自分が嫌い…自己否定する人の特徴的な5つの心理

自分が嫌い…自己否定する人の特徴的な5つの心理
自分が嫌いで、いつの間にか自己否定することがライフワークになってしまっている人っていますよね。自分大好きというのも時には困りものですが、本当に扱いにくいのは自分が嫌いで、自己否定してばかりの人の方です。

生きていれば自己嫌悪することは誰にでもありますが、自分を愛せない人は、何もなくても自分を否定してばかりいます。そんな人は、一体どういった心理で自分を否定してばかりになってしまったのでしょう。

この機会に、事あるごとに自己否定する人の心理を紐解いてみませんか。そうすることで、そんな人と上手に付き合う糸口が掴めますし、自己否定している本人も、自分を好きになれるきっかけが作れるのではないでしょうか。

そこで今回は、自己否定に陥る心理の中で、特徴的なものについてお伝えします。

 

自分が嫌い…
自己否定する人の特徴的な5つの心理

 

他者に否定された経験を忘れられない

自分が嫌いだという人は、自分からそのきっかけを作るわけではありません。きっかけは他者からの否定、特に、心が未熟な幼少期や思春期に、近しい誰かに自分を否定されることから始まるケースが多く見られます

精神の成長過程で近しい人の代表格である親、教師、または尊敬していた誰かに容姿や人格を全否定されると、それが自己評価の基準になります。そのせいで、大人になっても自分を客観視することができなくなり、自己否定を繰り返すようになるのです。

こんな人は、他人の評価は正しくできても、自分のこととなると他者から否定された経験を忘れられずに過剰に低い評価を付けてしまいます

 

他者に否定される前に自分を否定して、保身している

過去に他者に否定された経験は心に強いトラウマを残すため、その後も他の人に否定されることを恐れるようになります。その恐怖から、他人に否定されそうになったら(実際はそんなことは無くても、本人の被害妄想ということもあります)咄嗟に自分で自分を否定し、他人からの攻撃をかわすようになるのです。

これは、誰にでもある防衛本能から来るもので、これ以上他人に否定されたら自分の心が持たないということを自覚しているために起こす行動です。つまり、自己否定ばかりの人も、心の奥底では自分の心を守りたい気持ちを抱えているのです。

 

自分の失敗を大事に捉えすぎている

「私はダメ人間だ」「何をやっても失敗が多い」と、自己否定が多い人は言います。これは、過去に自分が犯してしまった失敗を忘れられず、小さなことでも失敗するごとに蓄積されていっているからです。

これは、その失敗を周囲に責め立てられたからではなく、自身が完璧主義者であるため、少しのミスも許せず過剰に自分を責めてしまうことで起こる心理です。完璧主義者というと自信過剰なイメージがありますが、実際はそうとも限りません。自分に自信が無い人ほど、自分の存在価値を能力で補おうと、完璧を追求するようになるのです。

でも、簡単に人は完璧になれるものではありません。完璧を求めても手が届かず「また失敗した」ということが更に自分を責める材料に加わってしまうだけです。

 

自分を認めることを恥ずかしい行為だと思っている

自己否定が基本になっている人は、自分は優れていると高く評価することを恥ずかしいことだと思い込んでいる節があります。そのため、自分でも、「これは得意な分野だ」と理解していても、自分からアピールすることができず、他者に褒められても過剰な謙遜をしてまともに受け取れないのです。

こんな行動の根にあるのは、自分から「これが得意です」と言っても、周囲の誰かに「大したことないのに、それくらいで自慢して」と言われるのが怖いという心理です。これもある意味、保身の一つですよね。

こうなってしまう原因は、やはり過去に他者に強く否定されたことによる傷です。褒められるようなことをしても、厳しい親や先生に「それくらいで満足せず精進しなさい」と言われた記憶が、人格を歪ませてしまっているのでしょう。

 

実はプライドが高いがそれを認められない

これまでお話しした特徴について見直すと、意外な結果に辿り着くことがわかります。それは、自己否定ばかりする人は自意識過剰でプライドが高いということです。

他者からの否定に強くダメージを受けることや過剰な保身、完璧主義者だということ。そして、自分で自分を褒めることはみっともないことだと思っていること。これらは、周囲の目を気にしすぎていて、そして周囲に自分の評価を下げられることが我慢ならないという心理が根幹にあると考えられます。

プライドが高いことは時に人生にプラスに働きますが、自分が嫌いだという前提になると、かなり生きにくい人生を送る要素になってしまいます

 

いかがでしたでしょうか。自己否定が多い人の心理やその原因についてご説明しました。

自己否定とは謙遜することと同じように見えますが、実はその根っこにあるのは控えめな精神ではなく、他の人に低く評価されることに対しての予防線という要素の方が強いのです。

でも、そんな予防線ばかりでは自身ががんじがらめになって何もできなくなります。自己否定ばかりでつらそうな人を見かけたら、その心理の奥底にある傷を意識して接してあげると良いですね。

また、もしもあなたが自己否定するタイプの人なら、周囲の目や評価を気にせず、自分を客観視してみて下さい。そうすることで、自己評価が著しく低いことや、自己否定するようになった原因が見えてくるはずです。

謙遜は気遣いの一種ですが、自己否定は本人ばかりか、周囲の誰のためにもなりません。そんな悪い癖は、早めに治してしまいましょう。

まとめ

自己否定する人の特徴的な心理は

・他者に否定された経験を忘れられない
・他者に否定される前に自分を否定して、保身している
・自分の失敗を大事に捉えすぎている
・自分を認めることを恥ずかしい行為だと思っている
・実はプライドが高いがそれを認められない


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