コミュ障を治すために取り組む5つのトレーニング

コミュ障を治すために取り組む5つのトレーニング
コミュニケーション障害のことを、略して「コミュ障」などと言われていますが、現代ではこのコミュ障を治すために頑張っている人が少なくありません。他人と上手に付き合えるようになりたいのは、誰でも同じですよね。

でも、「障害」と付きますが、コミュ障は病気というよりも、対人スキルが低い大人に対してネットスラングとして使われることが多い傾向にあります。「コミュニケーション障害」と言えば、言語障害などを含む病気の括りの一つですが、「コミュ障」となると、一概に病気とは言えないところがあります。

そんなコミュ障を治すためにはどんな方法があるのでしょうか。病気ではないのなら、病院に行くだけが解決策とは言えないでしょう。

そこで今回は、コミュ障を治すために取り組みたいことについてお伝えします。

 

コミュ症を治すために取り組む
5つのトレーニング

 

医学的なコミュニケーション障害と、ネットスラングの「コミュ障」の違いを知ろう

医学的に言われる「コミュニケーション障害」と、ネット上で悪口のように使われる「コミュ障」は少々意味が違います。まずはそれらを混同させないように、知識を付けましょう。

医学的な「コミュニケーション障害」は、言語障害や語音障害を含む、話すこと全般に対して生じる障害のことで、ただ「人付き合いが苦手」というものとは異なります。こちらを治すためには自前のトレーニングではなく、専門家に相談する必要があります。

一方「コミュ障」は、上記の医学的なものも含まれますが、「会話や人付き合いが苦手」「対人恐怖症や引きこもり」などの、社会にうまくなじめない人を形容する言葉として使われます。こちらは、その原因によっては意識や訓練次第で軽減させることは可能です。ここでは、後者の「コミュ障」を治すために方法についてを中心にお話しします。

 

文章でのやり取りよりも、直接話す習慣を付けよう

コミュ障を治す第一歩は、ある程度まで会話が上手になることです。コミュ障を自認する人は、他人との会話が苦痛だという人がほとんどですよね。

いわゆるコミュ障の人は、時間をかけて言葉を選べるメールやSNSでやり取りするのは得意でも、直接の会話や、チャットのようなスピード感のあるやり取りが苦手だと言われています。これは、文章を作ってから発言することに慣れてしまって、その場に合った言葉を瞬発的に発する能力が衰えているからです。

この瞬発力を鍛えるためには、やはり会話の経験を積むしかありません。家族でも、幼馴染でも誰でも良いので、ちょっとくらい会話に失敗しても許される相手とじっくり話してみましょう。元々会話が苦手な人が多いと思いますが、コミュ障を治すための訓練だと思って、頑張ってみて下さい。

 

ネット浸りをやめよう

コミュ障という略語がネットで生まれたことからわかる通り、コミュ障と言われる人は、ネット浸りに陥りやすいものです。確かに、直接顔を見ずに他人と触れ合えますから、人付き合いが苦手な寂しい人にはとても便利な場に思えるでしょう。

でも、このネット浸りがコミュ障をどんどん悪化させているものに他なりません。なぜなら、やはり文章でのやり取りがメインになり、正しい会話のスキルがどんどん衰えていくからです。

ネットが普及する前は、(医学的なコミュニケーション障害はありましたが)コミュ障なんて言葉が存在しなかったことからわかる通り、ネットによってその障害に拍車をかけているのは明らかです。コミュ障を治すと決めたら、ネットを閲覧する時間を制限するか、すっぱり断つのもひとつの方法です。

 

気長に付き合ってくれる協力者を見つけよう

コミュ障を治すのは、一人ではできません。自分以外の誰かと会話して、会話のスキルを向上させる必要があるからです。

だからと言って、あまり親しくない人にいきなり話しかけたりするのも怖いですよね。ですから、家族や昔からの友人など、あなたの性格を理解したうえで気長に付き合ってくれる人を見つけて下さい

協力者を見つけたら、とにかく話す練習をします。そして、おかしな点があればそれを指摘してもらい、反論せずに受け入れることを繰り返しましょう。

コミュ障の度合いにもよりますが、「話すこと」自体に慣れてくれば、親しい人以外とも思いのほか普通に話せるようになります。多少は話の食い違いが発生するかもしれませんが、話すことを恐れなくなるだけでも得るものは大きいはずです。

 

本当につらいなら、専門家に相談しよう

ここではコミュ障を治す方法として、他人と上手に会話ができるようになるためのトレーニングを中心にお話ししていますが、この方法を実践していてもピンとこない、自分の何が悪くて会話が成り立たないのか理解できないということなら、医療機関などの専門家に相談することをおすすめします。なぜなら、やはり最初に説明した医学的な「コミュニケーション障害」である可能性があるからです。

コミュ障の原因が経験不足や過去のトラウマなら自主トレで改善できますが、脳の機能の問題なら、それはあまり効果を期待できません。人付き合いがうまく行かない原因がわからないままでいては、二次的な精神疾患を発症する恐れもあるので、勇気を出して病院などの門を叩いてみましょう

 

いかがでしたか。コミュ障を治すために自分でできる方法の中から、特に「他人と会話する」という部分に焦点を当ててご説明しました。

コミュ障の定義は幅広く、会話ができないだけではなく、他人に対する関心が無いとか空気が読めないなどを指すこともあります。でも、そんな数多くの問題点のどれに当てはまったとしても、他人とある程度普通に会話ができるなら、引きこもりや対人恐怖症に陥るリスクはかなり軽減されます

コミュ障を治す方法はもちろんこれだけではありませんし、自分で何かするだけでは治らない可能性もあります。ですが、いきなり専門家に相談するのは怖いとか、周囲の人と仲良くしたいと思うのなら、是非ここでお話しした方法に取り組んでみましょう。コミュ障の自分が変わる一つのきっかけになるかもしれません。

まとめ

コミュ症を治すための方法は

・医学的なコミュニケーション障害と、ネットスラングの「コミュ障」の違いを知ろう
・会話の瞬発力を身に着けるため、文章でのやり取りよりも直接話す習慣を付けよう
・会話がどんどん下手になるネット浸りをやめよう
・家族や昔からの友人など、気長に付き合ってくれる協力者を見つけよう
・本当につらいなら、専門家に相談しよう


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