友達がいない方がラク?依存しすぎる友人との距離の取り方


一緒にいると疲れる友達でも、誰も友達がいないよりはマシ……と思って付き合いを続けてしまうのはよくあること。確かに、多少相性に問題があっても、向こうに悪意が無い以上、一方的に拒絶はしにくいですよね。でも、一緒にいること自体がお互いのためにならない友達関係もあるということをご存知でしょうか。それは「依存する人」と「依存される人」の関係になってしまった場合。依存心の強い人とずっと一緒にいると、依存される側の心理にも影響を及ぼし、共依存の関係に陥ることもあります。

こうなってしまうと、まさに「友達がいない方がマシ」な状態にもなり得るのです。そうなる前に、そんな人と縁を切るのではなく、「適度な付き合い方」ができるようになりましょう

そこで今回は、友達がいない方がいい!という気持ちになる前に対処しておきたい、依存傾向のある友人との距離の取り方についてお伝えします。

誘いや好意を断る勇気を持とう

「どんな人でも一人も友達がいないよりはマシ」と思う人は、誰のどんな誘いも断らず、相手が好意的な態度で来ると、多少違和感があっても迎合してしまう癖があります。友達がいない状態になりたくないために、本心を曲げて自分を殺してでも人付き合いをしてしまうのですよね。

ですが、このような「断らない人」は依存心の強い人を招き寄せやすく、しかも断れないのでベッタリした関係に陥りやすいのです。依存しやすい人は人に拒絶されることに恐怖心があるため、何を言っても断らない人と一緒にいると安心しきってしまい、離れがたくなります

そんな関係を断ち切るなら、自分の意に沿わないことは断るようにしましょう。あからさまに距離を置くのではないのですから、相手が淋しい顔をしても気にしない勇気を持ちましょう

 

相手のご機嫌取りをやめよう

相手の淋しい顔や不満顔を見ると自分の意見を押し通せないタイプの人は、その性格を手玉に取られてどんどん依存されます。あなたは、相手に不満を与えたらすぐさま埋め合わせをしたり、ご機嫌取りをしてしまうことはないでしょうか。

こんなご機嫌取りはフェアな関係を築けなくなるだけではなく、「この人は私の機嫌を取るのが好きだから一緒にいてあげている」と相手に勘違いされ、本人に依存している自覚を失わせるばかりです。そんなあなたに必要なのは、相手に厳しくなることです。

甘えも依存行動も、相手のためだと思って厳しく切り捨てるようにしなければ、あなたの親切心が食い物にされていくだけです。

 

鈍感力を付けよう

気遣い細やかな人は友達が多く、鈍感な人は友達がいない……と思われがちですが、実際はそうとも言い切れません。鈍感で大らかな付き合いができる人の方が、誰からも愛され、適度な距離感を保てるということもあるのです。

なぜか友達に依存されがちな人は、こんな「鈍感力」に欠けている傾向があります。相手の気持ちに敏感で、どうして欲しいのか素早く察する力が強いからこそ、依存心が強い人ばかりが集まってくるのです。

依存されず、適度な距離を取りながら友達付き合いがしたいのなら、何事にも鈍感になることも必要です。相手の気持ちを慮ることも時には必要ですが、過剰になるのはやめるようにしましょう。

 

面倒を見ることに喜びを感じてはいけない

いつまでも誰かに寄り掛かられていると、いつしか寄り掛かられる側もそれが当たり前に感じるようになり、わがままを言われたり面倒を見たりすることに喜びを感じるようになります。これがいわゆる「共依存」と呼ばれる状態で、ここまで来ると友達がいない方が精神的に楽な状態にもなり得ます。

共依存の特徴は、相手が頼ってくることに幸せを感じ、自立しようとすると淋しくなり、時に自立を妨害するということ。自立を妨害するまでいかなくても、頼られると嬉しいと感じるようになったら危険なサインです。

自分の気持ちを振り返って、共依存になりかけているようならすぐさま距離を置く決意をしましょう。

 

他にも親しい友達を作ってもらうように促そう

ただ一方的に距離を置くだけでは良心が痛むという人もいるでしょう。そんな人は、依存してくる人に新しい友達を作るためのアドバイスをしてみて下さい

新しい友達ができればそちらに依存のウエイトが分散されますし、もしかしたらそちらに執心してあなたへの興味が薄れるかもしれません。何より、「新しい友達を作りなよ」と言うことで、あなたが相手との付き合いに疲れを感じているという意思表示ができるからです。

依存しやすい人は友達がいない、または少ない傾向がありますので、友達を増やすアドバイスは相手のためにもなるはずです。

 

以上、誰かに依存されて疲れている時、上手に距離を置ける方法についてお伝えしました。

友達がいないことを嫌う人と依存心が強い人はくっつきやすいと言われています。それは、依存心が強い人は人の性格を見抜く力に長けていて、自分が寄り掛かっても拒絶できない人を鋭く嗅ぎ分けているからです。

これは、厳しい言い方をすると、あなたの性格が好きで一緒にいるのではなく、あなたといると自分が楽できるから近付いているだけなのです。ですから、距離を置くのはかわいそうなどと思わずに、過剰な依存心を感じたらすぐにでも距離を置くようにしましょう。

依存する人ばかりと付き合うくらいなら、友達がいない方が幾分楽というものです。今一度、依存ありきではない対等な友達関係について見直してみましょう。

まとめ

友人に依存されないようにするためには

・誘いや好意を断る勇気を持とう
・相手のご機嫌取りをやめよう
・鈍感力を付けよう
・面倒を見ることに喜びを感じてはいけない
・他にも親しい友達を作ってもらうように促そう


連記事