「人材育成」で自信をつける方法!上手に部下を育てるには


後輩や部下の指導をすることになったらまず考えたいのが、相手にうまく自信をつける方法ですよね。現代の若者は打たれ弱く諦めやすいと言われているため、褒めて伸ばす指導が主流となっています。

でも、一定の年代よりも上、特に、元々強い向上心を持ち、周囲との競争で己を伸ばして来た人にとっては、「自信をつける方法なんて知らない、そんなことまで上司がしてやらなければいけないのか」と思うこともあるのではないでしょうか。しかし、今の若者の心は確実にデリケートな方に傾いているため、人材育成の方法もそれに合わせていかなければいけないのです。

そこで今回は、後輩や部下を指導するにあたり、相手をうまくコントロールして自信をつける方法についてお伝えします。

 

「人材育成」で自信をつける方法!
上手に部下を育てるには

 

とにかく「褒めて伸ばす」ことを主体にしよう

冒頭分でもお話ししましたが、人に自信をつける方法の中で最も実行しやすいのが「褒めて伸ばす」こと。些細なことでも、先輩から見たら「それくらい誰でもできる」というようなことでも褒めてあげて下さい

褒め言葉も、具体性の無い「よくやった」とか「スゴイ」などよりも、「迅速だね」「丁寧だね」などと言った方が良いでしょう。指導対象によっては褒めるポイントが見当たらない……ということもあり得ますが、そんな時でも相手をじっくり観察して褒めるべき点を見つけてやるのも、指導係の大事な役割です。

 

同期が集まり愚痴を言い合う場をおすすめしよう

丁寧に指導していても、自信をつける方法を実践しても、先輩と後輩の間には高い壁があります。「嫌なことがあったら遠慮なく言って」と伝えても、先輩に本心を言える人は多くありません。

でも、指導される側だってストレスが溜まりますし、社会人として当たり前のことだとしても理不尽に思う部分も出てきます。そんなストレスを発散させる場を用意してあげなければ、自信をつける方法の効果が出ないだけではなく、心を病むことに繋がります

これを避けるためには、部下、後輩には同期同士で集まって愚痴を言い合うように促してあげることが有効です。会社が主催で同期を集めて懇親会を開くでも良いですし、飲み会でもSNSでも、とにかく先輩が介入できない場を作って「同じ立場で愚痴を言い合いなさい」とおすすめしてあげて下さい。

 

「クリアさせる」ことを目的としたテストを行おう

定期的にテストや検定を行う会社は少なくありません。でも、それは相手の能力を見極めるためのテストであることがほとんどです。この目的では、テストで振り落とされた人は自信を失うだけですよね。

どうせテストを行うなら、クリアさせることを目的としたものを実施した方が自信をつける方法に繋がります。つまり、実力がわかる内容を設けつつ、合格ラインを低く設定するのです。

テストの内容は職種によって様々ですが、自分が新人だった頃を思い返しながら「これくらいならギリギリ合格できるだろう」というラインに設定しましょう。そして、クリアしたら「難しめにしたのによく合格できたね」と嘘でもいいので褒めてあげるようにして下さい。

 

有力株とそうでない人の指導の違いを悟られないようにしよう

一度にたくさんの部下を指導することになったら、しばらくすると個人の能力差が見えてくることでしょう。この能力の違いに合わせて指導内容を変えていくのが人材育成の王道ですが、今はこの「個人の指導内容の違い」に対して不満を覚える人が増えていると言われています。

自分にだけ軽い課題を出されると「軽視されている、期待されていない」と自信喪失しますし、逆に重いものを課せられると「他の人は楽そうなのに、自分だけこき使われている」などと勘違いする人もいます。このように、同じ枠の中であからさまに指導内容に差を付けるとトラブルの火種になりやすいので、差をつけるなら一見ではわかりにくいように工夫しましょう。

 

「期待している」の裏返しで厳しくするのはリスクが大きい

部下に期待すればするほど厳しくしたくなるという「上司の親心」は誰にでもあるはず。でも、だからと言ってハードルを上げすぎると、越えられなかった時にせっかくの成長株を潰してしまうことになりかねません

自信をつける方法としての指導をするなら、いきなり厳しくせず、最初は甘めに指導し、お互いに信頼関係が芽生えてから「これ、ちょっと難しいけどやってみないか」と徐々に難易度を上げていくことをおすすめします。既に業務に自信がありそうな人でもいきなり厳しくすると心が折れて再起できなくなるリスクがあるので、気を付けた方が良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。現代の人材育成には欠かせない「自信をつける方法」についてお伝えしました。

今は、SNSの普及のせいで他者からのアプローチに敏感な若者が多く、当然のことであっても「叱られる」とか「注意される」、あるいは「無視される」「放置される」という指導に対して嫌悪感が強く、簡単に自信を失う傾向があります。上司としては相手を苦しめるつもりはなくても、勝手にこちらの行動をマイナスに捉えてしまうというリスクがあることを念頭に置かねばなりません

そんな中で相手に自信をつける方法としては、「相手の気持ちになって考えてやること」が第一です。例え自分が上司だとしても、自分の意に相手を従わせるような指導では息詰まる可能性があるため、控えた方が無難です。

過去に自分がされた指導をそのまま行うよりも、時代に合わせた指導を考え、相手の能力を最大限に発揮できるようになりましょう。

まとめ

人材育成にあたり部下に自信をつける方法は

・とにかく「褒めて伸ばす」ことを主体にしよう
・飲み会やSNSなど、同期が集まり愚痴を言い合う場をおすすめしよう
・振り落とすのではなく「クリアさせる」ことを目的としたテストを行おう
・有力株とそうでない人の指導の違いを悟られないようにしよう
・「期待している」の裏返しで厳しくするのはリスクが大きい


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