人と接するのが苦手な、いわゆるコミュ障の人は仕事選びにも気を遣いますよね。どんな人でも仕事の向き不向きがありますが、他人と話したり一緒に行動することが苦手となると、選べる職業の幅はぐんと狭まってしまうからです。
ただ、この世に存在する仕事は営業や接客業など、他人と接触すること自体を業務内容とするものばかりではありません。技術や資格さえあれば対人スキルが低くても高収入を得られる仕事は少なくありませんし、人柄を重視しない職業だって探せばいくらでもあるのです。
しかも、通信が進化した現代では、直接会わなくても連絡を取ることが可能となっています。そんなこの時代で、コミュ障向けの仕事と言えばどんなものがあるでしょうか。
そこで今回は、コミュ障に合った仕事の特徴についてお伝えします。
コミュ障でも出来る!
向いている仕事の5つの特徴
肉体労働
コミュ障でも体力仕事は人並みかそれ以上にできるという人は少なくないはずです。そんな人は、是非その身体を資本として肉体労働に踏み出してみることをおすすめします。
肉体労働というと賃金があまり高くない印象がありますが、引っ越し業や土木関係などは、選べばかなりの高時給が狙えます。後から紹介する技術や知識も身に付けられれば、営業職や接客業など、対人スキルを要する仕事に就いている人よりも高い賃金を得られる可能性も高くなります。
ただ、この肉体労働で精力的に働き続けられる期間はデスクワークよりも短いため、一生の仕事として考えると少し頼りないところがあります。このような職種で長く働くためには、やはり技術や資格取得との合わせ技が良さそうです。
単純作業
コミュ障で仕事に就かず引きこもっていて、残念ながら体力も知識も資格も無いという人こそ、選択肢の少なさに困ってしまうことでしょう。それでもすぐに働き始めなければいけないという人は、工場などの単純作業につくことをおすすめします。
もし、自分の能力に自信があったとしても、いきなり難しい仕事に就くのはやめておいた方が良いでしょう。コミュ障だと仕事を始める際の引き継ぎに苦労するため、複雑な業務内容を伝達してもらうのが難しくなり、身に着く前に投げ出してしまう可能性があるからです。
もちろん、コミュ障ながら仕事や社会に慣れて、もっと難しい仕事ができるようになったら、転職を考えて良いでしょう。でも、社会の風に慣れるための踏み台としては、単純作業の仕事の方が安心です。
技術や知識を必要とする
コミュ障でも、手先が器用だったり頭脳が明晰だという人は少なくありません。そんな人は、興味のある職種の技術、そして知識を身に付けましょう。
世の中には、職人やエンジニアなど、技術と知識が優れていれば性格に関わらず重宝される職種に溢れています。コミュ障でもそんな仕事を狙ってスキルを身に付ければ、誰よりも優れたエキスパートになれるはずです。
コミュ障だということがコンプレックスのあなたにも、強く興味を持てるものや得意なことがありますよね。その分野を掘り下げて学び、一生の仕事にしてみてはいかがでしょうか。
取得が難しく需要が高い資格を必要とする
技術や知識とも同じようなものですが、特定の資格が無いと務まらない仕事もおすすめです。資格と言ってもたくさんありますが、コミュ障さんにおすすめしたいのは取得が難しく、しかも「業務独占」の資格です。
業務独占とは、その資格を持っていないとその業務ができないという専門性の高い資格で、医師、薬剤師などの大学での専門的な勉強が必要なものから、宅建士や公認会計士など、特別な受験資格なく試験を受けられるものまで様々です。既に社会人という人は、学校に通い直さなくても受験できる資格が良いでしょう。
資格を取得しても他人と接する必要が出る仕事もありますが、無資格者よりも肩身の狭い思いはせずに済むはずです。この機会に、レアな資格取得を目指してみるのも一つの方法です。
フリーランスでできる仕事
最近では、様々な業種において「フリーランス」を採用する企業が増えてきています。エンジニア、デザイナー、ライターなどなど、会社に所属していない人に依頼して必要なものを作成してもらうという形態です。
どんな業種であれ、フリーランスでできるものは他人と会うことを最低限にできるうえ、クライアントが嫌になったら簡単に契約を終了させられるというコミュ障向きのメリットがあります。フリーランスで頑張るためには、自ら仕事を貰いに切り込んでいく勇気も必要ですが、特定の人とずっと付き合わなくてはいけない苦痛はありません。
自分を守る「会社」というものが無いことは不安要素もありますが、毎日の人間関係に悩むよりもずっと伸び伸びと働けるはずです。
いかがでしたでしょうか。コミュ障でも仕事選びに悩まなくて済むような、向いている仕事の特徴についてお伝えしました。
まとめると、やはりコミュ障でも仕事に就き、無理なく働くためには「業務内容に接客が無い」「対人スキル以外のスキルや資格を重視する」「自分の優れたところを活かせる」というのが基本です。でも、コミュ障という欠点をカバーする分、対人関係以外の部分では人一倍の努力を要するということを忘れないで下さい。
人には得手不得手があるのが当たり前です。コミュ障と呼ばれる人は、たまたま人と接するのが苦手なだけと言えますよね。だからこそ、それ以外の点で他人よりも優れている部分を前面に押し出していく必要があるのだと思いましょう。
まとめ
コミュ症に向いている仕事の特徴は
・体力こそが資本の肉体労働や細かい指示や意思の疎通が必要ない単純作業
・対人スキルに関係なく重宝される技術や知識、取得が難しい資格を必要とする仕事
・他人と長期間接する必要のないフリーランスの仕事