今の世の中、人付き合いが苦痛だと悩む人は多いはず。でも、「絆」だとか「繋がり」という言葉を美徳とするご時世ですから、人付き合いに苦痛を感じているなんて言いにくいのは当然ですよね。そんな悩みを抱えるあなたは、何も悪くはありません。誰かと仲良くすることが素晴らしいのは言うまでもありませんが、それは人生において必須事項ということも無いのです。
でも、誰かと繋がることが良いこととされている現代では、一人でいる方が好きな自分を持て余し、生きづらさを感じることもありますよね。繋がりを重要視する価値観の中では、そんな人は異端扱いを受けることだってあります。
そこで今回は、そんなあなたが少しでも楽しく過ごすための対処法についてお伝えします。
人目を気にするのはやめよう
本当は一人が好きで人付き合いに苦痛を感じているのに、なぜ付き合いがやめられないのでしょうか。それは、付き合いを断ったり距離を置いたりするとどう思われるかわからないという不安があるからです。
これは、はっきり言うと、人目を気にし他人の顔色を窺っているだけにすぎません。そんな理由で綿密な付き合いをするのはやめた方が良いでしょう。
普通の人は嫌がらせや意地悪をされたりしない限り、誘いを断ったり連絡を取らないくらいで相手を悪く言ったりはしません。万が一、付き合いが悪いと悪評を並べる人がいたとしても、そんな人と仲良くする価値は無いのです。
人と距離を置くことに慣れよう
人付き合いが苦痛だと感じたら、密になりすぎている関係の人と距離を置くことをおすすめします。それは相手が良い人でも、悪い人でも関係ありません。
好きでもないのに仲良くするのがストレスになるのは言うまでもありませんが、どれだけ好ましい性格の人でも、いつも一緒、常に連絡を取り合うような関係を続けていては息苦しくなります。
「あの人はあんなに良い人なのに、なぜか一緒にいると疲れる」と感じたら、距離を置くべきです。適度な距離感で接した方が、誰とでも良好な付き合いが保てるのです。
断る勇気を持とう
相手からお誘いを受けたとき、本当は行きたくないのに快諾するフリをしていませんか?このような演技こそ、人付き合いを苦痛にしているのです。
相手が好意的な気持ちで誘ってくれているのにそれを断るのは申し訳ないとか、がっかりさせてしまいそうだという優しさから断れない人は多いはず。でも、それによって疲れやストレスが溜まるようではお互いのためになりません。
誘ってくれる人は、あなたと楽しいことを分かち合いたいと思って誘っているのですから、楽しめないのに参加しては却って相手に失礼です。そう思うようにして、うわべの優しさを捨てて断る勇気を持つようにしましょう。
誰にでも平等でなくて良い
人付き合いが苦痛だという人は、好きな人も、嫌いな人も分け隔てなく接するように心がけているのではないでしょうか。誰にでも平等を意識するあまり、苦手な人が相手でも親友と同じように接して、疲れが溜まってしまうのですよね。
例えば、親しい友人にお土産を買うことになったら、その周囲のそれほど親しくない人にも同じ金額のものを買ってしまうという人。または、親しくない人も飲み会や食事会に誘ってしまうという人。こんな人付き合いは、苦痛を感じて当然です。
友達は学校の生徒ではないのですから、誰にでも平等にする必要はありません。好きな人、一緒にいたい人にだけあなたの思いやりをかけるようにすれば、ある程度は人付き合いの苦痛が和らぐでしょう。
接した後に苦痛や疲れを感じる相手との縁は切ろう
世の中には、普通の人が信じられないような意地悪や嫌味を言う人がいるものです。そんな人にまでヘラヘラと愛想よく接していると、人付き合いが苦痛になるのも当然です。
こんな意地悪な人は無論のこと、そうでなくても接した後に強い疲労を覚える相手とは、いっそのこと縁を切ることをおすすめします。ただ単に相性が悪い、話が合わないというだけでもストレスが溜まりますよね。
相性が悪い人とは、話しかけられるだけで身構えてしまうようになります。そんな相手は事務的な交流以上の付き合いをしない方が身のためです。
以上、人付き合いが苦痛だと感じる人への、なるべく楽に生きるためのアドバイスをお伝えしました。
端的に言うと、人付き合いの苦痛は人付き合いを減らす、またはやめることでしか解消できません。今まで通り、今まで以上に密な付き合いを保ちながらストレスも溜めないようにするというのは不可能に近いのです。
ですから、人付き合いが苦痛だと感じた今こそ、密になり過ぎた相手と距離を置くときです。最初はどう思われるか不安だったり、自分が淋しくなったりするかもしれませんが、長い目で見ると「距離を置いて良かった」と思う時が来るはずです。
人付き合いはほどほどが長続きさせる秘訣です。それを念頭に置いて、自分にとって楽な距離を保てるようになりましょう。
まとめ
人付き合いの苦痛から逃れるには
・人目を気にするのはやめよう
・人と距離を置くことに慣れよう
・断る勇気を持とう
・誰にでも平等にするのをやめよう
・接した後に苦痛や疲れを感じる相手との縁は切ろう