子供の頃は気にならなかったのに、大人になったら人と話すのが苦手になったという人は少なくありませんよね。でも、なぜ、そんなことになってしまうのでしょうか。
人と話すのが苦手になったという人には、いくつかの理由があるはずです。例えば何を話せば良いかわからなくなってしまうとか、失言が怖いとか。中には、過去に他人との会話で大失敗をしたことがトラウマになっているという人もいるかもしれません。
でも、社会人になると、人と話すのが苦手になったという言い訳は通用しない現場が増えてきます。苦手でもなんでも、話さなければいけない状況に見舞われることは避けられません。
そこで今回は、人と話すのが苦手になった原因別に、その克服法についてお伝えします。
人と話すのが苦手になった
5つの原因とその克服法
話題が少ない人は、聞き役に回ろう
話題が少なくて話が弾まず、絞り出すようにして提供した話題も不発……。そんなことを繰り返すうち、相手につまらなそうにされるのがきつくて、人と話すのが苦手になったという人は少なくないはず。
相手を楽しませる話題や話術は、本人のセンスによるものが大きいため、今から話が面白い人に生まれ変わるのは、既に会話に苦手意識がある状態では時間がかかるはずです。ですが、自分から相手を楽しませる話題を出すのではなく、相手の話を楽しそうに聞く「聞き役」に徹することはそう難しくはありません。
聞き役のコツは、相手がどんな反応を求めているかを敏感に察知し、それをオーバーリアクションで返してあげることです。いつも楽しんで話を聞いてくれる人と思われれば、話している最中につまらなそうな顔をされることは無くなるでしょう。
会話が空回ってしまう人は沈黙を自分の責任だと思わないようにしよう
自分ばかりがどうでも良いことを話して、気付けば場がしらけてしまうという状況に耐え兼ね、人と話すのが苦手になったというケースも多いですね。こういった人は、相手には「よくしゃべるから、話すのが好きなんだろう」と勘違いされやすいのがまたつらいところです。
ですが、実は話したくもないのに沈黙が怖くて話し続けてしまうのがこうしたタイプの人。これを克服して、正しいペースで話せるようになるためには、沈黙を怖がらないことが第一です。
沈黙はあなた一人の責任ではなく、その場で話している人全員の連帯責任です。ですから、いつの間にか会話が途切れてもそれは自然現象だと思って、受け入れる気持ちを持って下さい。
失言を後悔する人は、失言への耐性を付けよう
空気が読めず失言を繰り返した結果、人と話すのが苦手になったという人もいますよね。でも、そんな人は、本当に空気が読めない人かというとそうではないはずです。本当に空気が読めない人は、自分の失言にも気付かないからです。
そう、あなたはむしろ神経質な方で、自分の失言に対して過剰に気にしているだけなのです。だから些細なことで会話が怖くなり、苦手意識を持っているだけに過ぎません。
そんな人が会話への苦手意識を克服するためには、失言を恐れない太い神経を身に付けることです。あなたの周囲の人は、多少の失言や失敗を気にしていませんよね。そんな人たちを見て、自分の失言も大したことではないと自己暗示をかけるようにしてみて下さい。
声が小さい人、通らない人は発声練習をしよう
声が小さかったり通らない声質を持っているせいで、何度も聞き返されてしまうため人と話すのが苦手になったという人もいるでしょう。声の小ささはともかく、通らない声質というものは生まれつきなのでどうすることもできないと悩んでしまうものです。
こんな人は、やはり発声練習をして少しでも相手の耳に届きやすい声を自ら作るほかありません。毎日自宅で、大きな声で話す訓練をしましょう。動画などを見て劇団員などが愛用する発声練習を取り入れるのも良いですね。
あなたの場合は、声質さえクリアできれば誰とでもスムーズに会話できる可能性が大きいのですから、是非諦めずに訓練を重ねてみて下さい。
口臭が気になる人は、恐れず自分の口臭をチェックして対策しよう
最後は、自分の口臭が気になり過ぎて人と話すのが苦手になったという人の克服法です。これは、言うまでもなく口臭解消に努めるのが先決ですが、自分で自分の口臭がわからないために安心できないという人もいるでしょう。
こんな人は、自分の口臭がどの程度かを自覚し、それを受け入れる勇気を持ちましょう。口臭の確認には他人に聞くのではなく、市販の口臭チェッカー(歯科で測定してくれるところもあります)などで口臭を数値化してみるのが一番です。
その口臭の数値を見ながら口臭の原因を解消し、一般的なラインを下回ったことを自覚できれば、「自分は口臭が少ない」という自信が持て、人と話すのが怖くなくなるはずです。
さて、人と話すのが苦手になった理由は人それぞれですが、その中でもよく見られる原因とその克服法についてお伝えしました。
大人になると、子供の頃に比べればお互いの立場や性格的な特徴、気遣うべきポイントなどが細分化されるため、よほど慣れた人が相手でなければ、たくさんのことを考えながら会話する必要が出てきます。つまり、会話というものは、誰にとってもそれ自体がストレスの原因になり得るものなのです。
ですから、そんな中でいつの間にか会話が苦手になってしまったというあなたは、何もおかしいことはありません。無理をせずに、あまり難しく考えずに、できることから会話への苦手意識を克服していきましょう。
まとめ
人と話すのが苦手になった原因別の克服法は
・話題が少ない人は、聞き役に回って相手を楽しませよう
・会話が空回ってしまう人は沈黙を自分の責任だと思わないようにしよう
・失言を後悔する人は、失言への耐性を付けよう
・声が小さい人、通らない人は発声練習をしよう
・口臭が気になる人は、恐れず自分の口臭をチェックして対策しよう