用意していた話題が尽きた時、その人の会話力の有無がはっきりとわかってしまいますよね。アドリブで楽しい話題を振ることができるか、それとも沈黙に飲み込まれてしまうのか……
「自分は会話力が無い方だ」という自覚がある人は、恐らく急に話を振られたときに何も浮かばなかったり、話が途切れた時に自分から発言することができなかったりという経験をたくさんしてきたのではないでしょうか。そのたびに、「もっと会話力を身に着けたい」と悔しい思いをしてきたことでしょう。
でも、会話力というものに対してそれほど難しく考える必要はありません。誰が相手でも場を盛り上げる会話力を身につけるのは時間がかかりますが、とっさの時に話を繋ぐスキルくらいは意外と簡単にマスターできるものです。
そこで今回は、話題が無くなった時に役立つ対処法をお伝えします。
とっさの会話力を身に付ける!
話題がなくなった時の対処法
誰もが喜ぶ画像を持ち歩こう
まずは、会話力以前の応急処置的な対処法です。それは、見て楽しめる画像や動画を用意すること。
例えば相手も好きな動物の画像や動画、思わず吹き出してしまうような面白画像などが挙げられます。会話が途切れても視覚的に楽しめるものがあれば間が持ちますし、相手も「楽しませようとしている」と受け取ってくれます。
ただ、相手は興味の無い自分のペット、子供の画像は避けた方が無難です。実際は全くかわいいと思えなくても相手に「かわいいでしょ~」と言って見せられると何と言ってよいかわからなくなりますし、「親バカや飼い主バカがうざい」と思われてしまうだけです。できれば、ネットにあるような第三者の画像を用意した方が良いでしょう。
相手を褒めよう
会話力が高いということは、相手を会話によって楽しませる能力が高いということです。相手がほぼ確実に良い気持ちになる話題と言えば、「褒められる」ことですよね。
話題に詰まった時は、とりあえず相手の持ち物や髪型、そして可能であれば内面的なものも心から褒め称えましょう。「今日の髪型、良いね」とか「その靴、かわいいね」などという軽いものから、ランチタイムに「いつも美味しそうなお弁当だね」、座っているだけでも「姿勢が良いね」などなど、褒めようと思えばいくらでも褒め言葉は出てくるはずです。
ポイントは、いきなり褒め言葉から入るのではなく「いつも思ってたんだけど」「さっきから言おうと思ってたけど」という枕詞を付けることです。話が途切れてすぐに褒め言葉だけをかけると苦し紛れの話題作りとバレますし、「本心ではない」と見抜かれてしまいます。
近くの美味しいお店や楽しいお店情報を出そう
「この人、会話力あるな」と思わせられるかどうかは、相手にとって有意義な情報をどれだけ提供できるかにかかっています。無駄話でも楽しければOKですが、どうせなら「聞いて良かった」と思わせたいですよね。
手っ取り早く相手に得した気持ちを与えるには、美味しいお店や楽しいスポットなどの情報を提示することをおすすめします。下手なライフハックや哲学的な話は上から目線になりやすく、相手に不快感を与えるからです。
お店情報などはわざわざ検索して調べる人が多いほどの鉄板コンテンツです。それを直接の知り合いに教えてもらえれば、誰もが「得した!」という気分になれますよね。
愚痴や自虐は相手を困らせるのでやめよう
よく、話題に詰まると失敗談や自虐ネタ、そして愚痴を言って場を盛り上げようとする人がいますが、これはあまりおすすめできません。確かに会話は続きますが、それは聞く人の優しさによって成り立っているだけで、場を盛り上げられているわけではありません。
「私なんて○○だし(笑)」と言われても、「そんなことないよ」と返すしかありませんし、愚痴や悩みを相談されても、話は膨らむものの聞いている側は居たたまれない気持ちになるだけです。
会話力は、自分の身を切り売りせずとも話題を提供できるスキルを指します。ですから、聞く人が困ってしまう自分の話は避けるべきだと言えるでしょう。
無理に話さない方が良いこともある
話が途切れた時には話を繋ぐのが基本ですが、時には無理に話さず、沈黙を守った方が良いケースもあります。この「話すべきか、黙るべきか」を性格に判断できるということも会話力の大事なところです。
例えば、悲しい話の途中で沈黙が生じたときは、無理に話題を転換して雰囲気を変えない方が良いこともあります。また、恋人と話している時の沈黙はムードを盛り上げる大切な時間ですから、それを大切にするべきですよね。
このように、ケースバイケースで話を繋ぐか否かを判断することも、大切な会話のスキルの一つなのです。
いかがでしたか。誰かと話していて話題がなくなった時、場の空気を悪くさせずに対処する方法をお伝えしました。
会話力が無い人は、沈黙に耐えられずにうっかりその場にそぐわない話題を出してしまいがちになります。でも、無理に絞り出したようなどうでもよい話をされるくらいなら黙っていた方がマシな場合もあるものです。
それでもやっぱり沈黙には勝てないという人は、とっさの時でも相手の気を引けるような会話力を身につけるしかありません。ここでお話ししたことを覚えておけば、とりあえず沈黙を回避するくらいはできるようになります。
誰もが喜ぶ話題選びは簡単ではありませんが、訓練次第で必ず身につけられます。ですから諦めずに経験を積みましょう。
まとめ
会話力を身につけ話題を繋ぐには
・誰もが喜ぶ画像を持ち歩こう
・気分を良くしてもらうために相手を褒めよう
・相手が得した気になれるお店情報を出そう
・愚痴や自虐は相手を困らせるのでやめよう
・状況によっては無理に話さない方が良いこともある