自分がコミュ障だと感じている人の中には、ボキャブラリーが少ない、言葉は知っているけれど適切な使い方がわからないなどの悩みを抱える人も少なくないですよね。言葉は一番のコミュニケーションツールですから、そこが不足しているのは致命的と言えます。
では、コミュ障の人はどうやって言葉を学んでいけば良いのでしょうか。たくさんの人とどんどん会話するのが手っ取り早いのですが、コミュ障であまり他人と話したくない人なら、ストレスが溜まってすぐにギブアップしてしまう可能性もあります。
直接会話を重ねる以外にコミュ障の人が言葉のバリエーションを増やすためにはどうするべきかご存知ですか?具体的な方法はいくつかありますが、ある法則……つまり、「言い換える」ということをマスターすると語彙はどんどん広がっていきます。
そこで今回は、コミュ障の人のための、言葉のバリエーションを増やすために知っておきたい言い換え法についてお伝えします。
「自分の言葉」を「相手に合った言葉」に言い換えよう
コミュニケーションを取ることを最優先とする場合、自分の言葉よりも相手が聞きやすい言葉で話した方が良いのは当たり前。ですが、コミュ障と言われる人は、自分では話したいことがハッキリしているのに、相手にわかるように話すことが苦手だったりしますよね。
わかりやすい例でいえば、方言を標準語に言い換えることが挙げられます。もちろん方言に限ったことではありませんが、なるべく聞く者の耳に合った言葉に言い換える努力をすること、それが大切です。
この「自分の言葉」を、相手に合わせた言葉に言い換えながら話すことができれば、あなたは言葉のバリエーションが二倍に増えたことになります。これで、なかなか相手に話が伝わらなくてもどかしい思いをすることが無くなります。
一つの言葉を何種類にも言い換えられるようになろう
単語という意味での「言葉」も、たくさんのバリエーションを持たせるようにすると、誰とでもコミュニケーションが取りやすくなります。コミュ障を克服するためには、幅広い範囲の人々と話せた方が良いはずです。
簡単な例だと、「トイレ」「便所」「お手洗い」「化粧室」など、意味するものは同じでもたくさんの言葉で表現されるものや、お年寄りには「ベスト」と言うより「チョッキ」の方が伝わりやすいということや、性別が異なると伝わりにくくなる言葉などがあります。これはもちろん極々わかりやすい例で、もっと言い換えの効く言葉はたくさんあります。
これらのバリエーションを持ち、TPOに合わせて使い分けられるようになれば、話の途中で不適切な発言をするリスクも減らせます。
書き言葉を話し言葉に変換するスキルを身に着けよう
コミュ障で人との会話が苦手でも本や小説は好んで読み、言葉自体はたくさん知っているという人が少なくありません。でも、本にあるような文章と話し言葉は微妙に異なるため、本から得た言葉だけで会話に臨むとお堅い言葉遣いになってしまうこともよくあるでしょう。
これを解決するためには、書き言葉を上手に話し言葉に変換するスキルが必要です。身に付ける方法は実戦あるのみ……と言いたいところですが、コミュ障だと難しいですよね。
そんな人は、本を読みながら頭の中で話し言葉に変換する訓練をしましょう。本の内容を誰かに語り掛けながら説明するつもりで、どう言えば自然に会話調になるかを考えながら行ってみて下さい。
ネットスラングは周囲に敬遠される
4つ目は、ネットで言葉を学ぶ際の注意点です。コミュ障だとネットに傾倒しがちになることも多く、ネットスラングを日常会話で使ってしまい周囲にドン引きされることがよくあります。
ネット愛好者同士ならそれでも話が盛り上がりますが、相手がそうではない場合、一気に場の空気が冷えるだけです。それで傷付くのは自分自身ですから、気を付けた方が良いことは言うまでもありません。
生身の人との会話が少ないのにネットでのやり取りが多くなると、ネット用語とそうではない言葉の区別が付きにくくなります。ネット用語はあくまでネット上でのコミュニケーションにのみ使われる言葉であり、直接の会話で使うと敬遠されるだけだということを覚えておきましょう。
TV、ラジオから流行語を学ぼう
言い換えとは別に、その時々の流行語やブームになっている芸人のネタなど、旬の言葉はTVやラジオから入手するほかありません。普段人と会話する頻度が少ないと、誰かから流行の情報が入りにくくなるため、自分で獲得しに行く必要があるのです。
ネットでも流行の情報を手に入れることは可能ですが、ネットだと幅広い分野の情報が溢れているため、本当に流行っているもの以外も目に入ることになります。ですから、効率よく旬の情報だけを取り入れるためにはTVやラジオなどの方が適切と言えるでしょう。
流行りものの会話に付いていくためにも、なるべくTVやラジオで世間の流行を熟知しておくようにしましょう。
さて、コミュ障の人が抱えがちな「相手に伝わらない」という悩みから見る、言葉のバリエーションを増やすための方法などについてお伝えしました。
本文では5つの項目に分けてお話ししていますが、大雑把に言ってしまうと、コツは「相手に伝わりやすい言葉に言い換える」ということです。つまり、今まであなたが知らなかった言葉を新たに入手するよりも、既に知っている言葉を相手に合わせて形を変えるべきだということですね。
これなら、知らない外国語を覚えたり、専門用語を暗記したりするよりも簡単そうに思えませんか?ですから身構えず、誰とでも楽しく話すためにも、あなたが使える言葉の数をどんどん増やしていきましょう。
まとめ
コミュ障の人が言葉のバリエーションを増やすための言い換え方は
・「自分の言葉」を「相手に合った言葉」に言い換えよう
・一つの言葉を何種類にも言い換えられるようになろう
・書き言葉を話し言葉に変換するスキルを身に着けよう
・ネットスラングは周囲に敬遠されることを知っておこう
・TV、ラジオから流行語を学ぼう