最近では他の人とコミュニケーションを取る力を「コミュ力」と呼びますが、このコミュ力は誰にでも備わっているものではありません。やはりこれも能力の一つですから、高い人もいればその低さに悩む人も少なくありませんよね。
でも、コミュ力が低く、他の人と意思の疎通を図ることが難しい人は、大事な場面で話の食い違いが発生したり、信頼関係が壊れてしまうことにも成り得ます。大切な友人だと思っていた人に誤解されたり、仕事仲間に裏切られたり。これらは、相手がたまたま悪い人だった場合にのみ起こることではなく、本人のコミュ力の低さのせいで起こることもあるのです。
そんなコミュ力を鍛えるためには、一体どうすれば良いのでしょうか。そこで今回は、コミュ力を鍛えて他の人と良好な信頼関係を築くために必要なことをお伝えします。
コミュ力を鍛えて
相手と信頼関係を築く5つの方法
会話するとき目や顔をちゃんと合わせるようにしよう
コミュ力が低いという自覚がある人は、恐らく相手の目や顔を見て会話するのが苦手なのではないでしょうか。確かに、人の目を見ると心の中を見透かされるような気になることはよくありますよね。
でも、目や顔を見て話すのが当たり前の人から見ると、敢えて目を逸らされたり、顔を背けられると「何かやましいことがあるのでは……」と、不安になってしまうものです。ですから、相手に後ろ暗い感情が無ければ、なるべく目や顔を見て話した方が相手を安心させられます。
目を見る時は、常に目を見つめるのではなく会話の節々でアイコンタクトを取るようにしましょう。それが難しければ、鼻のあたりを見ると相手にも「こちらを見て話してくれている」とはっきりわかります。
相手を最初から疑ってかかるのはやめよう
世の中には、誰とでも仲良くしたいという人懐っこい人が少なくありません。でも、コミュ力不足の人は、自分と仲良くしたくて近寄ってくるという行動が信じられず、「何か裏があるのでは」とか「利用しようとしているのでは」と疑ってかかってしまいます。
せっかく相手があなたに興味を持って、もっと親しくなりたいと思って話しかけてきているのに、疑った顔で応対していてはいつまでも信頼関係なんて築けません。また、コミュ力が無いということは自分から友達を作ることが難しいのですから、せっかく興味を持って歩み寄ってくれた人を大事にするべきです。
人を疑うのは簡単で、信頼するのは難しいと言われる通り、よく知らない人を信じるのは抵抗があるかもしれません。でも、相手に信頼して欲しければ、自分も他人を信頼できるようになりましょう。
感情に任せて話をしないようにしよう
ちょっと気に障ることを言われるとすぐにカッとなったり、自分にとって楽しいことは相手の反応を見ずに延々と話し続ける癖がある人も、コミュ力が欠けています。これは、自分が思うままに話すことで相手がどんな印象を受けるか考えられないことから発生する状況です。
このように感情に任せた会話ばかりしていると、空気を読めないとか、自分本位だなどと言われることになり、誰の信頼も勝ち取ることができません。感情を押し殺せとまでは言いませんが、せめて発言する前に自分の感情を抑え、相手がどんな意図で自分にそんなことを言ったのか、自分は相手に何を伝えたいのかを考え直す癖を付けましょう。
八方美人をやめよう
誰に対しても良い顔をしたい八方美人な人。一見コミュ力がありそうに見えますが、よほど上手に立ち回らなければ誰からも信頼されず、宙ぶらりんな人間関係に留まることになります。
八方美人な人は、誰からも好かれたい=嫌われることが怖いという理由で、どんな意見にも調子を合わせたり、その場にいない人の悪口に乗っかってしまいがちです。でも、相手に気に入られるために悪口を言うような人は、誰だって信用できませんよね。
本当に他人に好かれ、信頼されるためには、相手に合わせてばかりではなく自分の考えを持ち、それに反することには同意しないようにするべきです。そうすることで、「この人はしっかり自分を持っている人だ」と、人間性を高く評価されやすくなります。
相手に依存しないようにしよう
コミュ力が不足している人に親しい友達ができると、その人にベッタリになってしまってつい依存しがちになります。どこへ行くにも一緒だったり、常に行動を把握していないと気が済まなかったりなど、見ようによってはストーカーのようになってしまうのです。
でも、自分は大事な友達だと思っていても、相手に迷惑をかけるようでは信頼関係なんて築けません。最初は意気投合していても、依存するようになっては相手の心が離れていくのは時間の問題です。
例え「この人以上の友達はもうできないだろう」と思っても、適度な距離感を保ち、依存しない付き合い方ができるように心がけましょう。
いかがでしたでしょうか。コミュ力が低めの人が試して頂きたいことや、やめた方が良いことについてお伝えしました。
信頼関係というものは、一方的に築けるものではありません。双方が相手のことをちゃんと考え、信じることで生まれるものなのです。
でも、コミュ力が低い人は、相手が自分のことをどう思っているか察知する力が弱いため、適度なバランスで付き合うことが難しくなります。それを鍛えるために必要なのは、何よりも相手をよく見ることと、自分をしっかり持つことです。
相手の気持ちを考えて振る舞い、自分の考えをしっかり述べられるようになれば、きっと誰でも良好な人付き合いができるようになります。その訓練として、まずは今回お伝えしたことから実践していきましょう。
まとめ
コミュ力を鍛えて信頼関係を築くためには
・会話するとき目や顔をちゃんと合わせるようにしよう
・相手を最初から疑ってかかるのはやめよう
・感情に任せて話をしないようにしよう
・相手に気に入られたいからと八方美人をやめよう
・相手に依存せず、適度な距離感を保とう