会話が苦手な原因がわからない、原因は何となくわかるものの、どうやって克服したらよいかわからないなど、会話が苦手なことが悩みだという人は多くいますよね。しかし、人は生きている限り、会話を避けて生きていくことは難しいものです。
生きるためには仕事をしなければいけませんから会話が必要ですし、プライベートの時間を楽しむためには友人と会話をすることも必要です。何も考えずに会話が上手にできればよいのですが、上手に会話を続けるのは意外と難しいものです。そこに会話が苦手な原因が深く関係しています。
そこで今回は、会話が苦手な原因を探って、それを克服し、さらには人と話すのが楽しくなる方法をポイントに分けてお伝えします。
笑顔で話しかける
会話をしようと思って人に話しかけても、相手にそっけない態度をされたり、会話で衝突してしまうことがあると、心が折れて会話に苦手意識を持ってしまいますよね。このように実際に失敗を経験することが会話が苦手になる原因になることがあります。
話しかけた時に相手の態度が冷たいと感じる人は、まず自分が笑顔を作ることから始めましょう。人は無表情だと機嫌が悪いと捉えられることがあります。「敵意はありません」という意思表明のためにも、口角を上げて目を細め、笑顔を作ることは会話を上手にするための第一歩なのです。
雑談ネタを持つ
会話をしようとは思うものの、なんて話しかけたらよいかわからない時ってありますよね。仕事の同僚ではあるものの、その人の関心事を全く知らないという場合などは特にそうです。こういったネタ不足が会話が苦手な原因になっている人は「たちつてとなかにはいれ」を活用しましょう。
た(食べ物)、ち(地域)、つ(通勤)、て(天気)、と(富、景気)、な(名前)、か(体)、に(ニュース)、は(流行り)、い(異性)、れ(レジャー)
「ランチには何を食べたか」とか「寒い日が続きますね」など、誰にとっても差しさわりのない話題をいくつか用意しておくとネタ切れにはなりません。
逆に政治、宗教、プロ野球(スポーツ)の話題は、意見や立場が対立する可能性があり、初対面の人との会話には向きませんから、ネタに出さないよう注意が必要です。
傾聴力を磨く
会話をしていると相手がつまらなそうな表情になり会話が途切れてしまうという人は、会話が苦手な原因が傾聴力の不足である可能性があります。傾聴とは相手の話を上手に聞くことです。自分では意識していないかもしれませんが、自分の話ばかりしていて相手に会話をつまらないと感じさせてしまっているのです。
人は自分の話をしているときは楽しいですが、人の話を聞いている時間が長くなる楽しくないと感じる傾向にあります。相手が気持ちよく会話を楽しめるように適度に相槌を打ったり、大きくリアクションを取るなどの工夫をし、相手が話す割合が半分以上になるように意識をするくらいがちょうどよいのです。
話題を盗まない
会話をしている途中で盛り上がっていたのに突然会話が途切れてしまうという人は、自分が話題を盗んでいないか振り返ってみましょう。会話のキャッチボールが始まりかけたのに、その会話の一部分を切り取って自分のネタにしてしまうと、相手はうんざりしてしまいます。
このような人は会話が苦手な原因は自分にあることはわかっていても、自分のネタにすり替えていしまっているという意識が希薄です。例えば、相手が旅行に行った時の話をしているのに、「私もそこに行ったことある!ピザがおいしいお店には行った?私が行ったときはね~」などと相手の話を途中で盗んでいないか注意しましょう。
相手の観察
会話はキャッチボールが成立して初めてお互いが楽しいと感じられるものです。会話が苦手な原因がわからずにやみくもに雑談や自分の話を一方的に相手に持ち掛けてはいけません。いくら持ちネタがあったとしても、それが相手が面白いと感じたり、共感していなければ意味がないのです。
会話をしている時は、相手の表情をつぶさに観察することが重要です。相手が共感しながらうなづいているか、目を見開いて興味を持って話を聞いたり、リアクションを取っているかなどの言動に観察しながら、あまり興味がなさそうだなと感じたら、話題を変えたり、相手に意見や感想を求めるように振ってみるなどの工夫が必要です。
さて、会話が苦手な原因は様々です。よく、自分には会話のテクニックがないのだとか、コミュニケーション能力がもともと低いのだなどと考える人がいますが、楽しく会話をするには特別に高度なテクニックが必要なわけではありません。子供の頃にとめどなく友達と会話をしていたように難しいテクニックを駆使しなくてもできるのです。
今回お伝えした苦手な原因を克服するコツや方法は、基本的なものばかりですが、すべてをマスターすれば、初対面の人や日頃あまり親しくない人とでもある程度の時間は二人で会話を楽しむことが可能です。エレベーターで一緒になった時や駅まで一緒に帰らなければいけなくなった時などに困ることはなくなります。
自分は「コミュ障だから」とあきらめずに会話が苦手な原因を自分なりに分析して、それを克服するよう意識をしていきましょう。
まとめ
会話が苦手な原因を克服する方法とは
・まずは笑顔で相手に敵意がない事を表明する
・雑談ネタは「たちつてとなかにはいれ」から選ぶ
・会話の半分以上を相手の話を傾聴しようと意識する
・話題の一部分を切り取って自分ネタにすり替えない
・相手の表情を見ながら心に刺さっているか確認する