目を見て話せない…「正視恐怖症」の原因と克服法


人の目を見て話せないことを、「正視恐怖症」と言います。こんな呼び名だということを知らなくても、人の目を見て話せないという悩みを抱える人は少なくありませんよね。「人と話すときは目を見て話しなさい」という言葉は子供の頃から至る所で言われることですが、そんなに重要なことなのにそれが難しい人はたくさんいるものです。実際に正視恐怖症で苦しんでいる人は、周りに「目を見て話しなさい」と言われるたびにつらい思いをしてきていることでしょう。

この正視恐怖症はなぜ起こるのでしょうか。それは、生まれ育った環境や、大人になってから起こったトラウマなどが起因となると言われています。

そこで今回は、目を見て話せない正視恐怖症の原因と、その克服方法についてお伝えします。

 

目を見て話せない…
「正視恐怖症」の原因と克服法

 

正視恐怖症は「他人に変に思われないか」という不安から来る

目を見て話せないのは、「相手の目を見ることで変に思われないか」「不快感を与えないか」などが極端に気になりすぎて、目を見ることに対する恐怖心が募ってしまうことにより起こります。「目を見て話しなさい」とよく言われることからわかる通り、本当は目を見ずに話す方が失礼だと感じる人の方が多いのですが、何かのきっかけによってこんな心理に陥ってしまうのです。

目を見るのが怖いと思い続けていると、本当は怖いことなど何もないのにその強迫観念に囚われ、自分の行動が制限されるようになります。強迫観念のなせる業は本当に強いもので、理屈では目を見ても何も起こらないとわかっているのに、心が目を見ることを禁じてしまうようになるのです。

 

様々なきっかけと強い思い込みが原因となる

正視恐怖症になるきっかけはたくさんありますが、例えば普通に目を見て話している際に誰かに「じろじろ見ないでよ」と非難されたり、または自分の容姿や行動がコンプレックスになって顔を上げられなくなるなどがあります。これらに加えて、思い込みの強い性格によって「目を見て話したらまた非難されるかもしれない」「自分の容姿について馬鹿にされるかもしれない」という不安が、まるで現実に必ず起こることのように思い込んでしまうことで恐怖症にまで陥るのです。

目を見て話せないことだけではなく、思い込みの強さは時に人に様々な障害を与えます。でも、これは個人の性格によるものが大きいため、すぐに解消することはできません。

とりあえずの対処法としては、目を見て話しても怖いことは起こらないという経験を積むことが第一となります。

 

目ではなく鼻を見て話すようにしよう

急場しのぎの方法ですが、どうしても今すぐに目を見て話せるようになりたいという人は、相手の目ではなく鼻を見て話すようにしましょう。目は見られない人でも鼻なら平気ですよね。

正視恐怖症でない人は、自分の目と相手の目がしっかり合っているかどうかはそれほど気にしていません。せいぜい相手がこちらを向いているか、よそ見しているかを判断するくらいですから、目が合わなくても相手の顔が自分の方を向いていれば気に障ることは無いはずです。

鼻を見るのも厳しいという人は、相手の顎、または首のあたりを見ましょう。この辺りを見ておけば、余程至近距離で話している状況でなければ目を見て話せないことがバレにくく、相手に不審に思われずに済みます。

 

正視恐怖症同士で会話の訓練をしよう

根本的に正視恐怖症を克服するためには、正視恐怖症の人同士で話す訓練をするのが一番だとされています。お互いに抱えている悩みが同じなら、面倒な訓練も付き合いやすいでしょう。

まず、短時間ずつでもよいので相手の目を見て話し、その後に相手に「目を見られてどう思ったか」を確認します。不快に思われたら何が不快だったかを聴取し、その改善に努めます。

これをお互い繰り返すうち、「目を見て話すこと自体は相手にとって不快ではない」という事実を認識できるようになり、恐怖心が薄れていくようになります

目を見て話せないという悩みを抱えた人は意外に少なくないので、探してみればすぐに訓練の相手は見つかるはずです。

 

目を見て話せないことについて現実的に考えよう

鼻を見る、そして訓練するという対処法をしながらじっくり考えるべきことがあります。それは、目を見て話すことと目を見ずに話すこと、どちらが相手にとって悪印象かということです。

目を見て話せない人は、目を見て話すと相手に不快感を与えるという意識が強いものですが、現実的には目を見ない方が不快感を与えることが多いです。正視恐怖症の人は、この現実を受け止め、目を見ると嫌がられるという考え自体が間違いだと気付く必要があります

目を見た方が良いということが頭だけではなく心でも理解できるようになったら、あなたが正視恐怖症を克服する日は近いです。理屈でしっかり自分に言い聞かせる習慣を付けましょう

 

いかがでしたでしょうか。目を見て話せない正視恐怖症の原因やメカニズムとその克服方法についてご説明しました。

目を見て話せないことが悩みのあなたは、いつ頃から他人の目を見て話していないでしょうか。恐らく、かなり長い間目を見て話すことを避けてきたのではありませんか?でも、この長い間に、あなたはもっと親しくなれたかもしれない人との縁を遠ざけ、得るべきだった評価を落としてしまったかもしれません

目を見て話すというのは、相手の印象を大きく向上させます。だからこそ、正視恐怖症は早いうちに治した方が良いのです。「恐怖症」と付くくらいですから簡単には克服できませんが、努力があれば必ず克服できます。諦めずに、目を見て話せる日が来るまで訓練を重ねましょう。

まとめ

目を見て話せない原因と克服するには

・正視恐怖症は「他人に変に思われないか」という不安から来る
・正視恐怖症は様々なきっかけと思い込みの強い性格が原因となる
・目ではなく鼻や首のあたりを見て話すようにしよう
・正視恐怖症同士で会話の訓練をしよう
・目を見て話せないことについて現実的に考えよう


連記事