「私はこういう人間だ」「僕はこう思う」と自分の思いをアピールしたいけれど、喋るのが苦手だと、言えずじまいになってしまうことがありますよね。もし、言えたとしても、上手く話せない自分のことを聞いてくれているのかという不安がよぎったりするでしょう。
たとえどんなに喋るのが苦手でも、親しい友人やご家族の前では、自己アピールが出来るものです。しかし、目上の人や上司の前、さらには、転職や就職する際に受ける面接となると、途端に自己アピールが上手く出来なくなります。喋るのが苦手だと、なおさらでしょう。
喋るのが苦手な人の中には、自分をアピール出来るのは、喋るのが上手い人の特権だと考えているかもしれませんが、決してそんなことはありません。喋るのが苦手でも、相手に聞いてもらえるような、アピールの方法があるのです。
そこで今回は、喋るのが苦手でも出来る、5つの自己アピール法をお伝えします。
喋るのが苦手でも大丈夫!
5つの自己アピール法
流暢に話せなくても大丈夫
自己アピールをするとなると「言葉に詰まってはいけない、流暢に話さないと」と考えてしまうので緊張してしまいますが、そんなにペラペラ、スラスラ話す必要はありません。それに、言葉に詰まった時に「えー」などの、合いの手のようなものが入っても、極端に長かったり多用しなければ、問題はありません。
それに、あまりに完璧に話すよりも、多少の失敗があった方が、好感度は上がるものです。なので、言葉に詰まってしまった時は、パニックにならず、「今、好感度が上がっている」くらいの気持ちを持つようにしましょう。そうすれば、気持ちが楽になって緊張も和らぎます。
「流暢に話せなくても、言葉に詰まってもよい」「失敗してもよい」くらいに考えれば、リラックス出来ますし、緊張もほぐれます。その結果、喋るのが苦手でも、より良い自己アピールが出来るのです。
ハキハキと喋る
流暢でなくても大丈夫ですが、話している時の口調は、ハキハキと言葉を明瞭にして喋ることが大切です。たとえ、どんなに言葉がおぼつかなかったとしても、自分の言いたいことは、ハッキリと相手に伝えなければなりません。
もし、もごもごした話し方をしていたり、小声で話してしまうと、相手には何が言いたいのかが伝わりません。そして、段々聞く耳を持たなくなり、やがては「こいつの話を聞いてもムダ」と思われてしまい、最初から話を聞こうとしてくれなくなります。
とは言っても、喋るのが苦手だと、ハキハキと話すのは勇気がいりますよね。しかしそこを恐れずにまずは第一声を発して下さい。一度話し出すと、その後もハキハキと喋ることができるものですよ。
常に笑顔を意識する
喋り方のポイントが分かったところで、勇気を出して話し始めてみると、喋るのが苦手人の場合、話しながら次の言葉を探してしまい、しかめっ面になってしまうことがあります。何かを考えていると、顔が強張るのは当たり前とも言えますが、これでは、せっかくハキハキと喋っても聞き手には「怒っているのか?」と思われてしまいますね。
ここは印象を良くするためにも、とにかく笑顔で喋ることを心がけましょう。自己アピールをするのはとても緊張しますし、ずっと笑顔というわけにはいかないかもしれませんが、頭の片隅に「笑顔」を置いておき、意識して笑顔を作るようにして下さい。笑顔一つで、印象はかなり良くなります。
自信があるように振る舞う
「喋るのが苦手なのに、自信があるようになんて振る舞えないよ」と感じる人もいるでしょうが、実際に自信を持つ必要はなく、言葉は悪いかもしれませんが「ハッタリ」でも構いません。例えば、姿勢一つをとっても、背筋を伸ばし胸を張れば、自信があるように見えますし、言葉に説得力が出てきます。
その他にも「語尾を言い切る」「相手の目を見て大きな声で話す」「身振り手振りを大きくする」ことで、自信があるように振る舞うことができます。またそうすることで、心理的にも自信があるように錯覚する効果がありますので、本当に自信が生まれてくるのです。
最初は、違和感を覚えるかもしれませんが、徐々に自分の自信に繋がりますので、自信があるような振舞いをしましょう。
身だしなみを整える
ここまでお伝えしたことをしっかりと押さえていけば、喋り方はバッチリですが、どんなに喋り方が良くても、身だしなみが悪いと、どれだけ完璧に自己アピールが出来ても台無しになってしまいます。そもそも、身だしなみが悪いと、自己アピールをする前の時点で、すでに人間性を疑われてしまいますし、言葉も説得力を持ちません。
まず初めに、頭髪や服装に乱れがないか、場に応じた身だしなみをしているかは、よくチェックするようにしておきましょう。第一印象ですべてが決まってしまうことがあるのを忘れないようにして下さい。
いかがでしたか。喋るのが苦手でも、自己アピールは出来ますし、相手に聞いてもらうことも出来ます。大事なのは、喋りが上手い下手ではなくて、どれだけ聞いてもらえるように努力するかです。その為には、話し方だけではなく、姿勢や振る舞い、身だしなみなど、いろいろなところに注意を払わなければなりません。
自分をアピールするというのは、非常に難しいですし、上手く出来る人は、そう多くありません。喋るのが上手いからといって、自己アピールが得意というわけでもありません。なので「喋るの苦手だしな」と落ち込むことはないのです。
今回お伝えしたことに気を配れば、必ず自己アピールは上手くいきます。しかし、一番大切なのは一生懸命真剣に自分自身を伝えようとする姿であるということを忘れないようにしましょう。
まとめ
喋るのが苦手な人が自己アピールをするには
・流暢に話せなくても失敗しても大丈夫くらいに考える
・相手にはっきりと伝える為にハキハキと喋る
・笑顔で喋って印象を良くする
・自信があるように振る舞い言葉に説得力を持たせる
・身だしなみを整え第一印象を良くする