あがり症だとスピーチやプレゼンなど「人前で」やることに極度に緊張してしまい、上手くいかないことも多いので、あがり症を治すにはどうすればよいのかと悩んでいる方もいますよね。
あがり症の原因である「緊張」を感じてしまうのは、「場慣れしていない」「プレッシャー」「準備不足」という3つの条件が重なった時です。どれか一つでも解消できれば、全く緊張しないとまでいかなくても、かなり緊張は和らげられます。
つまり、あがり症を治すには、この3つの条件を潰してしまえばよいのです。しかし、なかなか3つを一気に潰すのは難しいので、一つずつ確実に潰していき、ゆっくりでも着実にあがり症を治していくようにしましょう。
そこで今回は、あがり症を治す為に今から出来る5つのステップをお伝えします。
あがり症を治すには?
今から出来る5つのステップ
体をほぐしてリラックスしよう
あがって緊張している時は、たいがい上半身に余計な力が入ってしまって、手足が震えたり声が思ったように出せない状態になっています。さらに、この状態は自分では気づけないことがほとんどなので、スピーチなどの途中で適度に力を抜いてリラックスすることは、ほぼ不可能です。
なので、あがり症を治すには、常日頃から簡単なストレッチをして、体をほぐすようにしましょう。普段から首や手足をストレッチすることで、いざスピーチやプレゼンなどの緊張するような場面でも、上半身に余計な力が入ることが格段に少なくなります。
また、普段のストレッチとともに、スピーチやプレゼンの直前に行うストレッチも効果がありますので、ぜひそちらも合わせて実践してみて下さい。
目的を確認しておく
緊張している時の心理状態は「人に見られて恥ずかしい」や「失敗したらどうしよう」という思いが前面に出ていることが多くあります。なので「何の為にスピーチやプレゼンをしているのか」が記憶から飛んでしまっている状態のことも多いのです。
そこで、スピーチやプレゼンの前には、その目的をしっかりと確認しておくことも、あがり症を治すには大切なことになります。目的を意識すれば、前述した「人に見られて恥ずかしい」や「失敗したらどうしよう」という思いは軽減されていくので、緊張の度合いも少なくなります。
スピーチやプレゼンの練習と自分の姿を確認する
実際にスピーチやプレゼンを行うことが決まり内容が固まったら、ほとんどの人はその練習を行うことでしょう。練習をすることは、あがり症を治すには有効な手段ですが、さらに効果的なものとするには、練習をしている自分の姿をカメラやスマホに録画して、どのように映っているかを客観的に確認することをおすすめします。
しかし「自分の姿を確認して、さらに自信をなくしたらどうしよう」と不安な人もいるかもしれませんよね。しかし、いざ確認してみるとほとんどの人が「思った以上に出来ている」と自信をつけていますので、勇気を出して自分の姿を確認してみて下さい。
また、録画することで「ここはこうした方が良い」といった、修正点もはっきりと分かり、効率的な練習をすることが可能になります。あがり症を治すには、こうした積み重ねをしていき、より良いスピーチやプレゼンを行う為の土台作りが大事になります。
「自信」か「開き直り」の気持ちを持つ
あがり症を治すには、緊張してしまう理由の一つである「失敗したらどうしよう」とか、プレッシャーを感じないようすることです。その為には、自信を持つか、思い切って開き直ってしまうことです。
自信は「あれだけ練習したし、上手く出来ていたから大丈夫」と、練習の成果を自信の糧にすることで得られます。開き直りは「やることはやったし、あとはなるようになる」とか「失敗しても良いや」と、半ば投げやりのように感じるかもしれませんが、その方が案外上手くいったりするものです。
ただし、ただ開き直るだけではなく、こちらもしっかりと練習するなどの準備はしなければなりません。自信も開き直りも、自分なりに出来ることはやったという裏付けが大切なのです。
「人前でやる」ことをどんどん経験していく
どれだけ対策をしても、あがり症は簡単に治るものではありません。そして、一度対策をしたからといって「人前でやる」ことが、必ずしも上手くいくとは限らず、失敗してしまうこともあるでしょう。あがり症を治すには、ここでへこたれて、次から「人前でやる」ことから逃げてはなりません。
失敗にめげずに、何度も何度もトライして下さい。そうすれば、やがて「人前でやる」ことに慣れてきて、いつしか緊張しなくなります。これは、慣れてくることによって、人前で緊張せず上手くやるコツを掴んでいくからなのです。
あがり症を治すには、場数を踏むことによる慣れが、一番の薬になります。
いかがでしたか。あがり症を治すには、スピーチやプレゼンなどを行う前の準備と本番での気持ち、そして何度も経験することによる慣れが重要になります。「準備」「気持ち」「慣れ」のどれか一つでも欠けてしまうと、あがり症を治すには至りません。
特に準備は、あがり症を治す為の土台となるので、しっかりとやるようにしていきましょう。土台がなければ、気持ちや慣れを積み重ねることは出来ませんし、中途半端な土台では積み重ねた気持ちや慣れが崩れる恐れがあります。
なので、準備は自分が「これでよし」と納得出来るものをじっくりと完成させましょう。そして、本番では強い気持ちで臨み、失敗を恐れず何度でも挑み続ければ、必ずあがり症は治せます。
まとめ
あがり症を治すには
・体をほぐして上半身に余計な力が入らないようにする
・スピーチやプレゼンをする目的をしっかりと確認する
・練習を録画し客観的に自分を見られるようにする
・「自信」か「開き直り」でプレッシャーを感じないようにする
・「人前でやる」経験を繰り返し慣れていく