プライベートや仕事場でも人と話をする機会が多くありますが、話が苦手だと、話を振られても上手く返せなかったり、会話が盛り上がらないことを苦痛に感じてしまいますよね。たしかに、人と話をしたり接することが得意な人もいれば、苦手な人もいます。「自分は苦手だから…」と人から遠ざかるのは、もったいないです。

人の話を聴くことで自分と違う考え方や体験を知ることは、未知を知ることとなり自分の世界を広げることができます。そして、話が苦手でも会話をする時にほんの少し意識を変えるだけで、相手との関係をより良好なものへと変化させることができるのです。

そこで今回は、話が苦手な人でも会話をする時間を息苦しく感じない簡単な方法についてお伝えします。

話が苦手な人のための会話術！
気をつけたいポイントはココ

話しやすい雰囲気作りをしよう

会話は自分一人で行うものではありません。なので、自分から話題を無理に振ったり、気の利いた相槌をうたなければいけないとプレッシャーを感じなくてもよいのです。話が苦手な人は、相手の話に耳をじっくり傾けることから始めましょう。

話を聴いている時には「あなたの話を聞いています」と相手が感じることのできる動作を取り入れることで、安心感を与えて話しやすい空気を作ることができます。

コミュニケーションが苦手でも話している相手に対して笑顔で頷いたり、アイコンタクトをとりましょう。また、声のトーンや相槌をうつリズムを合わせ、話に共感することで、自然と相手との信頼関係は深まっていきます。

人の話を最後まで聴こう

相手が話している途中に質問をしたり、話泥棒をしないようにしましょう。話が脇道に逸れてしまったり、水をされた相手の話を続ける意欲が下がってしまい、よくない雰囲気のままで会話が終了してしまうことがあります。

なので、相手が話をしている間は相槌をうったり、表情や声のトーンから気持ちを推測して、相手が最後まで話しやすい環境を整えましょう。

そして、話がひと段落したところで、相手の話に関心があることを示すように疑問に思ったことや感じたことを発言しましょう。そうすることで、相手は自分の話に興味を持ってくれたと感じて更に会話が弾み、話が苦手だと感じる機会は減っていきます。

自己開示をしよう

自己開示をすることで、相手に自分がどのような人間なのかを知ってもらうことができます。そして、互いに自己開示を繰り返していくことで、会話の中で徐々に親しみは深くなっていきます。

まずは、会話の前半は相手が言ったことをおうむ返しで返しましょう。その後で、復唱した事柄にまつわる自分の体験したことや考えなどを付け加えるだけで簡単に自己開示をすることができます。

話が苦手でも、短くてもよいので自分の情報を伝えることで、次の会話に繋げることができます。自分の意見を伝えることは最初は難しく感じるかもしれませんが、人と意見や体験が必ずしも一致することはないので身構えずに発言しましょう。

ミラー効果を活用しよう

あまり親しくない人とも楽しい時間を共有するには、会話の中にミラー効果を取り入れることが解決の糸口となります。相手に対して気の利いた相槌をすることも、アドバイスを送る必要もありません。

会話の中でのミラー効果は、話が苦手でも相手の言葉を繰り返し復唱するだけで簡単に成立させることができます。そして、相手の仕草や行動を真似したり、相手の立場に立ち考えに共感することによって、自分に対してより高い好感を持ってもらい、親密な関係を築くことができます。

相手の会話のテンポや歩く速さ、ちょっとした仕草だけで充分な効果を得られるので、過度に相手の仕草を真似て不信感を与えないように気をつけましょう。

沈黙を受け入れよう

話をしている途中で訪れてしまう沈黙に話が苦手だと感じる原因の一つに数えられることがありますが、沈黙が訪れるのを自分のせいだと負い目に感じて焦るあまりに、余計な言葉を口にして空気を悪くしてしまい、相手と険悪な雰囲気になってしまうこともあります。

一度口にしてしまった失言をその場で収拾をつけることは容易ではないので、沈黙に対しておおらかに構えることができる心のもち方が必要になります。

話の中での沈黙は、会話のメリハリや話の呼吸を整える役割をもっているので、恐れることはありません。誰かが話し始めたり、自分が話したい内容が纏まるまで気を楽にして沈黙を受け入れましょう。

いかがでしたか。話上手は聞き上手でもあります。自分から話すことを難しく感じたり、気の利いた相槌をしなければと焦る必要はありません。

大切なのは、じっくりと相手の話を聴いて共感することによって、互いに会話がしやすい空気を作ることです。なので今回は、話が苦手でも相手との会話を楽しくするために、簡単に取り入りれることのできる5つの方法をお伝えしました。

いきなり挙げたこと全て実践するのは難しいでしょう。まずは、できることから始めてください。そして実践することができた小さな成功体験を積み重ねていくことが自信へと繋がっていきます。「話が苦手だ」と自分の中にある意識も薄れ、心に余裕ができるので会話を心から楽しむことで、多くの刺激を受けて人として更に成長できる日々を送りましょう。

まとめ

話が苦手な人が気をつける5つの会話の方法とは

・話を聴くときには、笑顔や視線で話しやすい雰囲気をつくろう
・話を最後まで聞いてから発言することで相手を尊重しよう
・自己開示を繰り返すことによって親しみを感じてもらおう
・ミラー効果によって相手からの好感度を高めて親密な関係を築こう
・沈黙は会話に必要な呼吸を整える絶好の機会だと受け入れよう