あがり症かもしれない…と自覚したときから、人前で話したりすることを避けて過ごしてきた、という人は多いですよね。人に見られるのは嫌だ、失敗したらどうしよう、という気持ちがあがり症の人は強くなってしまうものです。
あがり症の人は、人前に出た時に限って粗相をしてしまい、一番起こって欲しくない状況の中、注目を浴びてしまう…という悪循環ばかりを繰り返しがちです。どうしようとか、うまくやろうと考えれば考えるほど、口が渇いてきたり、汗が出てきたり、不安と緊張ばかりが襲ってきます。
慣れだよ!と、あがり症ではない人にアドバイスされても、慣れるほど人前に立つこともなく、逃げるようにしていたので、どうやって慣れたら良いものか…と考えてしまいます。
そこで今回は、ひどいあがり症だった人でも人前でも緊張しなくなる秘訣をお伝えします。
誰もがみんな同じだと知る
人前に立つと、心臓が自分の体の外から聞こえるくらいドキドキし、手に汗を握り、酷い時は手の震えも感じます。この症状、実は程度は違えど誰もがあるのです。
テレビに出ている俳優さんも、プロの世界で活躍するアスリートも「緊張しました」と、言っています。これは、人間のもつ防衛本能が働くからです。緊張することは、何も悪くないことです。
悩むようなあがり症になってしまう場合は、失敗や笑われた経験がある人が多いでしょう。トラウマとも言えるような過去の失敗等から、あがり症が強く出てしまうのですが…そのマイナスイメージをプラスに変えるようにしましょう。
成功している自分をイメージトレーニングすること、これがあがり症の克服、第一歩です。誰も最初から緊張せず、失敗をおそれずに上手くできる人はいません。
目的をハッキリさせる
自分の他にもあがり症の人が一生懸命話をしている場に遭遇したことはありませんか。たとえば、結婚式のスピーチ等。
大勢の前でスピーチするときに、緊張したり、あがってしまうことは当然です。日常的にこんなに大勢の前で話すことはなかなかありません。
その時、スピーチしている人は上手に話していましたか。話がうまいからスピーチに選ばれたのではありません。きっとその人にやって欲しいという想いで選ばれたのでしょう。
スピーチの際、目的をしっかり忘れないことがとても重要です。人に見られて恥ずかしい、失敗したらどうしよう。そんな思いよりもスピーチする気持ち、目的を忘れないでいることが何より大事です。
あがり症になるとどうしても避けてしまいたくなりますが、そこに目的(気持ち)があれば失敗も笑いも生まれません。皆、緊張する気持ちを理解してくれます。
その他の場面でも同じです、誰の為に・何の為に話すのかが明確であれば、緊張もあがることも軽減されます。
話す準備・トレーニングをしよう
人前で話すことを避けていると、話す準備もトレーニングも意外としていないものです。イメージはうまくいっても、いざ本番…何の準備もトレーニングもなくうまくはいきません。これではやっぱり悪循環です。
脳内のイメージを良くできたのなら、今度は話す内容を実際に読んでみましょう。結婚式のスピーチなら手紙のように、仕事であれば資料が持てるでしょうが、それでもやっぱり実際に声に出すトレーニングは必要です。
この時、スピーチの手紙や、用意した資料を丸暗記するのではなく、あくまでも声に出すトレーニングです。暗記しようとすると、暗記できていないことや、間違えたことに気がいってしまい、いつもと同じ悪循環を起こしてしまうことになりかねません。
声に出して読む練習をするとき、スマホで動画を撮ってみたりして自分の姿を確認してみるのも良いでしょう。想像以上に早く読んでいたり、1番聞いて欲しいところが分かりづらかったりするかもしれません。
もしくは、想像以上にうまく話せているかもしれません。このように自分の姿を自分で見ることで、自分のイメージがしやすくなり、自信が付きやすくなることもあります。
また、動画を家族や親しい友人と一緒に見てアドバイスをもらうこともできます。一度自分が見た動画は人に見せやすく、実際に聞いてもらう人の視線を知ることともできます。
以上、あがり症だった人でも人前でも緊張しなくなる秘訣をお伝えしました。誰もが最初からうまく話せる人はいないということを知るだけでも心がラクになりませんか。
3つの秘訣をお伝えしましたが、忘れないでください。これで、全く緊張しなくなるというわけではありません。その緊張を楽しみながら、自信をつけていけることが理想ではないでしょうか。
どんな風に話をすれば伝わりやすいのかということを考え、自分自身を改めて見ることで様々な発見があることでしょう。治したいという気持ちだけでも十分にポジティブな気持ちの持ち主です。
人前に出ることから逃げずに向き合える気持ちが、何より大切なことです。些細なことがきっかけで、あがり症になってしまったかもしれませんが、これからの経験は必ずプラスになるでしょう。
まとめ
あがり症でも緊張しないためには
・誰もがみんな同じだと知ろう
・目的をハッキリさせよう
・話す準備・トレーニングをしよう