定する力」のことですから、他人に褒められたり評価されたりすることに依存していては向上させることができません。でも、既に自信が無く自己肯定ができない人にとっては、どうやって自己肯定力を上げればよいかわからないですよね。自己肯定力を高めるためには、自分が満足いくような実績を上げる、自信のハードルを下げるなどの方法がありますが、これらは努力と強い自己暗示が必要になるものです。努力はともかくとして、自分の評価を高めるための自己暗示は頭で考えるだけではなかなか身につきません

どんな自己暗示でも、「言葉に出す」ことでより早く、深く意識に根付いていきます。自己肯定力を高める目的でも同じですから、そのための言葉を口癖として出すようにする習慣を付けましょう。そこで今回は、自己肯定力を高めるために意識したい口癖についてお伝えします。

 

自己肯定力を高めるための
5つの「口ぐせ」とは

 

何事が起こっても「大丈夫」

自分の失敗も、他人の失敗も、「大丈夫、大丈夫」と言って前向きに対処できるようになりましょう。必要以上に自分や他人を責めたり、起こったことの原因を執念深く追及して後悔したりするのは結果的に自己嫌悪することになり、自己肯定力を下げることに繋がります。

「大丈夫」という言葉は他の場面でも活躍します。何かに恵まれたり人の好意に触れたりした時、自分に自信が無いと不安になってしまうものですが、そこで「素直に好意を受け取って大丈夫、悪いことなどない」と自分に言い聞かせることで安心できますし、今後の不安も「今まで大丈夫だったんだからこれからも大丈夫」と考えることもできます。

 

自分に対して「よくやった」

自己肯定力が低いという人は、自分で自分を褒めてあげられない性格の人が多いはずです。傍から見ればかなり優秀な成績を修めているのに「これくらいで満足してはいけない」「自分のような人間はもっと努力しないと認められない」と頑張ってしまうのですよね。

これは一見ストイックで格好良いように見えますが、自分で自分のハードルを上げ、自ら生きにくい人生を作り出しているに過ぎません。毎度わざと越えられないハードルを用意し、失敗した経験を積み重ねていくとどんどん自分に自信が無くなっていきます。

自己肯定力を高めたいなら、どんな些細なことでも「自分なりによくやった」と認めてあげることが大切です。毎日自分がその日にしたことを振り返って、「今日はここを頑張った」「とてもうまく行った」と言葉に出すようにしましょう。そうすることで、「私は毎日よくやっている、頑張れている」という自信に繋がり、自己肯定感を得られるようになります。

 

自分にも他人にも「素晴らしい!」

自分を褒めると同時に他人を褒めることでも自己肯定力は高まります。自己肯定力が極めて低くなると、自分を正当に評価できなくなると同時に、他人を過剰に羨んで嫉妬したり、他人の評価を下げる行動に出がちになります。

他人に対して「素晴らしい、すごいな~」と思ったことは素直に口に出す習慣を付けましょう。ただ、その後に「それに引き換え私は……」などと言いたくなっても口に出さずに飲み込みます

そして、他人を高く評価すると同時に自分の優れた点もちゃんと高く評価できるように意識を変えましょう。他人と自分を公平に評価できるようになれば、自分が思うほど劣った人間ではないと認識できるようになります。

 

「すみません」よりも「ありがとう」

他人に何かをしてもらったとき、「すみません」「申し訳ない」と言ってしまう人が少なくありません。これは、「私などのために手間をかけさせてすまない」「気遣いをさせて申し訳ない」という心理から出る言葉です。

でも、相手にしてみれば、謝って欲しいのではなく「ありがとう、助かった」と言って欲しくて行動しているはずですよね。その好意をちゃんと受け取れずに謝罪の言葉が出てしまうのは、自分が相手の好意を受ける価値のある人間だと思えていないからです。

これは、心の中で申し訳ないと思っても口に出すべきではありません。その代わり、「ありがとう、嬉しいな」などと相手の好意を喜び感謝する言葉で返しましょう。「ありがとう」と言うのが癖として定着すれば、自己肯定力に影響を及ぼすだけではなく人間関係も円滑になります

 

「どうせ」よりも「さすが」

自己肯定力が低いと、事あるごとに「どうせ私は……」と言ってしまいがちになるのではないでしょうか。この「どうせ」は、自分で自分の評価を下げる魔の言葉です。

いっそのこと、「どうせ」と言うより「さすが」と言いましょう。自分の内面とじっくり向き合って、「さすが」と言えるポイントを探し、「さすが私」と言い聞かせるのです。

例えば、「どうせ私なんて目立たなくて地味だから」ではなく、「地味で誰も見てなくてもこんなに頑張れている、さすが私!」と言い換える習慣を付け、自分を労って高評価を付けてあげた方が心が上向きになります。

 

いかがでしたでしょうか。自己肯定力を向上させるために取り入れたい口癖を5つ取り上げました。

「大丈夫」「さすが」も、意味合いとしては漠然としたものになり、ただ言うだけでは自分の心に響きにくいかもしれません。でも、漠然としていても前向きな言葉であることは間違いない上、どんな場面でも使いやすい言葉という利点があります

どんな言葉もただ思うだけではすぐに消えてしまいますが、声に出して耳からもう一度脳に入れることでより深く記憶されるようになります。そのため、マイナスの言葉ばかり口にしていては「自分はダメなんだ」という意識ばかりが強くなりますが、プラスの言葉をたくさん言うことで自分を肯定できる心に傾いていくのです。

最初のうちは心と裏腹でも構いません。自発的にプラスの口癖をどんどん身に着けて口に出すようにしていきましょう。

まとめ

自己肯定力を高めるための口ぐせは

・何事が起こっても「大丈夫」だと信じよう
・自分に対して「よくやった」と労おう
・自分にも他人にも「素晴らしい!」をどんどん言おう
・「すみません」よりも「ありがとう」を伝えよう
・「どうせ」を禁止して「さすが」に言い換える

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