注意力が散漫になってしまうと、仕事でミスをしやすくなるので、自分が困るだけでなく周りにも迷惑をかけてしまいますよね。ここでふと振り返ってみた時に、注意力が散漫になっていることが多いなと感じる人は、仕事をしている環境に原因がある可能性があります。
その一つが、整理整頓がされておらず、散らかった状態になっていることです。散らかっていると、目の前の仕事以外のものが、どうしても目に入ってしまい、集中力が削がれ注意力が散漫になりやすくなってしまいます。
整理整頓がされ、スッキリした環境になれば、集中力が高まり仕事も効率よく進められます。しかし、どのように整理整頓をすればよいのか、分からないという人もいることでしょう。
そこで今回は、注意力が散漫な人が身に付けたい整理術をお伝えします。
環境を見直そう!
注意力が散漫な人が身に付けたい整理術
片付ける場所を決めてしまう
デスクであれ工場であれ、必ず「物」は存在します。デスクなら、書類や文房具などがあり、工場では工具などがあります。これらの物を、デスクの上に置いたままにしたり、使った後に手の届く場所に置いたまま乱雑にしておくことが「散らかり」を生み出します。
ですので、まずはしっかりと「物」を片付ける場所を決めてしまうのです。デスクなら「この引き出しには書類関係、こっちの引き出しには文房具類」と決め、次に「物」の一つ一つの場所を決めます。書類なら「今の仕事の書類は右側、終わったばかりの書類は左側」と決めたり、文房具はボールペンやハサミ、ホッチキスなど、全てにおいて片付ける場所を決めてしまいます。
同じ要領で、工場ならドライバーやスパナ、ビスなどの片付ける場所を決めます。こうすることで、使い終わった後に、片付ける場所に困ることがなくなり、散らかることが防げます。すると、目の前がスッキリして仕事に集中出来るようになり、注意力が散漫になることもかなり少なくなります。
ちなみに、今までなかった新しい物を買った時には、その時点で片付ける場所を決めてしまい、散らかる要因を作り出さないようにしていきましょう。
いらない物は捨てる
近年「断捨離」という言葉が定着しましたが、この断捨離こそが整理整頓をする上では必要になってきます。そもそも、断捨離とは不必要な物を減らすことで、生活の質の向上や心の平穏を得ようとすることになります。そして、注意力が散漫になるのは、散らかることで色んな物が目に入ってしまい、心の平穏を保てないからなのです。また「物」を捨てないことが、散らかる要因にもなっています。
ですので、潔くいらない物や、必要かもしれないと思って長い間取っておいたものを捨ててしまいましょう。そして、本当に必要な物だけを残すようにすると、いかに今まで過剰に「物」に囲まれていたかに気づきます。沢山「物」があれば便利な気もしますが、それこそが心を乱れさせていたのです。こうすることで、心に平穏が戻り、注意力が散漫になるのを抑えてくれます。
しかし、私物なら、自分でいる物、いらない物が判別出来ますが、仕事上の物は判別出来ないものもありますよね。その場合は、上司や先輩に確認を取るようにし、すぐに確認が取れない時は、判別出来ない物を片付ける場所を作っておき、改めて確認を取って下さい。とりあえず、いらない物は溜め込まないようにするのが、整理整頓では大切なことになります。
必要以上に物を持たない
「物」を片付ける場所を決め、いらない物は捨てるなど、整理整頓を行っていくと、思った以上に収納スペースが空くこともあります。これも、整理整頓の結果ですが、だからといって「まだ入るから、あれを買ってしまっておこう」「あってもなくてもいいけど、あった方が便利だから、これも買っておこう」と、物を増やすのはNGです。
一度、物を増やしてしまうと、あれもこれもとなって、気がつけば片付ける場所以上に物が増えてしまう可能性があります。いたずらに、物を増やすのではなく、本当に必要な物以外は持たないようにしましょう。空いたスペースは、今後必要な物が増えた時の為に、使わずに取っておくことをおすすめします。スペースがもったいないからと、無理に物を揃える必要はありません。
また、全ての物に対してストックをしておく人もいますが、それも物が増える要因になってしまいます。今では、文房具や簡単な小物なら、コンビニやカウネットのような即日配達をしてくれる業者がありますので、ストックをするのは「これが壊れたりなくなったら仕事にならない」物だけにしておきましょう。「物」が少なければ、それだけ整理整頓の手間が少なくなります。
片付ける場所をファイルに記録する
整理整頓が終わったら、どこに何をしまうのかを、エクセルなどを使って記録をしておきましょう。「頭で覚えているから大丈夫だよ」と思われるかもしれませんが、人の記憶は曖昧なものですし、いつ忘れるかも分かりません。
そこで、きちんと記録をしておき、物を使い終わったらファイルで場所を確認してから片付けるようにするのです。そうすれば、今後再び整理整頓をしなければならない状態にはなりませんし、誰が使っても片付けられます。記録通りに片付けて、二度と散らかることがないようにしておきましょう。
いかがでしたか。注意力が散漫になる原因の一つである、散らかっている状態を解決する為の整理術は、とてもシンプルなものと言えます。まさに、今からでも始められることばかりですので、ぜひ実践して頂きたいところです。
整理整頓の手順としては、まず全ての物を外に出してしまいましょう。そこで、必要な物と不必要な物に分けて、不必要な物は捨ててしまいます。そして、必要な物は片付ける場所を決め、その通りにしまって、最後は記録をして整理整頓は終わりです。
今まで、注意力が散漫になりがちだった人も、整理整頓が出来れば、確実に注意力が高まります。そして、二度と注意力が散漫になりやすい環境を作らないように、毎日の片付けはしっかりと行っていきましょう。
まとめ
注意力が散漫になるのを防ぐには
・物を片付ける場所を決め、スッキリとさせよう
・いらない物を捨て、心の平穏を得よう
・物が増えるのを防ぐ為、必要以上に物を持たないようにしよう
・片付ける場所を忘れないよう、ファイルに記録しておこう