「自分らしく生きるためには自己肯定感を高めることが大切だ」などとよく言われています。自己肯定感って何、それを高めるってどうすればよいの?という人も少なくありませんよね。でも、この自己肯定感がその人の心理や行動に大きく影響を及ぼすことは間違いないと言われています。特に親の手を離れた大人にとっては、精神的な自立にはかかせない感覚なのは間違いないでしょう。
もしもあなたが現在自己肯定感の低さに悩んでいるのなら、今からでも高めるための行動に踏み出すことをおすすめします。そうすることで自由に生きられるなら、やってみる価値はあることでしょう。
そこで今回は、自己肯定感を高めるために取りたい行動についてお伝えします。
大人のための「自己肯定感を高める」
5つのアプローチ
自己肯定感の正体を知ろう
近年、人気ドラマや心理分析をするバラエティ番組などで頻繁に登場するようになった「自己肯定感」という言葉。この言葉がよく目に入るようになったのは流行によるものだというのは間違いありませんが、実際はずっと昔から存在する感覚なのです。
この感覚は育ちによって作られるとか、遺伝によって高低差が出るなどと言われていますが、だからと言って大人になったら手遅れというわけではありません。努力によって最初は低かった自己肯定感を高めることに成功した人はたくさんいますし、社会に出てから自分の価値に気付いて生きることが楽になったという人もいます。
そんな自己肯定感を高める方法について、次項からお話ししていきます。
短所は長所の裏返しだと認識しよう
自己肯定感を高めるためには自分の長所を認めることが大切なのですが、自己肯定感が低いと自分の短所にばかり目が行き、長所が無い人間だと思い込みがちになります。でも、誰にでも短所と長所があります。そして、短所は長所の裏返しでありその逆であったりするのが普通です。
自分が短所だらけの人間だと思うなら、その短所がどんな長所に変換できるか考えてみて下さい。例えば「ケチ・せこい」という短所は「節約家で堅実だ」と言い換えられますし、「暗くて行動力が無い」なら「衝動的に動かずじっくり考える」と見ることもできますよね。
このように、自分の短所は全て他の人から見ると長所なのだと認識するようにすると、自分の本当の価値に気付くことができるようになります。
あらゆる点で他人と比較することをやめよう
自己肯定感を高めるためには、他人と比較しないと心に決める必要があります。なぜなら、自己肯定感が低い人は常に他人と自分を比較し、その中で自分の方が劣っている部分を見つけ出しては落ち込むことを繰り返すからです。
確かに、人間同士を比較すればいくらでも優劣は付けられます。でも、その優劣が人間の価値に直結するわけではないので、比較すること自体が無意味な行動ということになりますよね。
自分は自分、他人は他人という言葉がある通り、自分が誰より劣っていても優れていても、その人の生きる意味にはなりません。自分の価値は他者と比較して見出すのではなく、自分自身で見つけなければ意味が無いのです。
自慢・批判・アドバイスをやめよう
自己肯定感が低い人にありがちな行動として、自慢・批判・アドバイスがあります。これは、周囲に自分が優れていることをアピールしたり、相手を悪く言ったり上から目線になることで自分の立ち位置を作ろうとする行為です。
自己肯定感を高めるためには、このような行動で自分を高く見積もるのはいけません。相手を傷付けるばかりか、自分の評価を他人ありきの位置に置くことになり、簡単なことで自己評価が暴落しがちになるからです。
自分の言動で立ち位置をコントロールすることは、自己肯定感を高めるためには避けたいことです。自分を高く見積もりたいなら、自分自身と向き合って褒めるべき点を見つけるようにして下さい。
開き直る力を身に付けよう
自己肯定感を高める手っ取り早い行動は、「開き直る」ということです。ストレートに言うとあまり聞こえが良くないですが、他人に何を言われても、失敗しても「これくらいのこと気にしない!」と開き直るようにするだけで、失敗してもよい、他人に批判されても平気な自分を形作ることができるようになります。
嫌なことがあっても自分をフォローし、他人の評価がどうであっても自分を認めてあげられる気持ちこそが自己肯定感ですから、それは開き直る力に直結しています。トラブルや失敗があってもいつまでも落ち込まず、自分の力で立ち直れるようにメンタルを鍛えるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。自己肯定感を高めることに繋がる行動、考え方などについてお伝えしました。
心理学の世界ではずっと昔からあったものの、自己肯定感という言葉は世間に広まってからまだ日が浅いものです。そのため、現代の大人の中には残念ながら自己肯定感を培う教育を受けていない人が意外と多くいるとされています。
自分を認められない、他人の評価に依存してしまう、何をやっても幸せを感じられないなどという人は、自己肯定感が低い可能性があります。その中にはきっと「生きにくさ」を強く感じている人もいるはずです。
でも、自己肯定感は努力や心掛け次第でいくらでも向上させることができるものですから、今からでも高めるためのアプローチをするようにしましょう。
まとめ
大人が自己肯定感を高めるためにすべきことは
・自己肯定感の正体を知ろう
・短所は長所の裏返しだと認識しよう
・あらゆる点で他人と比較することをやめよう
・自慢・批判・アドバイスをやめよう
・開き直る力を身に付けよう