どうしても目を見て話せない時ってありますよね。アイコンタクトは大切だと分かっていても、恥ずかしくてどうしても目を見て話せないという人もいることでしょう。
こうした人は、いつの間にか視線を外してしまいます。目を見て話せないという人は、実は相手の目を見れないということではなく、見られることが耐えられないという場合が多いのです。
理由は人それぞれで、自分に自信がないとか外見へのコンプレックス、過去のトラウマなどなどです。自分の意志とは関係なく、視線を感じると無意識のうちに視線を外してしまうので、その結果、目を見て話せない事態に陥ってしまうのです。
無意識のうちにしてしまうことですが、目を見て話せない自分に気づくと、さらにショックを受けてしまい、ますます目を見て話せないようになっていきます。
そこで今回は、そんな悪循環を断つべく、照れずに会話を続ける秘訣をお伝えします。
話を聞く時に注意する
目を見て話せない人は、自分が話す時ではなく相手の話を聞く時に恐怖を感じることでしょう。自分が話している時よりも人の話を聞いている時の方が視線に注意がいってしまうものです。
その注意を意識的に変えてみましょう。例えば、相手の話を聞く時には、「次に何を言うべきか」を考えます。そうすると自分の考えに意識が向きますので、視線への注意は薄れます。
とはいえ、目を見て話せない自分を克服するには、緊張感が少ない環境が必要です。例えば家族や親友など、この人だったら目を合わせられそうだと思う人が、一人か二人はいるものです。まずはそういう人から始めてみましょう。その人の話を聞く時に少しずつ目を見て、その時間を少しずつ増やしていくのです。
もちろん、最初はうまくいきません。上手くいかなくて当然ですし、だから悩んでいるんですよね。ですから、たまらなく恥ずかしい思いをしているにも関わらず頑張っている自分を、まずは褒めてあげましょう。
目を見て話せない自分を克服しようという意識、少しでも目を合わせようとした努力、一瞬でもできた頑張りなど自分を褒めてあげれる要素はいっぱいあります。
句読点のタイミング
目を見るタイミングについても考えるようにしましょう。自分が話す時には、「、」や「。」のタイミングを使うのです。
「、」や「。」を意識していると、視線への意識が薄れます。不思議なもので、視線への恐怖心や不安が薄れると、目を合わせることがそんなに苦痛ではなくなります。
「、」や「。」の時に目を見る、と決めていると、意識的に克服していくことができます。ひとつでも意識できた、意識していたら一瞬目を合わせることができた、2回も意識できたなど、その都度自分を褒めてあげましょう。
目ではなく、その近くを見る
目を見て話せない人におススメしたいのは、眉間の少し上あたりを見ることです。そうすると、相手からは、目を見て話してくれているような印象を与えます。
この方法は自分だけでなく、相手にとっても良いのです。威圧感を与えないので、相手も目を合わせやすくなるとのこと。一石二鳥ですね。
また、耐えきれず視線をそらす時は、横にではなく縦に外すことも意識してみましょう。そうすると、相手は視線を外された不快感が薄れます。
怖いことを恥じない
他の人が何と言おうと、怖いものは怖いです。人には自分の気持ちは分かりません。同じように、自分も人の気持ちは分かりません。
自分が目を見て話せないことを相手がどう思っているかばかりを考えていると、ネガティブにはまっていきます。そして、目を見て話せないことで、ますます相手が自分のことを嫌っていると考えるようになってしまいます。
ですから、相手ではなく、自分がどう見ているのかを考えましょう。なかなか難しいですが、相手の感情を決めつけないことです。
相手の感情は分からないし、自分は相手の目を見ることが怖い。まずはそれを認めた上で、自分にできることをするのです。誰にも非難される筋合いはないのです。
体を相手に向ける
体を相手に向けるだけで、意識は大きく変化します。実際、目を見て話せないとしても、体が向いていると相手は自分に向き合ってくれていることが分かります。
向き合っていると、ふとした瞬間に目が合ったりするものです。そこで、少し努力して相手の目を見てみましょう。一瞬で大丈夫です。
きちんと向き合えば、一瞬から始まって、少しづつ目を合わせていけることでしょう。
さて、恥ずかしい気持ちの大きい人にとって目を見て話せないことは気になりますが、周りは意外にもそんなに気にしてはいないものです。
要は自分の意識の問題です。できていないことにではなく、できていることに目を向けるようにしてみましょう。実のところ、目を見て話せないことは、生活上そんなに大きな問題ではありません。目のあたりを見ていたってかまわないのです。
また、ハードルは低い方が飛びやすいのが当然ですから、やりやすい人から始めましょう。ハードルの高い人にいきなり挑戦しようとする人がいますが、それはおススメできません。自分のキャパシティをしっかり把握することも、目を見て話せない状態を克服するのに重要です。
恥ずかしく思う気持ちを自分の中で受け止め、照れずに会話を続けられるよう頑張ってみましょう。
まとめ
目を見て話せないことを克服するためには
・ 話を聞く時に「次に何を言うのか」を考えながら聞く
・ 句読点のタイミングで相手の目を見てみる
・ 眉間の少し上あたりを見る
・ 怖いことを恥じないようにする
・ 体を相手に向ける