あがり症を治すにはたくさんの方法が知られていますが、その最たるものとしてはやはり「メンタルを強くする方法」ですよね。あがり症の一番大きな原因は、心が繊細すぎて身体にまで影響を及ぼすことだからです。
本番の直前に行うおまじないのような方法ももちろん場合によっては効果がありますが、それが永久に持続するというわけではありません。ずっとあがり症を治すにはどうすればよいかと悩み続けてきた人なら、毎度のようにその場しのぎの方法に頼るよりも、その大元を鍛えるべきだとわかっているはずです。
でも、メンタルを鍛えるためには一体どうすれば良いのでしょうか。そこで今回は、あがり症を治すには欠かせない、メンタルを強くするコツをお伝えします。
あがり症を治すには!
メンタルを強くする3つのコツ
失敗や敗北を恐れないようにしよう
あがり症の症状が出るのは、恐らく大事な本番の最中や試合の前、目上の人、もしくは個人的に気になる人と対峙した時ではないでしょうか。こんな時になぜあがり症の気質が顔を出すのかというと、それは失敗や粗相をするのが怖いからです。
大事な本番で失敗すると恥をかく、それが一生自分の傷となって残る。または、上司の前で失言などしてしまうと評価が下がり、今後の自分に悪い影響を及ぼす恐れがある……。このようなことが気になりすぎて身体が硬直してしまうのですよね。
でも、こんな心配が強すぎるからこそあがり症の症状が悪化し、失敗を招くのです。つまり、失敗を気にしすぎることで失敗を招くという悪循環に陥ってしまっているということ。
また、あがり症の人は、実力よりもプライドが高い人が多いと言われています。失敗して非難されたり評価が下がることを人よりも嫌う割に思うような結果を出せないというジレンマに陥り、心が過剰に緊張するようになってしまうのです。
あがり症を治すには、まずは失敗や敗北を恐れないこと。失敗0で無敗の人間なんてこの世にはそうそういませんよね。何事も失敗するのが当たり前で、成功したらラッキーくらいの気構えで臨むことが丈夫なメンタルを育む大きな要素になります。
嫌われる勇気、覚悟を持とう
失敗を恐れるのと同じく、周囲に嫌われたり蔑まれることを過剰に恐れることもあがり症に拍車をかける原因になります。あがり症でなくても好きな人の前にあがってしまうのは、その子に嫌われたくないからですよね。
あがり症の人は、特定の好きな人だけではなく誰からも嫌われたくないという気持ちから、人前に出るとあがってしまうようになります。誰にとっても「良い人」「優れた人」でいたいという見栄が却って自分を苦しめることに繋がってしまっているのです。
あがり症を治すにはこの「見栄」を捨てなければなりません。つまり、万人に好かれなくても良い、嫌われても問題ないという勇気を持たなけばいけないということです。
もちろん、大事な友達や片思いの相手にまで嫌われる必要はありませんが、その他大勢にはどう思われたって良いという覚悟を持つべきです。この世の人間は、迷惑さえかけられなければ他人のことなんて気にしていない人がほとんどですから、あなたが今後傍若無人に振る舞うようになったとしても何も悪影響は無いと思って良いでしょう。
嫌われる勇気という言葉が流行しましたが、あがり症を治すにはこの考えがかなり重要だということを覚えておいて下さい。
自分の能力が優れていると自己暗示をかけよう
これまでの2つの要素とは真逆に見えますが、あがり症を治すには時に自分を過大評価することも大切です。人前であがってしまうのは、「評価を落としたくないのに失敗するかもしれない」「誰からも好かれたいのに嫌われるかもしれない」という、自分の過小評価によるものが大きいからです。
これを真逆にすると、「評価なんて気にしないけど自分は絶対やれる人間だ」「自分はよい奴だという自信があるけれど嫌われても平気」というメンタルになります。こう考えると、大きな舞台も大事な試合も全力で臨める気がしてきませんか?
これはいわゆる自己暗示なので、実際に実力があるかどうかは関係ありません。自分は何事も上手くやれる人間だと思い込むことが大切なのです。
自分で自分に強く言い聞かせることができる人こそ「メンタルが強い」と言えますよね。すなわち、あがり症を治すには自己暗示をどれだけしっかりかけられるかにかかっているのです。
いかがでしたでしょうか。あがり症を治すには絶対に欠かせない3つの要素についてお伝えしました。
あがり症を治すために最も大切なことは、物理的な努力でも周囲の協力でもありません。自分で自分を強くするための心構えです。逆に言うと、本人の強い心構えさえあれば、何の準備もしなくても、周囲にどんな人がいようがあがらずに大事な場面を切り抜けられるようになるということです。
ただ、メンタルを鍛えてあがり症を治すには、少し時間がかかるものと思って下さい。心構えを変えてすぐに緊張しない体質になるのではなく、時間をかけて場数を踏んで初めて効果が出るものだと考えた方が良いでしょう。
根本的なところからあがり症を治すにはメンタルを強くするほか方法はありません。この機会に、どんな場面でも揺るがない強い心を手に入れましょう。
まとめ
メンタルを強くしてあがり症を治すには
・どんな場面でも失敗や敗北を恐れないようにしよう
・その他大勢に嫌われる勇気、覚悟を持とう
・自分の能力が優れていると自己暗示をかけよう