コミュ障のせいで就活に失敗したという話を、ネットではよく目にしますよね。でも、そこまで言うほどコミュ障は就活に悪影響を及ぼすものではありません。
実際にちゃんとした企業にお勤めの人の中でも、「この人、コミュ障なのでは……」と、心配になる人を見かけます。つまりその人は、コミュ障でも就活に成功して、立派に働いているということですよね。
でも、コミュ障の人が就活に失敗する理由があるのも確かなことです。しかしそれは、本人が自覚を持って改善を心がければ、何とか解消できる問題ばかりです。
これから就活を控えているコミュ障の人、既に就活中でうまく行っていないコミュ障の人は、いくつかのテクニックを身につけることで今よりスムーズに就活できるようになるはずです。そこで今回は、コミュ障向けの就活テクをお伝えします。
コミュ障でも就活を成功させる!
5つのテクニックとは
「コミュ障」という理由に甘えてはいけない
まず、最初に厳しいことを申し上げますが、コミュ障ということを、何事も他人よりうまくできない言い訳にしてはいけません。コミュ障という言葉は他人への貶し文句に使われるのが一般的でしたが、最近では自分の性格を社会に適合させる努力を怠る人の自虐的な開き直りに使われることも多いです。
コミュ障だから就活に失敗しても当然というのは、ただの言い訳に過ぎません。コミュ障でない人々だって、就活を死ぬ気で頑張っています。ですから、コミュ障を自認する人も死ぬ気で対策しなければ就活戦争に勝てないのは当たり前なのです。
ただ、これを読んでいるあなたは、コミュ障でも就活に何とか成功したいという意欲がありますよね。その意欲を大切に、これからの就活に臨んでいきましょう。
暇さえあれば面接練習をしよう
コミュ障の就活の難関は、やはり面接です。どれだけ成績が良くても、得意なことがあっても、それをアピールするための場である面接でつまずいてしまうのですよね。
コミュ障の人は、自分は人との交流が苦手だと自覚した時からずっと、人との付き合いを最低限しかしてこなかったはずです。そのせいで苦手意識だけがどんどん強くなり、他人、しかも自分を評価する人が目の前にいるというだけで頭が真っ白になってしまうのでしょう。
それを打開するためには、面接をひたすらすること。学校の模擬面接は全て必ず受け、それ以外にも誰かに付き合ってもらって面接練習をし続けましょう。こうすることで、「こんな質問が来たらこう返す!」と、自分の中での台本が出来上がるため、面接でスムーズに話せるようになります。
初対面の社会人とうまく話す訓練をしよう
模擬面接や私的な面接練習を重ねても、本番で本物の面接官と顔を合わせた時に相手に恐怖を覚えてしまって成果を発揮できないことがあります。これを解消するためには、OB訪問や就活講座、合同説明会などにどんどん参加して、初対面の社会人と話すことに慣れておくことが大切です。
第一志望ではない会社の面接をたくさん受けるようにすることも効果的です。落ちてもダメージが少なく、面接本番の雰囲気に慣れることができるというメリットもありますし、採用されればすべり止めの確保に繋がります。
面接と普段の自分は別人格と思い込もう
本気で採用されたいと思っている会社の面接に臨むときには、普段の自分とは別人格だという自己暗示をかけましょう。面接の数日前から、自分がなりたい姿をイメージトレーニングして、そんな人になり切るのです。
これからずっと生まれ変わったように振る舞うのは難しくても、面接の間の数十分なら何とかなりますよね。そこまで自分を捨てられないという人もいるかもしれませんが、これくらいしないとコミュ障の人が就活に勝利することは難しいということです。
最初の面接からうまく演技しようと思う必要はありません。何度も経験を重ねるうちに、偽りのはずの自分がどんどん身になじんで、違和感なく面接で自己アピールできるようになるはずです。
落ちても落ち込まないようにしよう
たくさんの対策を実践しても、競争率が高ければ落ちてしまうことは避けられません。不採用通知が送られてくるたび、コミュ障だから就活に失敗した、面接で落とされたと落ち込むこともあるでしょう。
でも、ここで落ち込んで就活への意欲を失ってしまうことこそが、コミュ障における就活の成功率を落としているのです。下手な鉄砲も数を打てば当たるように、どれだけ面接が下手でも人の二倍、三倍の数を受ければどこかには当たるものです。
会社によっては、いくつも落とされても再び立ち上がるガッツを重視するところもあります。どれだけ落とされても落胆せずに、初心に帰って就活を続ける打たれ強さを身に付けましょう。
いかがでしたでしょうか。コミュ障でも就活、特に面接をうまく勝ち抜くために必要なテクニックや心構えについてお伝えしました。
コミュ障の人はプライドが高く、傷付きやすい性格が多く見られます。そのせいで面接で落とされることが自己評価の低下に繋がったり、面接官や他の就活生に見下されているのではという被害妄想を強く持ちすぎて、就活を諦めてしまうのが他の人よりも早い傾向があります。
でも、そんな自意識はあっても何の役にも立ちません。むしろ、コミュニケーション能力が人並みにある人々は、余計なことを気にしないからこそ誰とでも好意的に接することができるのです。
コミュ障が就活を成功させるために必要なことは、ひたすら面接練習や話す訓練をすることと、劣等感や恥の意識を捨てることです。それだけで、必ずあなたの就活は成功するはずです。
まとめ
コミュ障でも就活を成功させるテクニックは
・「コミュ障」という理由に甘えて努力を怠らないようにしよう
・暇さえあれば誰かに協力してもらって面接練習をしよう
・OB訪問や合同説明会などで初対面の社会人とうまく話す訓練をしよう
・面接と普段の自分は別人格と思い込んで演技をしよう
・面接に落ちても落ち込まないようにしよう