現代ではどんな職種に就職しても仕事が続かない、すぐにやめてしまうという人が増えていると言われていますよね。でも、当の本人も、仕事が続かないのは良くないことだとわかっていて、続けられないことに悩んでいるはずです。
仕事が続かない人は、「自分に合う職場になかなか巡り会えない」と思い込んでいる傾向がありますが、果たしてそれはどうでしょうか。世の中の誰もが自分にピッタリ合った職場に就職できているわけではなく、みんな何かしらを受け入れ、嫌なことがあっても信念に支えられて働いているのです。
仕事が続かないことが悩みの人は、この機会にそんな信念を学んで、一つの職場で頑張れる心を身に付けてみませんか。そこで今回は、仕事を続けるために必要な考え方のステップについてお伝えします。
仕事が続かない人へ。
働き続けられる5つのステップ
仕事は「生きるため」にすることだと思おう
仕事が続かない人は、何度も転職を繰り返すうち、「仕事って、何のためにするんだろう……」という思考に陥りがちです。このように、働く目的がわからなくなっているからこそ、どんな職場もしっくりこなくなるのです。
でも、今一度考え直してみて下さい。仕事というのは、己を高めるためややりがいを見つけるためというよりも、お給料を稼ぐため、生きるためにするのですよね。独身で、少しのお金を稼げば生きていける人はあまりそんな実感がないかもしれませんが、家庭を持つお父さんやお母さんは、嫌な仕事もお金のため、家族の生活のために続けているのです。
どんな仕事であれ、「お金のため」と割り切れば嫌なことも意外にスルーできるようになります。まずは、仕事にお金以上のものを求めない姿勢で構えてみましょう。
「楽しくて当たり前」ではなく、「嫌なことがあって当たり前」と考えよう入
この仕事も楽しくない、飽きる……という価値観では、仕事が続かないのも仕方のないことです。お金という対価を頂く以上は、嫌なことがあって当たり前、楽しんでできればラッキーと考えるくらいが丁度良いのです。
仕事に楽しさや快感を求めて就職活動をしてはいけません。そんな姿勢では、嫌なことにぶち当たった時にすぐに心が折れ、続かなくなってしまいます。
普通の社会人の感覚だと、仕事をしていて一番楽しい瞬間は給料を受け取る時と言っても過言ではありません。つまり、その楽しい瞬間を迎えるために努力するのが、仕事の醍醐味だと言えるのです。
自分の得意、不得意にしっかり向き合おう
仕事が続かない理由として多いのは、「その仕事が嫌になる」ということだけではありません。自分は嫌だと思っていなくても、スキル不足でついて行けないということもよくあります。
これは、そもそも自分の得意なこと・不得意なことを把握していないから起こるのです。極端な例だと、才能が無いのにクリエイティブな仕事に就きたいと希望し、どこへ行っても続かないというタイプがこれに該当します。もちろん、下手の横好きで、評価されなくても続けられる人なら問題ありませんが、自分の才能を勘違いして「周囲が自分の能力を理解しない」とふてくされるようでは、どこへ行っても続きません。
こんな事態を避けるために、就職活動を行う際に自分の適性をしっかり見極め、向いている仕事と向いていない仕事を見分けられるようになっておきましょう。
仕事選びは環境よりも業種を優先しよう
仕事が続かない性格だから、なるべく楽しんで働ける環境の会社に就職しよう……と考えがちになるのはよくあること。でも、業務内容をそっちのけにして、職場環境だけを優先して仕事を探すと、いざ就職した時に痛い目に遭います。
なぜなら、職場環境の良しあしはとても変わりやすいもので、上司が変わったり業績が悪くなったりすると、簡単に崩れてしまうからです。そんな時、仕事が続かないタイプの人は、職場環境が悪くなるとすぐにやめたくなってしまいます。
そうならないためには、職場環境ではなく、自分が頑張れる業種かどうかを優先して就職活動するべきです。どれだけ職場環境が変わっても、業種まで変わってしまうことはあまりありませんから、自分が頑張れるものなら続けられるはずです。
無職のつらさを身に沁みさせよう
無職と言えば、お金がない、社会保障がない、あるのは時間ばかりなり……という、とても精神的に追い詰められる状況であるのが普通です。ですが、仕事が続かない人が簡単に無職の状態を受け入れてしまうのは、無職のつらさが身に沁みていないからではないでしょうか。
ここで、荒療治ではありますが、敢えて無職生活を続け、生活苦とはどんなものかをじっくり味わってみることをおすすめします。一度極貧生活のつらさを味わうと、恐ろしくて無収入の状態にはなれないと言われています。こんな生活を送ることで、仕事を簡単に辞めることへのブレーキがかかるようにするのも一つの方法です。
いかがでしたか。仕事が続かない、すぐに辞めたくなってしまうという人が仕事を続けるために必要な考え方を、色々な方面から見てご説明しました。
この考え方は、そもそも「一つの会社に勤め続ける意義がわからない」という考えの人にとっては何のヒントにもなりませんが、「次こそは一生勤め上げたい」と望む人にはとても大切なことばかりです。やはり、転職を重ねるとどんどん良い就職先が減りますし、世間体も悪くなっていきますよね。
仕事が続かない人は自分が堪え性の無い人間だと思い込む傾向があります。ですが、そんな人でも考え方ひとつで、一つの会社で働き続けることは難しくありませんので、是非一度、仕事に対する意識改革をしてみましょう。
まとめ
仕事が続かない人でも働き続けられる考え方は
・仕事は「給料をもらうため」「生きるため」にすることだと思おう
・「楽しくて当たり前」ではなく、「嫌なことがあって当たり前」と考えよう
・自分の得意、不得意にしっかり向き合い、それに合った職種に就こう
・仕事選びは職場環境よりも業種を優先しよう
・二度と無職になりたくなくなるように、無職のつらさを身に沁みさせよう