ここぞ!という時に緊張してあがってしまう「あがり症」ですが、治すためにはどうすればよいのか悩みますよね。あがり症は緊張からくる心理現象ですが、程度の差はあれ、誰しも一度は緊張する場に遭遇したことがあるはずです。
あがり症ならば「人」という字を3回書いてのみ込めば良い、そのような都市伝説めいたことも耳にしたことがあるのではないでしょうか。また、あがり症を治すには精神を鍛えてみるべきだとか、根性が足りないからだとか言われがちですが、そのような精神論でも解決できないものです。
ではどのようにするとあがり症を治すことができるのか、気になるところでしょう。そこで今回は、あがり症を治すにはどうすればいいのか、あがり症の原因となる緊張をコントロールする5つの秘訣についてお伝えします。
あがり症を治すには?
緊張をコントロールする5つの秘訣
あがってしまう原因について知ろう
人前であがることは、どのような場面でしょうか。授業中にみんなの前に立って発表をする時、文化祭・音楽祭など大勢の前で迎える本番の時、会社の面接の時など、あがってしまう場面はこの他にもたくさんあります。
あがるということは、その時々をとても大切に感じているからです。大切な場面だからこそ「失敗できない」という気持ちが強くわいてくるのですが、この気持ちがあがることに関係しているのです。
責任感の強い人ほどこの気持ちに押しつぶされそうになり、あがってしまいます。また周りの目を極端に気にしすぎてしまうことも原因になっているのです。
あがり症を治すために~失敗への不安の意識を変えてみよう~
大切な場面での失敗を想像してしまうと、あがってしまいがちですよね。この不安な気持ちというのは自然な感情であり、誰でも抱えているものです。では、あがり症ではない人はどう乗り越えているのでしょうか。
あがり症の人は極端に失敗することへの不安にかられてしまい、頭も間違えないように張りつめていることでしょう。この気持ちを無理に打ち消す必要はないのですが、失敗しないことへ意識を向けるのではなく、今から自分がやるべきことへ意識を向けるのが大切です。
目の前のことに集中する、それに向かって一生懸命にやりきってみる、今自分がやるべきことへ全力を注いでみましょう。
あがり症を治すために~心の緊張を溶かしてみよう~
不安な気持ちにかられている人は、表情にも余裕がなくなり、本来の自分の実力を発揮することが難しくなってしまいます。そのために、心の緊張を解きほぐすことが大切です。
発表会などで大勢の人に見られることに緊張をしてしまうという人はこのような言葉を聞いたことはありませんか。「観客はかぼちゃだと思え」。これはまさに心の緊張を溶かす一つの思考の切り替えになります。
自分を見ている人たちがかぼちゃだったらおかしいですよね。かぼちゃでなくても、他の事に例えても良いのです。ばかばかしいことを想像してみて、ふっと笑いたくなるような、そのような一息が心の緊張をほぐすのに大切になります。
その場の環境を自分の良いように頭で置き換えて心の緊張を溶かしてみましょう。
あがり症を治すために~自分自身を客観的に見てみよう~
自分自身を客観的に見てみるということが、どうしてあがり症を治すことに効果的になるのか不思議ですよね。日ごろから客観的に物事をとらえられる人ほど緊張に強いものです。少し距離を置いて物事を考えることで、その物事を他人事のように広い目で捉えられるからです。
緊張をしてあがってしまっている自分を客観的に捉えてみると、「あ・・・緊張しているな。これから人前で発表するから当たり前か。」など、どうして自分が上がっているのか冷静にみてみるのです。自分自身を客観的に捉えることは初めは難しいかもしれません。感覚で言うと、自分を上から見下ろしているような、自分自身がテレビの中にいてそれを傍観しているような、そのような立ち位置です。
客観的に見ることで、少し頭の中が冷静になり、緊張してこわばっている心を穏やかにすることができます。まずは普段から自分自身を客観視してみる習慣を付けてみましょう。
あがり症を治すために~軽く体を動かしてみよう~
本番直前のドキドキといったらとてもじゃないけれど耐えられない・・・そのような人には、体を軽く動かしてみることをおすすめします。
意識してドキドキする気持ちを抑えるのは難しいですので、運動をして心拍数を上げて、それがだんだんと落ち着いてくることでリラックス効果を得ることができます。
階段をダッシュで駆け上がってみたり、その場でジャンプをしてみたり・・・体を軽く動かしてみましょう。
あがり症を治すために~呼吸を深くとってみよう~
緊張状態というのは、無意識に呼吸が浅くなり速くなっています。反対にリラックスした状態というのは、深くてゆったりとした呼吸になっています。
まずはゆっくり口から息を長く吐いて、それから鼻から自然と息を吸ってみましょう。頭の中でリズムを取りながら行ってみると尚良いです。この時のポイントは、息を吐くところに重点を置くというところです。下腹部に力を軽く入れて行ってみましょう。
いかがでしたか。あがり症を治すには、いろいろな方法があることがわかりました。その場の緊張をいかにして解くかということがポイントです。本番前のイメージトレーニングをすることでも、当日の緊張を和らげることができます。
自分だけが緊張している、と思わずに周りも同様に緊張していて、いずれかの策を練っている・・・とでも考えておきましょう。自分だけが・・・と思いこむと、なおさら緊張を招いてしまいます。その場で、どれだけ周りの事や自分自身の事を冷静に、そして客観的に見られるか、そこがあがり症を治すには大きな曲がり角になってきます。
本来の自分の実力を存分に発揮できるように、当日はこれらの対策をやって本番に挑んでみましょう。
まとめ
あがり症を治すためには
・意識を向ける方向を変えてみよう
・心の緊張を溶かしてみよう
・客観的に物事を捉えてみよう
・軽く体を動かしてみよう
・深い呼吸をとってみよう