何か物事を始めてもなかなか長続きしない、飽き性の人っていますよね。おそらく、飽き性かもと自覚している人は、改善するために努力をしてこられたことでしょうが、そう簡単ではありません。
飽き性を治すのが難しいのは、性格によるところもありますが、それ以上に気持ちによる面が大きく関係します。長続きしないことを指摘されたり、自分への言い訳のようについ口にしてしまう言葉があるはずです。
言葉の力は大きく、それで精神的な部分も影響を受けてしまうのです。なので、つい言ってしまう口癖をやめるか言葉を変えるだけで、飽きやすい性格は改善できる可能性があるのです。
そこで今回は、飽き性の人が言いたがる続かない理由になる口ぐせについてお伝えします。
飽き性の人が言いたがる5つの口ぐせ!
続かない理由はココ
自分に飽き性と言い聞かせている
物事を始める時は、誰でもやる気に満ち溢れ「必ずやり遂げる」という気持ちですが、いざ始めると途中で投げ出してしまう人と実際にやり遂げる人に別れます。途中で投げ出してしまう全ての原因が、飽き性にあるわけではありませんが、少なからず含まれています。
途中でやめてしまった時に「僕は(私は)飽き性だから仕方ない」ということが、口癖になっていると、どんなことも続けるのは難しくなります。この言葉は、自ら飽きっぽいことを認め、続けられないことに正当性を見出そうとしています。なので、続けられなかったことへの悔しさや気持ちが奮い立つことがありません。
途中でやめそうになったら「もうちょっと頑張ろう」と気持ちを起こしたり、「ここでやめたら自分がダメになる」と追い込むような言葉に変えてみましょう。それだけで、不思議と再びやる気が湧いてきます。
始める前から続かないと思っている
自分のキャリアアップや刺激を求めて新しいことなどを始めようとする時に、「絶対続けるぞ」と意気込むはずです。しかし、それと同時に心のどこかで「どうせ続かないんだろうな」と思ってしまう傾向が飽き性の人にはあります。
これは、続けられなかった場合の逃げ道を前もって作っていることになりますので、少し嫌になっただけで簡単に「やめよう」という気持ちになってしまいます。実際に、やめた時の心のダメージは小さいかもしれませんが、最初から続かないかもという前提で始めていては、何事も継続して行うことは不可能です。
まずは、「必ず続けるんだ」という強い意志を持ち、途中で挫けそうになったら「まだやれる」と自分に言い聞かせて、気持ちが切れないようにしていきましょう。
面白いことを探している
時々「何か面白いことないかな」と人は言いますが、これは飽き性でもそうでなくても口にします。肝となるのは、言葉そのものではなく、そういう言葉を口にしたり感じたりする頻度です。毎日毎日、面白いことないかなと感じているとしたら、飽きやすい傾向があると言えるでしょう。
毎日、必ず「何か」はしているはずで、それが仕事関係だったり趣味だったりします。仕事関係のことをしている時は、面白くないことも多々あるでしょうが、趣味をしている時は面白いはずですし、一週間も好きなことをする時間が全くないということは考えにくいです。
にも関わらず、かなりの頻度で面白いことないかなと感じている場合は、趣味にすら飽きてしまっているのです。ですが、飽きたと感じている趣味をもう一度始めてみると、意外と面白いと感じるものです。そしたら、再びハマってまた「続けよう」という気持ちが再燃して、やる気が湧いてきます。
すぐに「マスターした」と言う
どんなことでも長く続けていれば、いつかそれを完璧にマスターする日がきます。この瞬間こそ続けてきて良かったと感じる時ですが、自信を持って「マスターした」と言えるには、かなりの時間がかかります。
しかし、飽きっぽい人は基本的に一つのことを長く続けることが苦手ですので、なかなかマスターしたというレベルまでいけません。にも関わらず、少ししか続けられてないのにすぐに「マスターした」と口にしがちです。
これは、そこまで続けることができない罪悪感みたいなのを、ごまかしているようなものです。やはり、続けられない自分を認めなければ、飽き性は改善されませんので、まずは今の自分をありのままで認めるようにしてみましょう。
好奇心旺盛と良いように解釈する
飽き性は長く続けるのは苦手ですが、その反面色んなことに興味を持つ傾向もあります。つまり、あることを続けていても、つい他のことにも目がいってしまい、いつしか続ける対象が別のものに変わってしまうのです。
なので、好奇心旺盛という解釈もできますが、あまりに色んなことに興味を持ち、手を出すと器用貧乏にもなりかねません。何でもそつなくこなせると言えば格好良いですが、どれも中途半端でいると、自分の強みがないことにもなります。
続かないことを「好奇心旺盛だから」の一言で、片付けてはいけません。それに、真に好奇心旺盛な人は、色んなことに興味を持ちながらも、一つ一つを続けていくことができます。好奇心旺盛の意味を、はき違えないようにしておきましょう。
いかがでしたか。飽き性の人が物事を続けられないのは、物事を始める前や行っている最中、そして途中でやめてしまった時の気持ちにあります。そして、その気持ちを口に出したり心で思うことによって、なおさら物事を続けられなくしているのです。
これまでを振り返ってみて「飽きっぽいから仕方ない」「どうせ続かないし」など、続かなかった言い訳や逃げ道を作っていたことが思い当たるなら、今すぐにそれらの言葉は封印してしまいましょう。ただし、いきなり一つのことを長時間やるのは疲れますので、徐々に時間を伸ばすようにしてみましょう。
例えば、今までは三日坊主だったのが5日も続けられたら進歩した証ですし、それ以降で疲れが出てきたら、一旦小休止してもOKです。まずは口癖を変えるだけで飽き性で続かないのは改善されますので、ぜひ実践してみましょう。
まとめ
飽き性の人が言いたがる口ぐせは
・「飽き性だから仕方ない」と開き直る
・物事を始める前から「どうせ続かない」と思っている
・毎日「何か面白いことないかな」と面白いことを探している
・長く続けられていないのに「マスターした」と口にする
・飽きっぽいのを「好奇心旺盛だから」といいように解釈する