人の目を見て話すことが出来るようになる5つのアプローチ


人の目を見て話すことができない緊張してしまって頭が真っ白になる……という悩みは、今や珍しくないと言われています。SNSやスマホの普及のせいで、面と向かって人と接する機会が減っている現代では、仕方のないこととも思えますよね。でも、ビジネスシーンでは「スマホ世代なんで……」などという言い訳は通用しません。苦手でも嫌でも、赤面しても人の目を見て話すことを必要とされる場面が目白押しです。

この悩みを解消するためには、人の目を見るのが怖いという苦手意識を取り払い、慣れていくことが大切です。しかし、そう言われてもどうすればよいの?という人もいるでしょう。

そこで今回は、人の目を見て話すことが苦手でなくなるための訓練についてお伝えします。

TVや雑誌の人物の目を見る訓練をしよう

最初は、簡単な訓練から始めましょう。まずはTVや雑誌でカメラ目線になっている人の目を見る訓練からです。

こんな子供騙しな方法……と思われるかもしれませんが、人の目を見て話すことが苦手な人なら、映像の中の目も見にくいと感じるはずです。それは、「目」という形状のものに苦手意識があるせいで、その目があなたを認識しているかいないかは関係ないからです。

その「目」というものを見慣れなければ、実際に誰かと向き合って人の目を見て話すのは困難です。画面や紙の上の人の目をまっすぐ見られるようになるまで、しばらくこの訓練を続けましょう。

 

人の目ではなく、鼻のあたりを見ることから慣れていこう

映像や画像の中にある目を見ることに慣れたら、生身の人間の目を見る訓練に移ります。相手は親しい友達などから始めた方が良いでしょう。

この段階では、まだ目をしっかり見据えることができなくて大丈夫です。目が合わないように、鼻のあたりを見るようにします。鼻のあたりに焦点を合わせると、顔と顔は向き合っている状態は保てるので、相手に不快感を与えずに済みます。

鼻のあたりを見ながらスムーズに会話ができるようになるまでは、目ではなく鼻を見ることを心がけるようにしてみて下さい。

 

目を見ても焦点を合わせないようにしよう

鼻を見ながらなら話せるという状態になったら、次は目を見る練習です。とは言っても、今まで人の目を見て話すことができなかった人にはハードルが高いことでしょう。

ですから、目を見ながらも焦点を合わせず、相手の目がぼんやり認識できる程度の見方から始めて下さい。これなら、相手があなたの目を見ていたとしても、目が合っているとは言い難い状態です。

相手から見るとちょっと目つきがおかしいように見えるというリスクはありますが、あからさまに目をそらしながら話すよりも印象は悪くないはずです。

 

目を見て話せた時間を計測し、徐々に伸ばしていこう

焦点を合わせずに人の目を見て話すことができるようになったら、時々勇気を出して相手の目に焦点を合わせるようにしていきます。そして、もう無理だと思ったらまた焦点をぼやかす……と言う行為を繰り返しましょう。

そして、その日はどれくらいちゃんと人の目を見て話すことができたかを数えておくのです。何秒持ちこたえられたかを数字で記録しておくと成長がわかりやすいでしょう。

目を見て話せた時間を計測したら、翌日はそれよりも一秒でも長く目を見られるように頑張りましょう。それを繰り返していけば、長時間人の目を見て話すことができるようになります。

 

話に集中して、相手が自分をどう思うかを考えないようにしよう

人の目を見て話すことができないのは、話すべき内容よりも目から伝わる相手の気持ちを推測してしまったり、自分の心の内が相手に伝わる心配をしてしまったりするからです。こんな不安を解消するためには、何かに気を逸らしておくしかありません

こんな時は、あなたが話す内容だけに集中しましょう。本来の目的は話すことなのですから、相手の心を過剰に読んだりするのは余計なことなのです。

そして、頭の中まで話に集中すれば、あなたの目から相手に伝わるのもその話題だけになります。人の目を見て話す時は余計なことを考えず、会話の内容だけに集中する習慣を付けると苦手意識が薄らいでいきます。

 

以上、人の目を見て話すことができるようになるまでの訓練の手順についてお伝えしました。

TVや写真の目を見る、鼻を見る、焦点を合わせない……などの方法は、一見子供騙しに見えますが、本当に苦手意識が強い人にとってはこれでも大きな前進に繋がるのです。なぜなら、苦手とされているモノを「見慣れる」という行為によって視覚が麻痺し、精神に影響を及ぼしにくくなるからです。

美人は三日で飽きるという言葉がありますが、それはどんな美人でも三日も見続ければ慣れてしまって心がときめかなくなるということです。それと同じく、人の目も見続ければ緊張しなくなるということです。

人の目を見て話すのは、ビジネスシーンでは必須とされるスキルです。苦手意識をこじらせる前に克服のために訓練していきましょう。

まとめ

人の目を見て話すためには

・TVや雑誌の人物の目を見る訓練をしよう
・人の目ではなく、鼻のあたりを見ることから慣れていこう
・目を見ても焦点を合わせないようにしよう
・目を見て話せた時間を計測し、徐々に伸ばしていこう
・話に集中して、相手が自分をどう思うかを考えないようにしよう


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