話し方が下手なのにスピーチの依頼が舞い込み、緊張マックス!という方は結構いらっしゃいますよね。社会人になると、結婚式での祝辞や職場の中での朝礼など、どんなに嫌でもスピーチをしなくてはならない場面が多々でてきます。話し方が下手でもなんとかコツを知って、こうした場面をうまく乗り切りたいものです。
スピーチをするときは事前の準備や話し方そのものを見直すことで、ずいぶん改善されます。過度な緊張は上手くやらなければ人に迷惑をかけてしまうという責任感の裏返しでもあります。スピーチをする機会はチャンスだと受け止め、どうせなら聴衆を魅了したいもの。そこで今回は、話し方が下手でも聞き手を味方につけるポイントについてお伝えします。
話す内容を決める
話し方が下手だからとスピーチの依頼を断るのも大人気ないですよね。ここは腹を括って是非引き受けましょう。緊張して話せなくなる自分を想像するのではなく、聞いている人が熱心に耳を傾け終わった後には拍手に包まれている自分をイメージすると気分も上がります。
まず話す内容を書き出します。
例えば、結婚式で友人スピーチを頼まれた場合、
簡単な自己紹介 → 本人との関係 → エピソード → 締めとなるお祝いの言葉。
エピソードは話の中心になるものです。どんな思い出を語るかで聞き手の集中度が変わってきます。
話し方が下手でたとえたどたどしい喋りでも内容に真実味があり心を動かすものであれば聴衆は身を乗り出してくれるでしょう。
序論・本論・結論で原稿を書く
話し方が下手な人は話の順序が支離滅裂で、聞いていてもわかりづらい場合が多いです。何について話すのかを整理して原稿を書いてみましょう。
まとまりやすいのが序論・本論・結論の三段論法です。スピーチはこの三つに従うと話し手も聞き手も頭が整理され、話の内容が伝わりやすいです。特に一番伝えたい本論の部分は丁寧に原稿を書いてみましょう。
書く作業で伝えたいことが明確になります。話し方が下手でも興味深い部分には熱ささえ感じるものですが、無理に笑いを取りにいくとかえって緊張が増します。話し方が下手だと思い込まず、成功をイメージしながら伝えたい内容を書き出してみましょう。
表情も大切
話し方が下手・苦手と思っていると、せっかくのスピーチ場面で緊張し顔もこわばってしまいますよね。その緊張は聴衆にも伝染し、堅くさせてしまいます。
始まる前に鏡を見ながら表情を大げさに動かしてみるのも効果があります。思いっきり笑ったりしかめたり、表情筋を柔らかくしておくと見た目が穏やかになり、聴衆も安心して見てくれます。
楽しい場面では明るい顔で、悲しい場面では落ち着いて、などと内容と表情を連動させると伝わりやすくなります。表情筋は日頃から鍛えておかないといざという時に発揮できません。話し方が下手だと表情も堅くなりやすいことを知り、普段から表情を豊かにすることを心がけておきましょう。
練習あるのみ
話し方が下手と尻込みしていてもスピーチする機会はやってきて、頭が真っ白になる人もいらっしゃることでしょう。でも、スピーチの経験は今後の人生に大きな成長の種となります。頑張って前向きに取り組みましょう。
とにかく練習あるのみ!書いた原稿を実際に声に出して読んでみましょう。何回もしていると文章の不備を見つけたり、もっと良い表現が見つかる場合もあるはずです。
また、原稿片手に自分のリズムを感じましょう。何度も繰り返すことで原稿が頭に入って空で言えるようなります。
スピーチする時は原稿を持たない方が格好よいのですが、お守りとして持ち、時々目をやるくらいにするとよいです。話し方が下手でも練習を重ねればきっと大丈夫です。
言葉が出ない時は「間」に変える
話し方が下手な人のスピーチに多いのが「えーっと・あの・その」。話しているときに急に頭の中が白くなり次の言葉が出てこない。そんな経験をした方はドキッとされたことでしょう。
どんなに練習をして臨んでも、いざその場面になると次のフレーズが出てこない場合もあります。そんな時は「えーっと」などと言わずに静かに「間」を取ります。
聴衆はその「間」に印象づけられ、次の内容はどんなものなのかと魅了されるのです。
もし頭が混乱したら慌てずに「間」を取ることも聴衆を引き付けるるコツになります。話し方が下手でも話し方をちょっと変えるだけで成功へと変化していきます。
以上、話し方が下手でもスピーチで聴衆を魅了するポイントについてお伝えしました。話し方が下手だと苦手意識が強くなり、人前でスピーチするのは勇気がいるものですよね。しかし、ポイントを押さえておけば、聞いている人とその場面を共有でき、豊かに魅了することができるでしょう。
慣れないうちは失敗したと感じやすいものですが、意外と聴衆は感動しているかもしれません。嫌だなと思っているとチャンスさえ逃してしまいます。スピーチも場数が必要です。経験値が高くなると聴衆の顔や動きも見られるようになります。いずれ話の中に質問を入れるなど、参加型のスピーチにも発展できるようになるでしょう。
話し方が下手でもチャレンジ精神でアタックしましょう。